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オガスタコラボ新潟K邸「住まいnet新潟」vol.27に掲載
オガスタコラボ第一弾、新潟K邸が「住まいnet新潟」vol.27に掲載されました。スーモ除くとアイプラスアイ初の地方建築誌の掲載でしょうか。新潟エリアにお住いの皆様、ぜひご覧ください。
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遠方のため、私に対する取材はメールでした。住まいネット新潟、伊藤さんから下記のようなご連絡を頂いたので


・Tさんからは、「構造体を見たい」というリクエストをしたと聞きました。また、ロケーションは公園に面した眺めのいい場所です。リクエストや敷地を前提に、今回の設計では何をポイントにしましたか? 大切にした点、それを表現するために行った設計上の工夫、などをお聞かせください。また、東京の都市部の狭小住宅の設計に比べ、やりやすかった点、可能性を出せた点などもお聞かせください。

・今回、「現代のモダニズム」というタイトルで特集を組んでいます。T邸における「モダニズム」は、どんなところにありますか?(取材でうかがった印象では、スキップフロアで無駄なく空間を利用した間取り、角やラインをつなげて(窓枠と構造が合うようにしていたり、天突きになっていたり)無駄な線を生まないようにしているところなどに見えました)

・取材時、Tさんと話したところ、「無駄のない温熱環境」もモダニズム的な機能と呼べるのではないか、と。オーガニックスタジオ とのコラボレーションということも踏まえ、温熱環境について飯塚さんなりにどんな挑戦をしたのか、また、そこにモダニズム的な側面があればお願いします。

大昔に読んだ原広司さんの文章を参考に、下記のような大上段に構えたお返事をしまして、それが誌面に反映されております、笑。



それは、また随分と大胆な特集ですね、笑。モダニズム建築は、大きく3つの側面があると言われております。3つとは下記のものです。

「1.機能主義・合理主義」=これはわかりやすいから、説明不要ですね。
「2.ユニバーサルスペース(均質空間)」=超高層ビルをはじめ、オフィスビルの原型になっています。
「3.インターナショナルスタイル(国際様式)」=地域の枠を超えて世界中どこでも同じ表現を追求するもの

構造体を見せる、屋根を飛行機の羽根のようなモノコック構造でつくる、温熱環境を意匠と同じ水準で計画していくといったことは、「1.機能主義・合理主義」の延長線上にあると考えていいと思います。降雪寒冷地にふさわしいの屋根の形も、合理主義ということから説明は可能かと思います。

ですが、スキップフロアや土間といったものは、均質性を打ち破る多様な空間づくりをするための手法ですから「2.ユニバーサルスペース(均質空間)」と反対の概念ですね。そういった意味では反モダニズム的手法と言えます。T邸の設計においては、単純な切妻のフォルムの中にいかに多様な「場」をつくるかを考えました。

また、T邸はいかに新潟らしい建築とするか、いかにこの敷地らしい建築とするかということを考え設計しています。これは、普通は「リージョナリズム」とか言われているもので、「3.インターナショナルスタイル(国際様式)」とは反対の方向を向いています。(とはいえ、モダニズムの最も有名な手法、「ピロティ」は採用してますけどね。)

設計において一番大事にしたことは、やはりこのリージョナリズムです。落雪の危険を避けるため屋根は妻入の切妻とし、地域の伝統的な4寸勾配を採用、外壁も古い新潟の民家に見られる木外壁としています。インテリアでは、新潟のどんよりとした冬の空を意識して、両妻面に煉瓦色を採用、冬の限られた光を拡散させるべく2階の天井板は白く塗装しています。
敷地単位で見れば、公園に面する立地を意識、建物の端から端まで見通せる抜けを確保しながら、公園にさらに視線を抜いて、広がりをつくっています。

