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「伊賀の家」雑誌「新建ハウジング・プラスワン」掲載
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新建新聞社、三浦社長、花岡さん来所。アイプラスアイ+森大建地産の「伊賀の家」が掲載された「新建ハウジング・プラスワン」いただきました。この雑誌は、工務店・設計事務所向けの専門誌なので、ここに紹介いただけるということは、デザインのみならず、技術的・経営的にみても注目すべきプロジェクトであるということです。ありがとうございます。
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三浦社長がわざわざいらっしゃったのは、雑誌「だん」の執筆依頼のため。この「だん」は 高断熱住宅に特化し、その必要性とメリット、住まい手の生の声をマンガや事例などを交え一般生活者に向けて解説・提案する、これから家を建てる人向けの雑誌です。イラスト満載、誌面構成がゆるいので、一般の方でも気軽に読めますが、執筆陣はそうそうたる面々。プロも必見の内容となっています。

で、私が依頼されたのは、一般向け住宅雑誌の鉄板=「間取り」の特集記事です。「高断熱住宅」や「窓」を14ページにわたって「間取り」の視点でひも解きます。ご期待ください。

by iplusi | 2019-04-23 00:57 | 伊賀の家 | Comments(0)
「伊賀の家」窓まわりのおさまり
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「伊賀の家」は今年のはじめに無事竣工。先日、エコハウス・アワード2019の意匠賞を受賞しました。 現在ドイツ・パッシブハウスの認定申請中です。

この基準に適合させるには、屋根壁共付加断熱、トリプルガラスサッシで高断熱化、第一種の熱交換換気扇を設け、南面の日射を有効に取り入れることで、年間暖房負荷を15KW/㎡a以下に抑えることが必要です。また、そのために0.2cm2/m2以下程度の高い気密性能が求められます。 今回の工事で最も苦労したのは、気密工事と窓まわりの納まりです。

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窓まわりは止水工事、気密工事の要となるので、慎重な施工が求められますが、 今回はそれを更に難しくする「外壁からサッシを凹ませてつけるおさまり」(熱橋を減らすことができます)に挑戦しました。作業工程もかなり複雑なんですが、この納まり、どうやってつくるかを示す教科書が存在しません。いきなり現場で試すのは流石に無理があるので、森社長と一緒に作る家が全部パッシブハウスという高橋建築高橋さんの現場をまず見学、そして 技術に明るい設計者仲間の高本さんや、オガスタ新潟の小林監督などにも相談しつつ、上記のようなマニュアルを作成、

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森大建地産の大工さん全員参加で、実物大のモックアップを作成しました。大工さんたちは初めての作業でも、あっという間に改善策を思いつきますから、それをマニュアルにもう一度反映して現場に臨み、困難な窓納まりを無事納めることができました。

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この案件は長期優良住宅で、耐震等級をとるために「ホームズ君」を使って計算しています。このときは 森大建地産から専門の会社にホームズ君の入力→申請を外注しましたが、その後のいろいろいじりまわしているうちに、品確法の耐震等級3や許容応力度計算を、同ソフトでできるようになりました(ちなみに、池尻の3階建ては、外注せずに飯塚が自ら構造計算書作成しました。)。同様に、「ホームズ君」は温熱機能の方も使いこなしつつあります。

高性能住宅は設計(計算)も施工も大変なので、意匠系の設計事務所・工務店には嫌われますが、アイプラスアイは、こんな風に意匠も性能も両方取りできるので、これからご依頼いただく方は、この家のような超高性能が当たり前になる時代を見越して、意匠性能両方を頑張る家にして頂ければと思います。

また、三重県伊賀市、 津市、松阪市、鈴鹿市、亀山市、四日市市、名張市 などにお住いの皆様は、ぜひ森大建地産にご依頼ください。アイプラスアイで設計のお手伝いも可能です。

by iplusi | 2019-04-17 19:56 | 伊賀の家 | Comments(0)
伊賀の家基礎工事
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「伊賀の家」プロジェクト、基礎工事がスタート。ABC3棟ありますが、まずはB棟から配筋してます。この後、A棟C棟と進みます。この写真は社長の森さんが本社屋から撮影したものです。
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もう少し西側の風景はこんな感じ。地名は「ましの」というエリアなんですが、漢字で書くと「猿野」。「日本昔ばなし」のような牧歌的な風景が広がります。

by iplusi | 2017-11-03 16:52 | 伊賀の家 | Comments(0)
伊賀の家03案 「群造形へ」
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伊賀の家03案では、切妻系の建築3棟で中庭を囲む構成を提案しました。1つづつの建築は切妻の非常にオーソドックスなものですが、複数の建築を明確な意思を持って「建築群」として配置すれば、魅力的な風景や快適な屋外空間が生まれてくるのです。
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3棟建ての構成は次のようなプロセスから導かれました。

敷地は古い既存の民家(ピンク色の部分)、工務店の社屋、倉庫(クリーム色の部分)に囲まれた一角にあります。敷地は宅盤が2枚で粗造成されており、相互は1m弱の高低差があります。敷地へは道路(水色)から斜面を斜めに上るように低い方の宅盤へアクセスします。

