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建築知識2017年8月号「木造住宅のすごい新常識」に複数案件掲載
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建築知識2017年8月号「なぜ、あなたの設計は「パッとしない」のか?木造住宅のすごい新常識」に複数案件掲載いただきました。
p46「幅広の階段をたまり場にする」で杉並U邸の大階段の詳細を、p58「アレンジ可能な可動棚の収納室」で世田谷M邸の収納詳細を、p68~69「屋根断熱で小屋裏を活用」で横浜S邸、町田K邸、新潟T邸の屋根詳細を、各々紹介いただいています。
一冊の特集としても、今回は結構読みどころ満載なので、ぜひご覧いただければと思います。

また、このブログでは紹介し忘れていましたが、2017年6月号「実力派建築家オススメ!ベストな組み合わせが分かる最強建材200」でも、横浜S邸の赤い織物クロス(p44)、中野M邸の紙の畳(p49)、常滑N邸の壁用貝殻塗料(p56)、松戸N邸の目地なしのキッチンタイル(p68)、横浜S邸のカラフルなトイレ壁面タイル(p74)、さいたまO邸の脱衣室クッションフロア(p85)、町田K邸の脱衣室フロアタイル(p86)、横浜S邸のサイルストーンのキッチンカウンター(p87)、狛江W邸のステンレスのキッチンカウンター(p88)などいろいろ紹介いただいているので、バックナンバーのある大型書店で併せてご覧いただければ幸いです。

by iplusi | 2017-07-24 17:48 | その他いろいろ | Comments(0)
雑誌「家を買Walker」に「間取りの方程式」紹介記事
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有村架純ちゃんが表紙の家づくり入門雑誌「家を買Walker」。住まい本の紹介コーナーで「間取りの方程式」大きく取り上げていただきました。書店にてご覧いただければ幸いです。

家づくり雑誌の表紙を家でなく有名女優が飾るという、建築系本にとっては厳しい時代ということなのかもしれませんが、「新米建築士の教科書」もおかげさまで売れ行き好調です。「間取りの方程式」同様に引き続きよろしくお願いいたします。

by iplusi | 2017-06-05 10:16 | その他いろいろ | Comments(0)
「新米建築士の教科書」増刷決定!
d0017039_17385639.jpg3/21発売された拙著「新米建築士の教科書」、発売後約一箇月で早くも増刷正式決定しました。第1刷4000部、第2刷2000部で、計6000部となります。
3章(現地調査、法規チェック、資金計画)は不動産業界の方にもお薦めです。引き続きよろしくお願いいたします。

by iplusi | 2017-04-25 17:40 | その他いろいろ | Comments(0)
「新米建築士の教科書」建築エコノミスト森山高至さん書評と手描きポップ営業
建築エコノミスト森山さんから頂いた、新米建築士の教科書の書評です。短いけどうまみのエッセンスが凝縮されてます。フェイスブックから引用させていただきます。


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建築家の飯塚豊さん渾身の怒涛の筆致で世に送る「建築界のカタルシスプラン」。
十分な指導も受けられず実務経験を積めないまま一級建築士を演じなければならなくなった若手建築家へ救済の書。これ読んで仕事取れなきゃ、設計できなきゃ、工務店に舐められたら、設計士あきらめろ!という大変な親切本です。

