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屋根詳細と階段詳細
建築の美しさはディテール次第。屋根は建築の中で最も目立つ部分のひとつですが、止水、構造、断熱、通気、気密など要求される性能も多く、ほうっておくと分厚いぼてっとした印象になりがちです。
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オガスタコラボでは、設計段階で様々な部位の屋根のディテールを描き、デザインをコンロールしています。SPF2×10の垂木は軒先で絞って、破風のせいは120に抑える予定です。
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階段も見せ場の一つです。平面、断面、詳細の形でA3、1枚で整理。少ない枚数の図面で整理すれば、大工さんの混乱も少ないです。今回は2階までが蹴込板付きの箱状階段。2階から先が「ささら桁階段」となります。手摺は細身のスチールです。
by iplusi | 2016-11-18 11:22 | オガスタ新潟コラボ | Comments(0)
構法スタジオ2015途中経過
毎年恒例、法政大学の構法スタジオ始まりました。「平面→立面→断面→架構→詳細」みたいな普通の進め方をすると、進行が遅い上に案がちっとも面白くならないので、今年の飯塚クラスは、「中間領域→架構→光→間取り」の順で計画を進めてもらうことにしました。
下記は始まって3週目、4週目の授業で学生が作ったエスキース模型ですが、とても面白くできてます。
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永野君。単純な門型フレームに、斜め面がついたり、つかなかったりで、できる直線状の形。斜め面は三角形トラスになって短辺方向には壁を設けずに済ませる作戦。初回の授業で書いたスケッチが、うまく形になっています。全くのオリジナルですが、グレン・マーカットとか参考にするといいかも。
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山本君。白樺の林のみえるビスタを生かしつつ、ハイサイドライトで室内も林のようにみせる案。平面も立面も鋭角の表現が良いですね。夏場の日射が問題になりそうだから、次回はハイサイドライトを北に向けることを検討予定。アルファヴィルさんの高野山の建物とか参考にしたらと、TA山口くんアドバイス。
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伊奈さん。渦巻き平面を多面体抽象表現でうまくまとめています。窓は風景の切り取り方を意識。直交座標2つ程度まで角度減らし、できるだけ頂点通る補助線生かすのが課題。参考にすべき建築はちょっと思いつかないけど、吉松秀樹さんのK-houseとか、デネフェスさんのHOUSE SAKTとか見たら良いか。
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抱山君。五十嵐淳さん的直線状雁行住宅を空中に浮かしたような作品。谷地形にそってデッキを検討します。庇を出すのか出さないのかも決めてください。
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舘山君。入れ子案件。室内に路地状の楽しげな空間をつくります。ちょっと複雑すぎるので、もう少し単純化したほうが入れ子感が強調されそう。mAスタイルさんとかを参考にしてはどうか。
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姉崎君。北川原温さんの学校建築を参考にまとめた案。最後のスパンの折り紙チックな形が面白げ。下側の屋根が綺麗にまとまってるから、上側も同じ形でもいいかな?ともかく架構と光の入り方をスタディしてください。
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丸山君はいろいろな可能性を検討中。模型その1は隈さんの多面体屋根を参考に、渦巻き平面を作ってみた案。接合部は問題だけど、メインフレームは薄い材にして、部材をすべて鉛直に向ければ解けそう。
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その2は反復形状で作ってみたオリジナル案。もうちょっと部材増やせば固まるけど、くさび形のクビレ(ヒンジ)が3つは変かな。いずれにしても、構造的必然性のある形にしたいところ。
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小熊さん。土に埋まって、ヴォールト屋根だけがが頭を出す案ですが、小口は屋根のアーチとランドスケープの逆アーチが組み合わさって見えてきます。水平力はRCに負担させるなどで、木造部は軽やかに見せたいですね。
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加藤君。円弧壁の上に片流れ屋根がかかる案。単純な形だけど、室内は結構リッチな感じになりそう。図面をちゃんと書いてみると、Rと多角形の誤差問題が明らかになるはず。
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土肥君。磯崎さんの原美術館のようなV字平面ですが、出隅は屋根を伸ばすことを検討中。内側も屋根伸ばし検討するか。
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牧野瀬君。内藤さんの建築を参考にまとめた案。中央に屋根のかかる外部空間を抱いています。
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施君。平面の1/4が外部空間になる案。室内は床レベルに変化をつける予定です。でかい開口が2面でき、ガラスだらけになるので、どの位を壁にするか考えておきたいところです。
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渡辺君。階段状に徐々に大きくなる案。大きさの差のところがハイサイドライトになっています。部分的に2階があります。ハイサイド以外の窓をどうするかは課題。
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朴君。大工さんの作業場兼住居という設定。作業場部分は吹き抜けています。粉塵考えると、設定は微調整したほうが自由度が高まりそう。壁と屋根が、ぐるっと切れたスリットが効いてるので、ハンマーヘッドやめて、スリットで切れた3つのボリュームにしたほうが伝わるか。
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小宮君。外観はずらし表現。トンネル空間に水回りコアを入れ子。スパン大きいので、柱どうするかは課題。コアの上から柱が生えるのを良しとするかどうか。ブレースの入れ方も要検討です。
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栗田君。篠原さんの白の家的方形形状で、方杖付きの架構も参考にします。、プラン中央の大黒柱を中心に、対角に小さな正方形を配置したプラン。形は同じでも全く違う解き方をしてます。
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大竹君。スター状に切り妻が突き出す案。各ブロックにはそれぞれ違う機能で使います。小口や途中に外部空間を取り入れます。
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畠山さん。変形切妻の下に、別方向座標系を重ね合わせた案です。角度をふる必然性をどうやって出すかが課題。
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臼田君。トップライトのある折れ線屋根。低い方の小口も開口にした方が自然ですね。ここは車のフロントグリルと同じで、デザインの要部分です。
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末崎君。両側に庇が出ている構成なので、コアは片寄せして、抜けをつくります。せっかく折れ線になってんだから、どんくさくならないよう注意して。
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高澤君。L字型平面だけど、あえて長手を妻にしています。
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岸君。極端に低い軒の模型。早く方針を出したいところ。
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森君。枝垂れ桜を見る設定なんだけど、縦長の窓を設けただけだと、表現として弱すぎか。枝垂れ桜を取り込む感じを出してください。