一方、社長の家となるメインの2階建ては、HEAT20を意識したエコ住宅にする予定なので、方位には正対させたいところ。低い方の盤だと背後が無駄に余るし、既存社屋の日影になってもまずいので、メイン棟の配置は、自動的に黄色の位置になります。しかしこの配置だと、土地は無駄に余るし、せっかく眺めがいいのに本社屋、倉庫の壁面眺めて過ごす関係になります。
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そこで、メイン棟、セミナー棟に、東屋棟を一軒加えて3棟分棟形式とし、正五角形の中庭を囲むように、アプローチの園路と建物を72度づつ振った角度で、渦巻き状に並べててみました。渦巻き構成で人が自然と集まってくるようなイメージです。東屋棟は既存本社屋と平行なので、バラバラに見えていたメイン棟と本社屋を幾何学的に関係づけられます。本社屋と倉庫は、建物と樹木である程度隠せます。

今後開かれるであろう、木工教室、マルシェなどの利用を考えると、屋根付きの外部空間=東屋棟は非常に有効です。先日の榊住建視察を踏まえて考えると、イベント開催時は、むしろ内部化された施設より多用途で使えそうです。
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3つの施設は、外部空間→半屋外→内部という具合に徐々に内部化して心理的な敷居を下げ、人が入りやすい雰囲気を作ります。また、視覚的にも平屋→高台平屋→高台2階建てという具合に徐々に高さを増し、渦巻きの流れを強調します。アイレベルでみた場合、真ん中の平屋を中心に両ウイングが放射状に配置された感じになるので、コの字配置の時よりパースが強調され、ダイナミックな風景になります。

既存の町並みや自然環境と調和した美しい風景をつくる、最も簡単で最も重要な方法は、地域の特性を意識した「勾配屋根を架けること」です。ほとんどの住宅設計の現場では、設計するとき間取りから始めますが、風景としての建築を考えるなら、まず考えるべきは屋根と架構、またその配置です。

ともかく「屋根、架構、中間領域」で建築のシルエットを外側から決めるのです。間取りを考えるのは後まわし。今回はその王道のやり方を実践しています。


by iplusi | 2016-11-27 12:21 | 伊賀の家 | Comments(0)
伊賀の家プロジェクト
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伊賀の家プロジェクト02案。30坪の2階建ての01案はやや手狭、というご意見をいただいたので、分棟形式で平屋の付属棟を併設する形をご提案しました。2棟はそれぞれ庭側に縁側的な空間を持ち、庭をへの字型にゆるく囲む形式。バーベキュー、マルシェ、サークルなど、様々な活動が展開できるような設えです。敷地は少し小高くなっていますので、こんな風に2棟を角度をつけて配置すれば、意匠的にもダイナミックに見えるし、周辺の屋根の風景とつながりが意識できるようになるはず。
by iplusi | 2016-11-02 15:56 | 伊賀の家 | Comments(0)
伊賀の家プロジェクト
新しいプロジェクトが始まりました。今回のクライアントは一般のお客様ではなく、三重県伊賀市の工務店「森大建地産」。弊事務所としては、はじめての完全BtoBです。設計するのは森大さんの将来を方向付けるプロトタイプ住宅。間取りの方程式に基づく、間取りづくりのセオリーは積極的に反映しますが、私たちの普段のデザインテイストよりも、「伊賀ならでは」を優先して、豊かな風土性を感じさせる「民家」のような佇まいを持たせたいと考えています。つまりプロトタイプといっても、目標とするのは「地域の固有種」。ハウスメーカー的、「全国一律の標準設計」の「真逆」を目指しているわけです。でも、伝統木造のような「希少種」路線には持っていきません。庶民の手の届く、普通に生活しやすい高性能住宅というラインは外さないように計画します。
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敷地は大体このあたり。絶景ですね。古い民家の奥には、忍者が修業した?山並みが広がります。
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道路と敷地の間には小川が流れています。伊賀の街中はハウスメーカー的住宅も多いのですが、この敷地周辺エリアは、こんな感じに、切妻の古い民家が固まって建っており、工務店風はあっても、ハウスメーカー風は意外とありません。風景が絵になるのは、そのおかげです。
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小川にかかる橋は、なんと「丸鋸の歯仕上げ」。恐ろしく巨大なんですが、石切り用の丸鋸ですかね?
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エリアで一文古い民家は、森大社長、森さんの実家。築150年だそうです。
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板塀と石積みが美しいですねえ。
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蔵もあります。押縁が少し太めの押縁下見(ささら子下見)の木外壁がこのエリアの特徴ですかね。
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森大さんの本社屋は広い敷地に建っているので、倉庫や作業場も充実してます。ここは下小屋ですが、手前側には各種工作機械が設置されており、何でもつくれそう。
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資材も倉庫にたっぷり保管されています。これはその一部です。ということでリソースは完璧。来秋の完成を目指し、楽しく設計していきます。
by iplusi | 2016-10-18 12:56 | 伊賀の家 | Comments(2)