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by iplusi
| 2011-05-09 12:17
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by iplusi
| 2011-05-08 21:59
| 高尾K邸
【ミニ解説・浜岡原発 運転停止要請の背景は】 http://j.mp/j4RZrO さて、自分もまじめに調べてみます。中部電力の「浜岡原子力発電所3,4号機「発電用原子炉施設に関する耐震設計指針」改訂に伴う安全性評価について 平成20年7月30日」読んでみました。 断層に乗ってるということで、まず心配なのは、直下型の地震で、制御棒を挿入する緊急停止(スクラム)がうまくいくかということです。福島は緊急停止はうまく機能しましたが、直下型地震の環境下で、下から重力に逆らって制御棒を挿入するのがうまくいくとは限りません。(スクラムの失敗例) また、地震時には別棟になった原子炉建屋とタービン建屋は別々の動きをします。そこで主蒸気配管という原発の中で一番大事な配管に損傷がでたら、格納容器の気密性が失われます。 ところで、東海地震の提唱者、石橋克彦神戸大名誉教授の「原発震災 破滅を避けるために」http://bit.ly/fdDRQPは原発震災を浜岡を例にとって説明されていますので、浜岡を考える上で、必読です。福島は不幸にもこの文章どおりの展開になってしまいましたが。以下、石橋克彦氏「原発震災」1997年発表より引用。 津波に関して中部電力は、最大の水位上昇がおこっても敷地の地盤高を越えることはないというが、1605年東海・東南海巨大地震のような断層運動が併発すれば、それを超える大津波もありうる。 原発にとって大地震が恐ろしいのは(中略)無数の故障の可能性のいくつもが同時多発することだろう。とくに、ある事故とそのバックアップ機能の事故の同時発生、たとえば外部電源が止まり、ディーゼル発電機が動かず、バッテリーが機能しないというような事態がおこりかねない。 建築技術者が強調する原子炉建屋の耐震性の高さは意味がない。いちばんの問題は、配管・弁・ポンプ類や原子炉そのもの、制御棒とECCSなどだろう。 耐震設計の違いによる原子炉建屋とタービン建屋の揺れ方の違いが配管におよぼす影響、地盤の変形・破壊や津波が運ぶ砂によって海水の取水・放水ができなくなる恐れも無視できない。 そこは切り抜けても、冷却水が失われる多くの可能性があり、炉心溶融が生ずる恐れは強い。そうなると、さらに水蒸気爆発や水素爆発がおこって格納容器や原子炉建屋が破壊される。 原子炉が自動停止するというが、制御棒を下から押し込むBWRでは大地震時に挿入できないかもしれず、もし蒸気が圧が上がって冷却水の気泡がつぶれたりすれば、核暴走がおこる。 老朽化している1,2号機が一番心配だが(注:1997年の文章です)、4基すべてが同時に事故をおこすこともありうるし、どれか1基の大爆発がほかの原子炉の大事故を誘発することも考えられる。 その結果、膨大な放射能が外部に噴出される。さらに、爆発事故が使用済み燃料プールに波及すれば、ジルコニウム火災などを通じて放出放射能がいっそう膨大になるという推測もある。 東海地震による「通常震災」は静岡県を中心に阪神大震災より一桁大きい巨大災害になると予想されるが、原発災害が併発すれば被災地の救援・復旧は不可能になる。 つまり、大地震によって通常震災と原発震災が複合する「原発震災」が発生し、しかも地震動を感じなかった遠方にまで何世代も深刻な被害を及ぼすのである。 正常な安全感覚があるならば、来世紀半ばまでには確実に発生する巨大地震の震源域の中心に位置する浜岡原発は廃炉を目指すべきであり、まして増設を許すべきではない。 ということで、引用長すぎですが、東海地震の提唱者、石橋克彦神戸大名誉教授の「原発震災 破滅を避けるために」http://bit.ly/fdDRQPぜひ原文で読んでみてください。活断層のあるなしに関わらず、直下型の地震は全国どこでも起こりうるようです。 今回の地震では、津波と電源のことばかりが強調されますが、送電鉄塔が倒れる、原発の最後の砦と言われていた格納容器が爆発で壊れる、想定していなかった水素爆発がおこる、タービン建屋で爆発が起こる(3号機屋根に大穴が開いてます)、冷却水があふれる、高濃度のガラが散乱する、煙突がはずれる、余震で冷却作業が止まる、高濃度汚染水が流れ出す等々、さまざまな問題が同時に起こっています。結局、同時多発する複合事故の備えがまったくできていなかったのですから、今後は、おこりうるあらゆる事故の組み合わせを想定して、安全計画を一から組み立てなおす必要があると思います。安全が確認できるまでの間の点検停止は当然の措置だと思います。 #
by iplusi
| 2011-05-08 02:01
| その他いろいろ
5/2本日発売のブルータス居住生活学2011にi+iが設計監理した杉並の上杉邸が掲載されました。モダンなのになぜか懐かしい、アトリエ併用住宅です。是非ご覧下さい。
上杉さんは身長180以上の長身。天井高は3.4mですが、随分高く見えますね。住宅らしからぬスケール感があります。 #
by iplusi
| 2011-05-02 13:53
| 杉並U邸
夏に暑くないトップライトをつくることは可能でしょうか。検討してみましょう。
夏至の水平面全天日射量は㎡あたり920Whくらいあります。 建築家の設計で、4畳半くらいのトップライトがある建築を見たことはありませんか?もしこれが普通のフロートガラスならおよそ約5KWの熱を受けることになります。 屋根に薪ストーブを背負ってるようなもので、換気ができなければ夏場はカチカチ山状態です。 遮熱LOW-Eガラスを使えば、熱は25~40%くらいにおさえられます。また、板ガラスは、入射角(面に直交する線とのなす角)が50度を越えたあたりから、反射の効果で、透過率が低下するため、この効果を利用すれば、熱がおさえられます。 60度くらいの急勾配の北面屋根、遮熱LOW-Eガラスのトップライトだと、どうなるでしょうか。計算してみましょう。 直達日射による熱: 670W/㎡0.15(反射を考慮した透過率)×0.32(角度による低減)=32Wh/㎡ 散乱日射による熱: 250W/㎡×0.27(反射を考慮した透過率)×1(角度による低減)=68Wh/㎡ 合計 32+38=100Wh/㎡ この計算によれば、60度北面遮熱LOW-Eで ㎡あたり100Whとなり、㎡あたり1個の白熱球がついてるくらいの熱量です。それでも、見付け面積が4畳半くらいあれば、約700W。受ける熱は最初のケースの1/7くらいになりましたが、それでも、やっぱりちょっとしんどそうなレベルですね。 で結局、当たり前の結論としては、 ・住宅ではトップライトは、できる限り小さくつくる。 ・取り付け位置は北面で、勾配はできるだけ急に。 ・開閉機構をつける。無理なら熱気が抜ける仕組みをつくる。 ・ガラスは可能ならもっと、透過率の低いものを。 ・外ルーバーやすだれなどで、ガラス面が直達日射を受けないようにする。 ということになりそうです。もうちょっと夢のある結論を自分でも期待してたんですが、普通でした。 #
by iplusi
| 2011-05-02 11:30
| 高尾K邸
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