by iplusi | 2015-10-10 23:45 | 構法スタジオ | Comments(0)
オープンデスク Iさんの作品
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夏休みを利用して、事務所ご近所大学の2年生がオープンデスクに来ています。これは、指定の図面をみながら軸組模型をつくるという学校の宿題。床下換気あり、根太ありの昔ながらの図面でした。筋交いは適当に配置せよということですが、せっかくなので壁量計算をして、バランスなど見ながら基準法1.5倍で設置してもらいました。図面不整合はスパン表などみながら、きちんと修正しつつ、丸4日くらいで制作。
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これは宿題を片付けた後に始めたIさん設計の住宅。考え始めてから3日目。なかなか楽しそうにできてますね。こんな風にあっという間に実力がつくというのが、アイプラスアイのメリットです。

by iplusi | 2015-08-24 21:53 | 構法スタジオ | Comments(0)
祐天寺Y邸 数量拾い
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スタッフがいろいろ忙しいようなので、今日は、飯塚自ら数量拾い。内装壁以外はあらかた拾えました。アイプラスアイの住宅は、その地域の信頼できる工務店に特命で仕事を出しますが、コストパフォーマンスがいいのは、こういう地道な作業をきちんとしてるからなのです。
by iplusi | 2014-02-24 19:48 | 祐天寺Y邸 | Comments(2)
建築外構のルール
住宅外構を考えるとき、私がどんなことを考えているかを、電車の中でまとめてみました。
要約すると、「住宅の外構は、あくまで緑が主役。家が建つ前の自然な状態を目標に」、ということなんだろうと思います。
機能を追求すればするほど、新建材が入り込んで貧相になるし、デザインは、頑張れば頑張るほど、デザイン過剰になるのです。何にもしてないくらいに見えるのが、建築外構としては、ちょうどいいと思っています。

全体レイアウト

・家の計画に先立って、外回りを計画
・駐車場、屋外倉庫、駐車場、メーター、エコキュートなどの配置
・木を主役に
・家は主張しすぎない方が、外構には馴染む。
・家の輪郭、窓の位置を意識。室内からの見え方も意識。
・リビング前には、車を置かない
・高低差、水勾配を意識。勾配によって構造物やプランが決まることも
・室内にたまりをつくるように、外にもたまりをつくる意識。
・縁側的コミュニケーション
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舗装