実務経験豊富なベテラン建築士には自己のノウハウの整理と後進の指導にも使える便利な本だと思います。






でもって、森山師匠から、著者手描きポップもって書店回りせよ、という指令を頂いたので、先週日曜手描きポップ作成。途中から面白くなってイラストにごっちゃり文字情報書いたら、書店員さんのポップみたいになってしまいました、笑。でもなかなか楽しげですよね。
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手始めに紀伊国屋書店へ手描きポップ3枚納品。最重要拠点ということで今回は秀和システム担当の田代さん、紀伊国屋書店担当営業の谷内さん(書店ごとに担当の営業さんがいるんだそうです)と一緒に伺うことができたので、表紙イラスト飯能K邸の模型の展示用のスペースもいただきました。紀伊国屋書店、宮内さん、中西さんどうもありがとうございました。
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紀伊国屋書店本店4階レジ前の照明付き本棚に、模型といっしょに陳列してあります。
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埼玉方面は、今日づけでアイプラスアイの広報部長に就任した、川越の小泉さんが手書きポップ置いてきてくれました。紀伊国屋書店川越店。エスカレーター前の一等地ですね。
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ブックファースト川越店。ポップはさいたまO邸バージョン。
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おっと、これは別の本ですね、笑。このジュンク堂大宮高島屋店は新米建築士は売り切れとのことで、届き次第ポップ設置してくださるそうです。小泉さん、各書店の皆様、ありがとうございます。

by iplusi | 2017-04-12 19:33 | その他いろいろ | Comments(3)
「新米建築士の教科書」書評 byエコ住宅の伝道師 松尾和也さん
d0017039_15105107.jpg年間何十ものセミナーをこなす、エコ住宅の伝道師、松尾和也さんが、「新米建築士の教科書」の書評書いてくださいました。高速で回転する頭脳そのままの疾走感あふれる文章です。
松尾さん曰く「住宅関連会社に努めている新入社員から入社3年目くらいの人にとっては、これを読んでいるかいないかで今後の伸び方、及び仕事への取り組み方、スピードがまるで違ってくる」とのこと。
全文をFACEBOOKから引用させていただきます。ぜひご覧ください。




飯塚さんが新しい著書をわざわざ送って下さったのが
届きました。

渡欧中に届いていたのを昨日見て、昨晩中に読んでしまいました。
住宅設計人生一筋20年の私から見ると知らないことはほとんどありませんが、その20年で学んできたことをよくまあこれだけの厚さの中にコンパクトにしかもわかりやすくまとめたもんだと感心しました。

ご本人曰く「編集に二年かかった!!」そうですが、それも全くうなずけるものでした。
特に住宅関連会社に努めている新入社員から入社3年目くらいの人にとっては、これを読んでいるかいないかで今後の伸び方、及び仕事への取り組み方、スピードがまるで違ってくると思いました。
工務店の社長さん、及び設計部長さん、工事部長さんに特に聞いておいてほしいのは、上記にあてはまる人には全員必ず読ませたほうが皆さん自身、及び会社全体に大きな効果があるでしょうということです。

飯塚さんの事務所には私自身訪問しました。所員さんは5名いるかいないかで面積も10坪あるかないかのような典型的な住宅設計事務所です。
こういった事務所の場合、一般的にほとんどの業務が「習うより慣れろ」「仕事は盗むものだ!」ということでチェックリスト等はほとんどありません。(逆に住宅メーカーになると過剰なチェックリスト、帳票のあらし・・・)
しかし、アトリエ系の事務所ながらチェックリストがきちんとあって、しかも引渡し時の取扱説明書まできちんと掲載されてある・・・
かくいう松尾設計室は

・打ち合わせ時のチェックリスト
・プレカット図チェックのチェックリスト
・製本時のチェックリスト(過去のミスに基づいた400項目!!)
・現場監理チェックリスト

まだもう少しありますが、これだけ取り揃えています。
また取扱説明書に関しては冷暖房器具、加湿器、除湿機の使い方推奨設定温度、湿度、カビを生じさせにくい暮らし方。加湿器等の選び方、等々まで住宅メーカーの取説でも書いてないことまで書いてあってそれを引渡し時に説明しています。

これをやっているのは、住宅で押さえておかなければならない項目が多岐に渡りすぎている現実にあります。その中でいかにベテランで仕事がよくできる担当者といえど、チェックリストなしにもれなく仕事ができるということはありえない現実があるからです。(チェックリストがあっても漏れることは多々あります)
こういったチェックリストはその会社の「秘伝のタレ」のようなものであり、それをたった1800円で公開しているというのはちょっと安売りしすぎな感じもしないでもないです。住宅系フランチャイズならこのチェックリストを始めとする各種資料を得るためには加入金だけで300万~500万取られます・・・
別の言い方をするなら、自分で勉強する人には1800円で入手できることも、勉強しなかったりアンテナを張っていない人には500万円かかってしまうことがあるとも言えるでしょう。

