旧藤沢カントリー倶楽部クラブハウス
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地鎮祭前の空き時間に成幸建設宮原社長のご案内で、神奈川県立体育センターにある、アントニン・レーモンド設計の旧藤沢カントリー倶楽部クラブハウス(1932年~)見学してきました。切妻型の単純な空間に露出した梁がド迫力。

旧藤沢カントリー倶楽部クラブハウス_d0017039_19322944.jpg階段室に向かうバルコニと玄関脇のニッチ。この辺のディテールが泣かせますね。階段もホールも床はモザイクタイルです。

77年前の普通の白いRC造の建築で、そんなに凝った装飾はないんですけど、十分雰囲気あるんですよね。いったい建築は進歩してるのか退化してるのか。少なくともこの時代は、「要素を減らすことがデザイン」などとは誰も考えなかったわけで、RCであっても、貧乏くさくならないように、愛情を持って細部をデザインしてる感じがします。窓の上部などをよく見ると、ペディメントがついていたり、アーチになったりしていて、「なんもしない」なんてところはないんですね。当時の設計者たちは「一見してRCに見える建物は恥」と考えていたのかもしれません。

外観は無国籍風。裏返しのシルエット表現の破風は一体どこの様式なんでしょうか?

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by iplusi | 2009-09-06 12:28 | その他いろいろ
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