・できるだけ小さく。舗装は最小限に
・ともかく、すっきり
・曲線は原則使わない。(特に蛇行モチーフなど)
・エッジをぼかす。見切り入れない
・素材をへらす。
・デザインしすぎない
・出来るだけ透水
・コンクリート舗装は誘発目地を意識
・緑と舗装がつくる、図と地の関係を意識
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構造物

・構造物は極力つくらないように
・どうしてもつくるなら自然素材
・種類を減らす
・法面保護
・既製カーポート論外

植栽

・生垣を活用。助成金調べる
・適材適所の植栽
・奥行きが出るように
・常緑は日差しを遮らないように
・落葉樹による日射遮蔽
・緑のカーテン
・客土も検討
・株立ちの木や草本類で柔らかさを出す
・木は成長するので、離して植える
・地覆の計画
・コニファー論外 などなど
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by iplusi | 2013-09-06 11:15 | その他いろいろ | Comments(3)
間取りの基本ルール(仮)
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・昔のブルータスに載っていた、シャルロット・ペリアンの自邸のプラン。
 たまりがきちんとできていて、各スペースに落ち着きがある。壁は見事に使い尽く
 されている。家具の配列も美しい。窓際では、たまり同士がつながって回遊性が
 生まれている。

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・この平面を単純化すると、下記のように
長方形を6分割した整理できる.
・というか、25坪から40坪くらいの、ほとん
 どの住宅の平面は、単純化すると、左図
 のように整理できそう。
・真ん中のゾーンをC、サイドのゾーンをSと
 した。


・中廊下型平面や、マンションの間取りは、Cのゾーンが廊下として
 細くなったと考えればよい

・階段は、2階の廊下が減るように、原則Cのゾーンに。
・玄関を設ける位置は、原則Cのゾーンとなる。Sのゾーンに設けると
 部屋や収納が減ることになる。
・狭小間口の住宅のプランニングがうまくいかないのは、入り口がS
 ゾーンになってしまうことに加え、間口にSを2つ並べることが難しい
 ため。
by iplusi | 2013-06-15 23:23 | その他いろいろ | Comments(4)
大学2年生が書いた矩計図
法政大学の構法スタジオは、木造軸組みの小さな建築物を設計、配置・平面・立面・断面といった一般図の他に、構造の伏図、矩計図を描き、軸組み模型をつくりながら、建築物のデザインや作り方を総合的に考える授業です。構造の寸法も、スパン表や計算で自分で導きだします。

普通、大学の建築学科卒業しても、木造のことは何一つわからないというのが当たり前なのですが(困ったもんですよね)、法政では必修の授業で、全員が木造を学びます。

今年は2年生の授業だったのですが、構造や断熱などもきちんとふまえた上で、かなりりきちんとした矩計図を書くことができました。
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西山君の作品。屋根の層構成は、母屋→垂木→Jパネル→水平垂木間に断熱落とし込み→通気垂木→野地合板→スレート屋根という具合。屋根は剛床になるように、垂木の間を分厚い面戸で塞いで、面戸をがっちり母屋にとめています。露出材となるので、梁はDボルトで引くように計画。南側の引戸は全開放系の木製引き戸。重量大きいし、厚みもかなり出るので、片持ちでは心もとないから、基礎形状を工夫して、その上にのっけました。
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名波さんの作品。短辺方向は1間半ピッチにこういった斜材を含むフレームを並べて、すっきりとしたトンネル空間をつくろうという案。引っ張りを受けるので、部材の接合部まで、ちゃんと検討しています。長辺方向は構造用の面材で、風地震に抵抗するため、合板の釘がとめられるよう、受け材を流したりしています。
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櫻井君の作品。登り梁は大きなスパンとなりますが、篠原一男さんの住宅を参考に、方杖形式の連続梁とし、断面を小さく抑えています。流通材でもいけるるレベルになってるのがミソ。屋根の直行方向の断面図には、構造、屋根通気層、断熱などが、きちんと表現されています。
by iplusi | 2013-06-09 21:15 | 構法スタジオ | Comments(2)
1階リビング、2階リビング
1階リビングのメリットデメリットについてまとめてみました(2階リビングのときは、
メリットデメリットを反転して、読み替えてください)。
構造や、内装制限などは、一般の方は気がつきにくいかもしれません。非常に大きな問題ですので、慎重に考えてみてください。
「土地が広い時は1階リビングが良い」とは一概に言えません。たとえば吉村順三さんの軽井沢の家は、湿気をさけつつ、鳥の目線で木々の緑を楽しめるように、主階が2階になっています。
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アイプラスアイでは、大体半分くらいのクライアントさんが2階リビングを採用されています。2階リビングの場合は、1階が純粋な寝室階にならないよう、広めの土間玄関を設ける、寝室を共用部と引き戸で緩やかに仕切る、等の工夫をしています。