この本を読んでいてもうひとつ思ったことがあります。
まず、今の住宅業界では分業が進み過ぎていること
特に住宅メーカーになると

営業マン
設計マン(ほぼ平面、立面を考えるだけ、契約に至る確率が非常に低いからとんでもない数のプランばかりをずっとやっている)
インテリア・コーディネーター
現場監督
本社勤務のCADオペレーター
外注の確認申請代願事務所
その商品を開発する開発担当者(外観、仕様等を決定する)

によって一軒の住宅が成り立っているという現実があります。
よって住宅メーカー勤務しかしたことがない人はこの本に書いてあることをトータルでやったことがある人は絶対にいません!!
この本に書いてあることを一通りできてこその一人前ですが、それをやれるのは小規模の住宅設計事務所しかないというのが実態です。
しかしながら、小規模の住宅設計事務所のほとんどは確認申請の下請け業務をやっているか、地元中堅ビルダー、工務店の実施図面を下請けで書いているという会社が大半を占めます。
また、アトリエ系と言われる設計事務所の場合は、大半が3名以下で構造、断熱、給料体系、勤務時間等で劣悪なところが多く、飯塚さんの会社のように、デザインセンスもあって、品質監理、構造、断熱まできちんと押さえている会社となると銀河系の中から生命がいる星を見つけるくらいの確率・・・とまで言うと言い過ぎかもしれませんが、それくらい確率は低くなります・・・

この本に書かれてあることがきちんとやれば、飯が食えない設計事務所も確実に食えるようになると思います。
しかしながら、この本の厚さで書ききれなかったところは「どうやったら仕事が取れるのか」というところ、特にネット戦略までは書かれてはいません。
あとは、許容応力度計算による耐震等級3と書かれていれば良かったなあとは思いました。

話が長くなりましたが、やる気や能力のある若者がきちんと一人前になるにはどこで修行するかということが本当に重要になってきます。意匠、断熱、構造、耐久性・・・これらはどれも必須項目ですが、これらをトータルで実務レベルで教えられる実務者向けの教育ツールもしくは機関をつくれないか・・・ちょっと前からそんなことを考えています。

by iplusi | 2017-04-11 15:12 | その他いろいろ | Comments(0)
「最もくわしい屋根・小屋組の図鑑」発売
エクスナレッジより、編集段階からご協力させていただいた「最もくわしい屋根・小屋組の図鑑」が発売されました。もともと各章の頭のページ書いていたのですが、書籍化に伴い巻頭のリード文も書かせていただいています。私にしては珍しくきれいな文章がかけたので、下記に全文を公開しちゃいます。
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宅のシルエットに個性を付与する最も重要な要素は屋根である。
ぜなら、壁面は部屋の輪郭をなぞるので、直方体の組み合わせにせざるを得ないが、屋根は様々な形状、角度、高さ、大きさの無数の可能性を、部屋の形状や機能に縛られず選択できるからだ。その土地の気候風土を色濃く反映した、世界各地の伝統的民家の多様性を考えてみれば、「屋根が個性をつくる」ということは疑いようがない事実だろう。

  軒の出や軒の高さのちょっとしたシルエットの違いで建築の格好よさは大きく変わる。また、屋根の形状次第で、建築のなかの空間も大きく変わる。このように、屋根は意匠と空間を同時に決定づけるものので、本来、真っ先にデザインすべき対象であるはずだ。

 ところが 、実際の家づくりの現場では、間取りパズルの後で屋根の形を決めることが一般的である。そのように設計すると、間違いなく下部構造と屋根はちぐはぐになるのだが、木造軸組工法も枠組壁工法も、間取りと一切無関係に屋根を架けられるら、屋根の検討はいつも後回しになる。