これからの新潟の建築を考えるなら、このリージョナリズムの視点は絶対に外せないだろうと思っています。

こんな返信でいいでしょうか。よろしくお願いいたします。


by iplusi | 2019-04-11 20:28 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
建築知識ビルダーズNo.30「スーパー工務店のスゴ技30」発売
建築知識ビルダーズNo.30「スーパー工務店のスゴ技30」発売されました。今号は、美人編集長がいつも以上に頑張った、ビルダーズの最高傑作といってもいいかもしれません。
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表紙は嬉しいことに、オーガニックスタジオ新潟とi+i設計事務所のコラボ、新潟T邸です。写真はなんとオガスタ社長相模さんが撮影したもの。
デザイナーさんの切り取り方が冴える外観のクローズアップは今号からのようですが、ファッション誌が人の顔を表紙にするように、住宅誌は家の顔を載せるのは、人目を引くからいいんじゃないでしょうかね。
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本文内での紹介も14ページと大充実。住宅誌だけど写真はやや暗めに焼いたしっとりした色合い。雰囲気があって、とてもいい感じです。
オガスタ以外で紹介されているスーパー工務店4社は、北海道のSUDOホーム、浜松の番匠、鹿児島のベガハウス、本庄の小林建設(アイプラスアイの高崎K邸の施工をお願いした工務店です)など、全国に名を轟かすスペシャルな工務店ばかり。もちろん元気の良さでも、技術力でもオガスタさん負けてませんが、この4社と並べて紹介いただくのは大変名誉なことですね。
他にも、野沢正光さん+立見建設の「ドミノズ」や、西方里見さんのエコハウス事例(オープンハウス伺いました)など、読みたい事例が盛りだくさん。
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さらに付録も大充実。小泉誠さんのR定規。出隅Rってなかなかうまく測れないですから、これはとても良い定規です。(事務所の集成テーブル、6Rもついていたことが初めてわかりました)。
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もうひとつの付録は、夢・建築工房の「エコハウス現場手帖」。付加断熱に挑戦すると、おさまりや工事の仕方がわからない部分が山ほど出てくるものなんですが、それが写真入りでわかりやすく紹介されています。本当はまるまる一冊この企画でまとめてもらいたいくらいのありがたいおまけです。

なんだかテレフォンショッピングみたいになってきましたが、これで1800円(+税)はお買い得。ぜひ書店にてお買い求めください。

by iplusi | 2017-08-28 16:13 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
オガスタコラボ新潟T邸竣工写真
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オガスタコラボ新潟市T邸 グーグルフォトに写真アップしたので是非ご覧ください。
https://goo.gl/photos/RSqWmTTEPEVNedf68
間接照明は調光できるので、もう少し暗くするべきでしたが、新潟出張時の一発撮りでもこんな感じなんで、被写体がいいんだと思います。

by iplusi | 2017-05-01 10:49 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
オガスタコラボその後
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今日、小林秀監督から送っていただいた写真です。現場どんどん進んでいます。メインのLDK。天井は構造用合板なのに、なにやら谷口(父)みたいな数寄屋風の仕上がり。かっこいいですね。ちなみにこの竿縁は剛床になる天井の釘を隠すためのものです。
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防火窓組み合わせの東立面。立体的にがちがちに寸法決まっているので大変だったと思いますが、うまく納めていただきました。
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スキップフロアの階段も見事です。土間側の格子は木製ですが、ここにスチールの手すりが付きます。
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外部は足場も外れ、宙に浮く切妻が姿を現しました。勾配は4寸。窓は白井風の切妻センターのスリット型です。このオガスタコラボ新潟T邸は、4月中旬オープンハウスの予定です。