■1階リビングのメリット

□庭との関係 :庭と密接な関係が作りやすい。
□高齢者対応 :浴室、キッチン、トイレを1階とすれば、最悪1階だけですべて間に
          合わせられる。  
□上り下り  :主階が1階なら、買い物や来客のとき、上り下りしないで済む。
          洗濯物を庭に干し、衣類収納を1階に設ければ、2階は寝るとき
          だけ上がれば足りる。
□子供部屋  :玄関廊下からリビング経由で子供部屋にアクセスする、リビング
          アクセスの間取りにできる。
□給湯関係  :浴室が1階なら、浴室とキッチンと給湯器を近づけやすい。=給湯
          のタイムラグが生じにくい。
□通風      :個室が2階なら、通風を確保しやすい。就寝時も窓を開けやすい。
□荷物搬入  :洗濯機、冷蔵庫、ピアノなどの大型荷物が搬入しやすい。
□面積効率 :リビングアクセスの場合は面積節約になる。

■1階リビングのデメリット

□日当たり   :都市部では、接道方向が南向きでない場合は、直射日光は期待し
          にくい。
□明るさ     :家の北側や、中央部が暗くなりやすい。吹き抜けや中庭によっ
          て光を補わないと不快になりやすい。
□床温度    :特に床が低温になりやすく、2階より寒い。
□通風     :リビングの通風は吹き抜けなどを利用しないと確保しにくい。
□プライバシ :窓の大きなリビングを、道路から覗かれやすい。
□構造     :南に大きな開口部が必要になるため、耐力壁が確保しにくい。
          また、南に開口部が多いと、南北のバランスが崩れる可能性が
          高い。柱の細長比の関係から、階高を高くしにくい。
□火気使用室:コンロをガスにする場合、内装制限が家全体にかかる。嫌な場合
         は鬱陶しい下がり壁が必要になる(コンロまわりなどを特定不燃材料
         で仕上げる緩和策もあり)
□意匠     ;内装制限を受けると、構造あらわしの木造ができなくなり、原則と
          して壁や天井に木を張れなくなる。せっかく勾配屋根としても、リビ
          ングのインテリアとして利用しにくい。
□防犯     ;リビング大型窓は、防犯性が不安。
□規模     :1階に入れる要素が増え、総2階にしにくい。コストアップ。
by iplusi | 2012-07-24 22:41 | その他いろいろ | Comments(2)
形の好み
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格好いいと思う形っていうのは、人それぞれ違うと思いますが、私はスターウォーズに出てくる、この船の形は結構好きです。
by iplusi | 2012-02-27 00:10 | その他いろいろ | Comments(5)
奥行きの深い庇
今日、ふと気づいたこと。
庇は奥行きが深く、軒が低いほど囲まれ感があって好ましい。だが、窓前に奥行きの深い庇をつける場合、庇をかなり高くしないと、庇の影で十分な日照が得られなくなる。古きよき時代の、低い軒と冬場に日照を享受するパッシブデザインは両立しにくい。
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ならば、窓のところの庇は高く、窓のないところの庇は低くすればいいのではないか。屋外活動利用の時は、背中の守られた壁ゾーンの方が、窓の前より落ち着きがあって快適であるはず。あるいは、窓のところは軒の出を多く、窓のないところの軒の出を少なくすればよいのではないか。半屋外空間を楽しむための軒下空間と、日照を得るための窓を別に考えても良い。
by iplusi | 2011-12-28 01:13 | その他いろいろ | Comments(2)