 広いおでこの上にちょこんと似合わない子が載ったような奇妙なプロポーション、や谷がやたらに多い雨漏りしやすそうな雑な形状、法規制をなぞっただけの勾配……街中で見かけるそんな家は、おそらく全部、後づけで屋根を考えるという、おかしな方法で設計されている。

 構造、止水、断熱、通気、法規など要求される性能や規制も多いので、クライアントが自力で屋根形状考えることは難しい。だから、 敷地状況、空間性、コスト等をにらんで、屋根形状の「最適解」を提案するのは意匠設計者の重要な役割だ。屋根を決めれば架構が自ずと想定できる。|

 たとえば30~40坪程度の「切妻屋根」ら、棟木の下に大黒柱を1~2本通すかちが構造的には最も素直だ。間取りは屋を支えるその柱を意識しながら描けば無がない。そうすれば耐震性も向上するし、屋根なりの空間を見せることも簡単にできる。

 どんな形の屋根でも、ひとたび形状を決定すば、無理のない架構システムや空間の使い方が暗示される。そんな「屋根の声」を聴くことが、いい建築をつくるための第一歩だ。 

 まず、屋根を考えよう。間取り
を考えるのはその後だ。


by iplusi | 2017-03-31 22:18 | その他いろいろ | Comments(2)
「新米建築士の教科書」発売
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2017年3月21日、飯塚の2冊目の著書、「新米建築士の教科書」が発売されます。帯にもある通り、設計事務所や工務店の新米建築士、あるいは建築士未満の新人や学生が、どうすれば設計者として一人前になれるかを、懇切丁寧に解説しました。先人達が上司や先輩から何年もかけて苦労して身に着けた「設計の考え方」「設計の作法」を、読むだけで俯瞰することも可能です。
出版社は某X社ではなく、「はじめての・・・」シリーズが有名な、ノウハウ本の老舗「秀和システム」。値段は1800円+税、版型は「間取りの方程式」と同じA5サイズですが、コート紙、オールカラーで272ページ、ずっしりとしたヴォリュームになりました。
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担当編集者田代さんのリクエストは、読むだけで「ビジネスマンとしての作法」が学べる、ベストセラー「入社一年目の教科書」の建築版。設計事務所の日常業務、すなわち、事例探し、スケッチ、模型作り、資金計画、法令調査、現地調査、施主ヒアリング、プレゼン、コンセプトメイク、施工者探し、配筋検査、プレカットチェック、取説づくり・・・などの作業をするときに、面倒見のいい所長ならきっと指導するであろう勘所や設計の常識を、ややおせっかいなくらい丁寧に解説しています。

本では最も身近な建築である「木造住宅」をネタにしていますから、近い将来、独立を考えている若者には最適。新人教育の教本として「ひとまずこれ読んどけ」的にも使えますので、設計事務所・工務店の経営者の方にもお薦めです。

おそらく読者の皆さんが、一番活用する可能性が高いのは、下記のような様々な要点集やチェックリストです。一部は実際、私の事務所で普段使っているリストを披露したものですが、こういうものを自分で作ったり調べたりするのは、それはそれは大変ですから、それだけでも購入する価値があるのではと思っています。

・p015 過去事例の収集順位
・p060 盗みたいディテール
・p063 所長に報告すべきこと
・p067 電話で伝えるべきこと、メールで使うべきこと
・p101 法令・インフラ調査チェックリスト
・p106 確認申請以外の法手続きチェックリスト
・p111 引き込み管径の目安
・p115 資金計画の例
・p138 中間領域のパターン
・p202 キッチンのヒアリング事項
・p209 コンセントが必要な家電チェックリスト 
・p225 工務店ヒアリングで確認することチェックリスト
・p235 配筋検査チェックリスト
・p245 羽子板ボルトの略号例
・p256 発注内容確認リスト
・p226 取説例(例)
・p268 使用材料一覧(例)