by iplusi | 2017-03-09 21:52 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
オガスタ新潟コラボ 今日の現場
新潟まで現場確認に行ってきました。小林秀監督の頑張りで技術的な懸案事項はほぼ解けておりましたので、枠や見切りのおさまりや、仕上げの区分など、意匠を中心に打ち合わせしてきました。
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張りのある、とても豊かな空間ができています。「住宅」という機能を外して「建築」として眺めても十分魅力的ではないでしょうか。「高性能」と「住宅」ではなく、「高性能」と「建築」をいかに両立するか、というのは私がいつも考えている課題です。
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天井は構造用合板。登り梁や桁に受け材を打って天井を剛床的に処理、火打ちの出ない大空間を実現しています。最小限の構造体と上下の面材で、飛行機の羽根のような太鼓張りモノコックの状態を作り出しているわけです(野地合板は桁上部で通気用の隙間が開くので、完全なモノコックというわけではありませんが)。
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写真右手、縦スリット状の窓のある面が北面です。切妻は頂部が暗く見えるので、構造体の組み方を工夫して、できるだけ上までスリットにしています。この妻壁は内外ともレンガ色にすることになりました。
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雁行する窓配置が南面妻壁が、この住宅の見せ場です。準防火がかかるので、あえてサッシを小割にし組み合わせで表現しています。正面の妻面もレンガ色になります。
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床はスキップしているので、いろいろな高さから空間を知覚可能です。やらせ写真ではないんですが、たまたま相模社長と現地設計担当の小林紘大さんがうまいところに立ってます、笑。
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紘大さんが建っている視点から見れば、こんな風景となります。窓だらけですが、新潟の空はどよんとしていて日中でも光が弱く、合板天井は白くして光を拡散させた方がやはり良さそうです。
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玄関土間はシューボックス型の比較的大きな空間です。ご主人が自転車いじりに使うぜいたくな空間。無駄な仕上げはしないという方針なので、天井の梁はあらわしです。ちなみに電気など考えると、「仕上げなし」は「仕上げあり」より大変です。
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土間の公園側は延焼がかからないので、APW430が入っています。右手玄関ドアは非防火ですが、オガスタ標準仕様でガデリウスです。
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土間から中2階を見上げたところ。ユニットバスも納まっています。天井のない中二階脱衣室と一階寝室はガラスで間仕切る形に変更しました。
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外部は通気胴縁と板金外壁まで終わっています。

by iplusi | 2017-01-30 11:05 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
オガスタ現場タイベックまで終了
新潟は雪が大変みたいですが、今日、小林監督から送っていただいた写真です。現場はどんどん進みます。しかし仕事が早いですねえ。
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樹脂サッシもつきました。内観色は白。天井の垂木2×10材は、断熱材に合わせて1365ピッチで2×6の横つなぎを入れていただいたので、とても頑丈そうです。こっち側は前面が公園なので、端から端まで窓にしてます。
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外はタイベックまで終わってます。飯塚は月末に新潟行く予定です。