amazonのチラ見に法チェックのスキャンがあったので貼っておきます。これも、普段事務所で使ってるもの。(p102の道路やライフラインのチェックリストと一緒のエクセルファイルをもっぱら使っています)
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この本の中で最も苦労したのは「コンセプトづくり」の章です。魅力的な空間、町との幸せな関係、建築文化としての価値を生み出すコンセプトメイクの方法を解説しました。このブログにもコンセプトづくりの記事 があり、卒業設計とかのシーズンになると一定のアクセスがあるようなのですが、それを大幅に改訂、手法化したものです。
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ブレインストーミングやワークショップ的にキーワードを付箋紙に書いて貼っていく方法の発展形ですが、ここで解説した方法を使うと、キーワードが一定のルールのもとに秩序化され、建築的に処理しやすくなります。我ながらよくできてると思うので、この部分は学生を含む多くの皆さんに読んで欲しいと思っています。

ちょうど本の執筆と重なった飯能K邸のイラストの表紙が目印です。
下に目次を貼っておきます。ぜひ書店で手に取っていただければと思います。

CHAPTER 1 誰でもできる7つの成長習慣

「過去事例の収集」で知識を磨く

「30秒スケッチ」で考えを形にする力を磨く

「自宅を測り」寸法感覚を磨く

「大学で最初に習う公式を復習し」計算力を磨く

「1時間でできる模型」で設計力を磨く

「アクソメ・アイソメを活用し」3次元の画力を磨く

「街ぶら」で観察力を磨く


CHAPTER 2 「できる!」と思われる事務所仕事のこなし方

「もしも、自分が独立したら……」と考えながら仕事をする

所長、先輩から一流テクを盗みとる

一目置かれるためのホウ・レン・ソウ

一目置かれる電話とメールの使い分け方

効率のよいチーム設計を実現する7つのルールを知る

抜かりないスケジュール調整術

「7つの専門知識」を身につける


CHAPTER 3 はじめての現地調査とお施主ヒアリング

敷地の概要はグーグルマップで8割把握できる

敷地調査ではあらゆるものの「高さ」を確認する

法律のことは「役所に電話」で8割解決する

何にどれだけお金がかかるかを知っておく

初訪問時は「測りまくり」「聞きまくり」

スクラップブックでお施主の本音を引き出す


CHAPTER 4 ワンランク上の設計を実現する7つのシンプルルール

ボリューム出しの決め手は「真四角+シンプル」

間取りの前に外観を決める

開口部は「風孔」でなく「間戸」で作る

広々とした空間は「スケルトン―インフィル」で作る

骨組みや仕様は「ワンパターン」で作る

間取りの決めては「クローバー動線とたまり」

第一印象は「色と素材」で8割決まる


CHAPTER 5 はじめてのプレゼン

プレゼンはやり方を間違うと失敗する

「コンセプト」はシンプルなマトリックスで伝える

概要は「模型」で全部説明しきる

図面は「手紙のように描き」要点だけを伝える

材料仕様は現物を直に触って決めてもらう


CHAPTER 6 現場監理をスムーズに行うために6つのポイント

施工者はまず、金額以外の要素で選ぶ

「数量拾い」がコスト調整の要

現場監理の勘所

祭事や諸手続きがスケジュールを左右する

完成時に渡す建物の「トリセツ」



ps.表紙カバーや帯を取った本体にも、飯能K邸が単色印刷されています。その他、事例探し、1時間スケッチ、1時間模型、数量拾いなどのコーナーにも飯能K邸登場してます。
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by iplusi | 2017-03-27 01:25 | その他いろいろ | Comments(2)
建築と社会を結ぶ―大髙正人の方法
2/5まで、湯島の国立近現代資料館にて、私の師匠、大高正人の展覧会「建築と社会を結ぶ―大髙正人の方法」 が開かれています。大高さんはメタボリズム運動の一員であり、何度も建築学会賞を受賞している有名な建築家でありながら、極端に著作が少ないため、長らく謎に包まれた建築家でした。そんな大高さんの全体像を俯瞰できる、初の展覧会となっております。会期中にぜひご覧ください。
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看板にあるPAUは大高さんの思想を示す標語ですが、プレファブリケーション、アート&アーキテクチャー、ウルバニズム(アーバニズム)の頭文字です。今どきの設計者が見るとプレファブリケーションが、ちょっと引っかかると思いますが、ここでいうプレファブリケーションは「人手を省く生産形式の総体」のこと。いいわゆるプレハブよりもっと広い意味、「ものづくりの視点で検討された、美しさが持続する合理的な構法、およびその原寸ディテール」みたいな意味合いだと考えて頂ければいいと思います。「PAU、つまり都市から原寸ディテールまでを、ものづくりの視点で考え直していく」というのが、大高さんの終生のテーマでした。
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会場全景です。模型と図面、そしてドローンで撮影した、三春ダム周辺施設や三春体育館の空撮映像が見られます。