by iplusi | 2017-01-13 21:46 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
オガスタコラボ 新潟T邸上棟
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オガスタコラボ、新潟T邸12/20上棟しました。写真はW小林さんに送っていただいたものです。
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垂木は2×10材(38*235)です。せっかく垂木成が大きいので積極的に構造として使い、母屋的な材の少ないシンプルな架構にしました。垂木端部は雪荷重大きいのでせん断が心配だから、大入れにせず、枠組み用の金物を使いました。
断熱でも、通気と200mmGWで垂木成をピッタリ使い切ります。棟木は露出となるので、垂木金物施工前に先張りシート入れていただいています。
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垂木はかなり長尺の部分もあり、図面も施工も大変だったと思いますが、オガスタのベテラン監督、小林秀さんの完璧な段取りで無事かかりました。ちなみに垂木はアイプラスアイで一度全種類詳細書いて、プレカット段階でもう一回寸法押さえ直していただいてます。また、構造意匠、両方どりなんで、垂木はかなり複雑な加工をしています。材積は最少ですが、思いっきり手間はかかってます。
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けらば垂木を受ける垂木は負担面積が大きいのでダブルにしました。転び止め兼用の面戸も一部入っています。合板張りますが2×10材はひょろひょろで横方向は頼りないので、下端合わせで2×6材を@1365で入れることになっています。てなわけで、それなりに大変な屋根ですが、つくり方は飛行機の翼と同じ。一切無駄がなくて気持ちいいです。
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垂木は残念ながら天井裏に隠れますが、1階土間の上の梁は露出です。右手の梁はスキップした1.5階の床梁。下部は天井高1.4mの大きな土間収納になります。基礎断熱だから、土間は比較的簡単につくれるんですね。1階は一般床より土間の方が多いです。
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公園側から見たところです。公園側にはapwの大きな開口が並びます。
by iplusi | 2016-12-21 18:41 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
屋根詳細と階段詳細
建築の美しさはディテール次第。屋根は建築の中で最も目立つ部分のひとつですが、止水、構造、断熱、通気、気密など要求される性能も多く、ほうっておくと分厚いぼてっとした印象になりがちです。
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オガスタコラボでは、設計段階で様々な部位の屋根のディテールを描き、デザインをコンロールしています。SPF2×10の垂木は軒先で絞って、破風のせいは120に抑える予定です。
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階段も見せ場の一つです。平面、断面、詳細の形でA3、1枚で整理。少ない枚数の図面で整理すれば、大工さんの混乱も少ないです。今回は2階までが蹴込板付きの箱状階段。2階から先が「ささら桁階段」となります。手摺は細身のスチールです。
by iplusi | 2016-11-18 11:22 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
アクセントカラーの検討
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オガスタコラボ、新潟T邸、主要な部屋で使う予定のアクセントカラー検討中です。彩度の高めの色をかなり大きい面積で使うので、複数見本をつくって確認しました。白を多めにすると発色が悪く、薄汚くなることがわかったので、結局もともと選んでいたやつが一押しです。鉛丹さび止めの色に近い色です。
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もっとわかりやすくいうと、レンガやの色ですね。吹き付けなので、表面はざらざらしており、つるつるものより多少暗めに見えるはず。
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一般的なテラコッタ色植木鉢よりはやや濃い色目。右の見本はややピンクに振ったものですが、左の一押し見本の方が甘さがなくていいのではないかと思います。
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この手の色は店舗などでも、よく使われています。これはスターバックスコーヒー原宿店。なかなか深みのある、いい色です。スタバはもともとベースカラーがかなり暗めなので、派手な色が映えますね。
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見本と壁を比較して、見本色が大面積になった時のイメージを想像します。写真でうまく色を表現できていないんですが、スタバの方が赤に振れて色は濃く、ちょい派手な感じでした。
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これはサンマルクカフェの南大沢店。おそらくサンゲツの廃盤クロス(以前別案件で検討したことあります)。クロスですが割と近いイメージじゃないかと思います。
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一押し見本(右)とややピンク見本(左)と比較。「色相」は一押しのものに近い感じ。茶色系のフローリングや家具との色合わせを考えれば、右の方が無難です。一番心配な「彩度」はやや一押し見本の方が低いし、主として逆光になる窓の脇に使うので、まあ、一押し色で大丈夫かな、というところです。
by iplusi | 2016-10-23 03:08 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
材料打ち合わせ @オガスタ新潟
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新潟オガスタコラボ案件は、古家の解体、確認申請がスタートしたところです。
先週の10/9、10は着工前の材料決め仕様決めの打ち合わせでした。焼杉は荒磨きに塗装の仕様に。外壁ガルバはブラウンだとウッドロングエコ部分とのコントラストが弱いかなというところで、ブラックで決定。内装の壁はエッグクロスで、一部がレンガ色の吹き付けに(業務連絡小林さん:アイカでサンプル頼んでおきました。7から10日くらいでできるそうです)。
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打ち合わせ午前の部が終了したところで、オガスタさんのプチバーベキュー大会。建て主Tさんと一緒に、ピザ、肉、ウインナー、トン汁、魚、冷凍じゃない枝豆、新米などなど、いただきました。やることを決めたのが11時だそうで、そこから買い出し、ノンアルコールビール片手に会社の駐車場でさっとBBQやって、午後は通常通り仕事。こういうのがホントの豊かさですよね。
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午後の部が終了したところで、帰りがてらオガスタさんの新作を見学させていただきました。全国の優良工務店の作品を見まくってますから、ディテールは見るたびに進化してます。これは建具の手かけ。
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オガスタの十八番、床下エアコン。ガラリのカバーはずしたところです。ノウハウがないときちんと遠くまで温風が送れず、効かないそうですが、オガスタさんは日本一の実績ありますので、問題はなし。今回のコラボ案件は一階がほぼ土間なので、床下エアコンは残念ながらやりませんが。
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ハイグレード案件の超絶技巧はもちろんいいけど、このオガスタ本社屋の、気取りのないおおらかな感じもオガスタっぽい気がして個人的には好きです。
by iplusi | 2016-10-08 02:21 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)