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若い人が一番面白がれそうなのは向井良吉邸。ランドスケープ建築です。最新号のGAHOUSEにそのまま載っててもおかしくないですよね。早すぎて時代がついてこれなかった名建築。
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また、前川事務所時代に大高さんが描いたという、岡山県庁のカーテンウォールの図面もみどころです。1枚でカーテンウォールの成り立ちが全部わかるようになっています。この図面はお手本として事務所の壁に長いこと貼ってありました。
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13年も在籍したんで、古いのでも展覧会にある建築は大体知ってますが、見たことがなかった建築がこれ。大高さんの旧自邸。親の家を年賀状の図案にしたときに、「僕も昔はこういうのさんざんやったんだよ」と大高さんに言われ、前川事務所時代のプレモスか何かのことだとずっと思っていたんですが、自邸だったとは。
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模型は建築単体のものもあるけど、都市と建築を両方表現したものがメインです。これは三春町民ホールまほら。小さなホールですが、当時30代後半のスタッフ全員、坂田充弘さん、堀越秀治さん、大友晃毅さん、飯塚の4人のチームで設計にあたりました。
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ホワイエの手書き図面の展示もあります。大高さん手書きじゃないとイメージできないので、CAD化する前に手書きで検討してたんですね。この図面描いた記憶ありますが、描いては消し描いては消しだったので、いろんな人が手を入れたはず。ちょうどCAD化する段階だったのか、一番大事な客席入り口の天井がぼかしてあるのが残念。椅子や展示パネルのアンカーを床に打つので、構造のスラブの上にもう一回コンクリート打っています。まあ、本当にそこまでする必要があるかどうかは分かりませんが、山を背後にしょってるから、地下水については細心の注意を払うべきなのは確か。そういうところは本当に用心深い人でした。
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三春は大高さんの故郷ということもあって、複数の公共施設を設計しています。このCGには続きがあるので後ほどご紹介します。
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大高事務所は、ある時期から「フラットルーフを追放せよ」の標語のもと、屋根のある建築しか作らなくなります。今なら、隈さんだって勾配屋根やりますが、当時勾配屋根をやるということは、ジャーナリズムから第一線の建築家としては取り上げられなくなることを意味しました。千葉県立美術館を除いて、内部空間はあまり好きじゃないけど(材料と光のせいですかね)、思想としては正しかったと思います。

さて、ここから先は、大高さんに興味を持っていただくため、展覧会には展示のない蔵出し画像をいくつか貼っておきます。
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先ほどの予告した続きのCGです。大高さんの脳内にあった三春町役場新庁舎をCG化したもの。川を挟んで建ってるのが議会棟だったと思います。手帳サイズの小さなメモに基づき入力しました(大高さんのスケッチはいつもA6サイズの紙に書いた走り書きでした)。アンビルドです。
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多摩ニュータン最後の駅、若葉台駅前広場と周辺施設。これは実際できてます。とても忙しい仕事で、設計まとめの時期は、一日おきに坂田さん堀越さん飯塚のうちの誰かが徹夜してました。私は主に奥の橋と施設系の現場を担当。
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稲城市の中央図書館および健康増進施設(室内プール)。城山公園の北端部、斜面に埋め込まれるように建つ建築。構造は青木繁研究室、設備は高間三郎さん、電気は大瀧さんという豪華メンバーで、両施設とも基本設計まで終わっていましたが、PFIになって計画が頓挫。今はNTTファシリティーズの設計した真四角の図書館が建ってます。
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大友さんと2人でやった神奈川近代美術館新館のプロポーザル。葉山御用邸となりに建つ美術館です。審査員は不明、青焼きで提出せよという変なプロポーザルでした。佐藤総合に負けました。
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五浦の美術館のプロポーザル案。めずらしく大高さんに褒められた絵。今見ると金沢の美術館を半分に割ったみたいな形ですね。色がとてもきれいだったんですが、どこかいっちゃいました。これは切妻くりかえしの内藤さん設計のが建っています。

てなわけで、後半は展覧会とは関係ない絵を貼ってありますが、展覧会はぜひお出かけください。

by iplusi | 2017-01-16 03:29 | その他いろいろ | Comments(2)
建築エコノミスト森山さん「2017年の予言」
先日の平塚K邸記事コメント欄に、建築エコノミスト森山さんよりコメント頂きました。ここに転載します。(もともとは「住まい手の立場から住宅を考える」の掲示板に年末毎年書き込みくださっていたのですが、plalaの仕様変更で掲示板の情報が表示されなくなってしまったので、ここ数年はブログコメント欄へ書き込み頂いてます。)(以下引用)
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新年あけましておめでとうございます。熊沢さんちももう7年目ですか、早いものですねえ。7年前といえば、私はスガツネさん商品開発や空圧エレベーターNUVAの開発とかやってました。ちょうど飯塚さんとのコラボが盛り上がり始めたころですね。そういった意味では熊沢さんちは7年経っても古びていない、むしろ始めからそういった流行とかを追い求めない飯塚さんの地道かつまっすぐなところが、この7年で大きく世間の評価を高めましたね。
新年というか、本来なら年末に書き込む干支のはなしです。
2017年は丁酉(ひのと・とり)です。
十干の丁は、火の弟、つまり陽の火ではなく陰の火です。消えかかる火でもあります。
そして、酉はニワトリのことではなく熟した果実のことを示しています。だから酒の右側にも酉があるのですが、、、
丁酉とはブスブスと埋め火が燃える様に加え、果実の収穫のとき。合わせて考えてみれば熟しすぎて醗酵していることをいいます。「醗酵」という字なんて、まさに酉酉でしょう?
丁酉は革命の年ともいわれていまして、いわゆる転機です。
60年前の1957年に何があったかをみてみると、日本南極越冬隊初上陸、岸内閣、ロッテのグリーンガム、コカコーラ日本発売、そごう開店、東海村原子炉初臨界、スプートニク一号打ち上げなんかがあったようです。
それらをふまえ今年の日本の建築界を当てはめてみますと、これまでのやり方は実はもう昨年で終わっている。これ以上伸びることはない、むしろ爛熟し醗酵するか腐敗するしかないところまで来ているということです。これまでの方法論は今年収穫して手仕舞いにする、と同時に新しい醗酵の元をキチンと把握しておくということでしょう。
つまり、私が至近で見てきた新国立競技場問題、豊洲問題における日本の設計・建設業界の凋落は当然の帰結。同時にその澱んだオリの中では、次の時代の銘酒となるべき醗酵も進んでいることでしょう。
(引用終わり)
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森山さんあけましておめでとうございます。恒例の書きこみありがとうございます。改めて昨年の分(リンクはこちら)を読み返すと、国立競技場問題が、豊洲やオリンピック会場まで飛び火、昨年の森山さんの「燃え広がる伸びる。今年の波乱がさらに広がります。」という予言通りになってしまいました。そして「反主流派に注目が集まる感じがよいですね。」という飯塚のコメント通りに、マンガ建築系サブカル代表だったはずの森山さんが豊洲PTの委員に選出されるという、まさかの年になりました。

しかし、どうなるんすかねえ豊洲。コンクリートで床壁つくって外防水したって漏ることあるのに、あんな捨てコンと砂利と擁壁でできた空堀では地下水は絶対に止まらないはず。大規模工事の時にウェルポイントつくって地下水位さげるのは聞いたことあるけど、変な構造の地下施設のために、街区まるまる、ずっとポンプアップし続けるのなんてアホな話は聞いたことがありません。

構造や使い勝手は基準ゆるめたり我慢すれば解けるのかもしれませんが、有害物質のおまけがついてくる地下水がある限りは移転できないのだから、最後に問題になるのは地下水のはず。
杭に余裕ないから今からコンクリート打って地下構造物も作れないということだと、国立競技場の可動屋根と同じで、外野の私には解く方法がまったく見つかりません。森高さんや佐藤さんは日建の技術者守っても、結果的に市場としてはつぶす方向に事を運んでいるんじゃないですかね。でも、市場としては手仕舞いの方が納税者としてはダメージが少なそうだから、森山さん、なんとかうまい見立てで施設をより良い形で生かす方法考えてください。

でもって、私の方は今まで四半世紀の設計稼業の集大成として、春には新米建築士のための本を出版します。商売の方法をそこまで公開していいのかというくらい設計術全出ししてますが、全出しすることで「醗酵した何か」が見えるようになった気もします。その大事なエッセンスみないなものを見失わないように設計を楽しんでいきたいと思います。てなわけで、今年もよろしくお願いします。


by iplusi | 2017-01-10 14:44 | その他いろいろ | Comments(1)
建築知識ビルダーズNo.27「成功する間取りの法則」発売
本日11/28建築知識ビルダーズ27号「成功する間取りの法則」が発売されました。表紙は弊事務所設計の多摩N邸です。ビルダーズだけあって、奥様向け間取り本とは一線を画す、実務者向けの編集になっています。
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巻頭はフォルクスハウスの生みの親、秋山東一さんの設計術を紹介するコーナー。最初の見開きには、間取りに先立つ外形の決め方が見事にまとめられており、必見です。本のリード文にもありますが、15年前、私が初めて木造をやった時は、フォルクスハウスのシステムをかなり掘り下げて研究しました。オープンな間取りを可能にする、構造体全部みせの高気密高断熱のスケルトンは今改めて見ても魅力的。そのフォルクスのシステムを使いながら多様な形態・空間を生み出す秋山メソッドが、氏の味わい深いスケッチとともに解説されています。

つづく記事は、拙著「間取りの方程式」に沿って、間取りのルールを解説するコーナー。私の設計した8軒の住宅ごとに、方程式がどんな風に反映されているか、豊富な写真と図面と共に20ページにわたって紹介していただきました。ビルダーズといえば、宮脇檀さん、西方里見さん、伊礼智さん、堀部安嗣さんといったスター建築家しか扱わない雑誌ですから、こんなに大きく取り上げていただけるのは、とても名誉なことです。ありがとうございます。

でも、間取りの方程式で紹介したルールは、どんな建物でも採用可能です。お金もかからないし誰でもすぐに真似できます。デザインのみならず、コスト、断熱、構造もきちんと押さえていますから、工務店のみなさんは参考にしやすいんんじゃないかと前々から思っていました。間取りの方程式と、このビルダーズを一緒に眺め、いい家をつくっていただければ嬉しいです。

他にも、この号は読みたい記事が目白押しです。これまた、私が最初に木造を学んだ時、建築知識の特集号を熟読した、吉田桂二さんの門下生、岸未希亜さんの「各部屋の必要面積の法則」、日建設計出身のイケメン工務店社長、関尾英隆さんの自邸計画、おそらく今、日本で一番設計がうまい工務店、扇建築工房の平屋実例、数字と仕様が出てるので、高性能住宅を設計する時絶対に参考になる、日本エコハウス大賞の詳報などなど、熟読させていただきました。

ぜひ書店にて手にとっていただければと思います。

by iplusi | 2016-11-27 20:08 | その他いろいろ | Comments(0)