確認申請の憂鬱
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西船橋U邸の確認申請、本日7/5漸くおりました。提出したのが5/18なので、実に50日弱です。

この家は、間口が最も狭いところで、芯々2.4mしかありませんが、奥行きは19m近くもある、超ウナギの寝床住宅です。こういう形は普通、横からの風に非常に弱いため、家をぶつ切りにする間口方向の壁が沢山必要になります。だけど、そんなに壁を沢山つくってしまっては、まともに生活もできないし、家に光も射しません。

まず最初に挑戦したのは、ラーメン構造で壁なしにする方法。一通り図面を書いて、実力のある工務店に概算をとりましたが、予算を600万もオーバー。ここで、別の工務店にする選択もあり得たわけですが、狭小間口、半地下、スキップフロア、台形の平面、など難しい条件を踏まえると、半端な工務店に依頼するのは賢明な策とは思えません。やむなく設計を一から見直しました。

仕様規定による壁量計算(2階建て木造で使われる計算法)の壁倍率の上限は、5倍までということになっていますが、許容応力度設計(RCや3階建て木造でよく使われる計算法)で計算をすると、釘打ちのピッチを細かくするなどすれば、7~10倍の壁倍率をとることができます。いくつかの検討の後、たどり着いた解法は、壁倍率7倍の耐力壁を分散配置する方法。このくらいの倍率があれば、部屋の両脇の90cm程度の壁で、なんとかプランが成立するのです。問題は、スキップフロアの構造をどうやって解くか。

3階建て木造の一貫計算プログラムで、スキップフロアを解く場合、階層をある程度省略したり、スキップする2階の床を、2階、3階に見立てて計算します。しかし、今回の場合は、ロフトもあって、地下もあるということで、どうも3階建ての一貫計算で解くには無理があり、素直に、下記のように立体でフレームを入力し、「有限要素法」という特殊な計算方法によって、解析しようということになりました。

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ところが、この「スキップフロア」「壁倍率7倍」「有限要素法」という条件では、審査できる確認機関がみつからないのです。最初にあたった住宅性能評価センターは、「これはうちではみれません」という返事。業界大手のビューロベリタスやERIは、「耐力壁は5倍までしか認めてません」とか「木造の有限要素法は受付てません」とか言って、確認を受け付けてくれないのです。仕方がないので役所指導課に、素直に出すことになりました。(指導課は出された計算が基準法に乗っ取った方法であれば必ず受け付けてくれるのです)

しかし担当の役所は、姉歯の案件が一つあって大忙し。ほとんどこれは飛んで火にいるなんとやらという状態なのです。案の定、構造は非常に厳しく見ていただいて、ようやく今日確認が下りたというわけです。

西船U邸の工務店は四街道の「金正」(かねしょう)に内定。浦和現場は「榊住建」、多摩現場は「青木工務店」。住環境価値向上協同組合=サレックスの加盟工務店に3つ同時にお願いするという珍しい状態になりました。
# by iplusi | 2006-07-05 20:22 | 西船橋U邸 | Comments(0)
浦和S邸今日の現場
d0017039_21244379.jpg今日は大工さん、外壁の通気胴縁施工中でした。横胴縁は3mm厚位のパッキンを挟んで固定してます。これなら万が一水が入っても、胴縁の上に水がたまることもありません。新技術です。

写真のナナメ壁は子供部屋。船の内部空間のような雰囲気です。
# by iplusi | 2006-07-01 21:33 | 浦和S邸 | Comments(0)
ヒヤシンスハウス再訪
d0017039_19522974.jpg浦和S邸打ち合わせの後、先日中が見られなかった、ヒヤシンスハウス再訪。

RCの基礎がなくて足下が軽快。表情もなんとなく生き物っぽくて、動き出しそうな感じ。片流れ屋根ですが天井はフラット。
コーナーの窓は両辺共、戸袋の中に収納できます。開け放すと、内部は屋外のような雰囲気になります。プラスマークのついた戸袋は上吊り式で可動。ガラス窓の前に動かせば雨戸になります。
ガラス窓の施錠は、堀商店の引戸内締り錠http://www.hori-locks.co.jp/products/standard/standard_35.htmlを使っていました。
# by iplusi | 2006-06-25 19:54 | その他いろいろ | Comments(0)
サッシ取付中
d0017039_1613158.jpg浦和S邸、今日の現場。

逆光でさっぱり写っていませんが、サッシがついて、テラスの輪郭がみえてきました。テラスの隣はロフトです。カメラの位置はリビング。ここから半階降りたところ(テラスの下)がダイニングです。ダイニングには北向きの大きな窓があります。
# by iplusi | 2006-06-24 16:17 | 浦和S邸 | Comments(0)
構造家 江尻憲泰さんの建築知識記事
d0017039_20454141.jpg建築知識の最新号「プロとして恥をかかないための構造キーワード40」に、いつもお願いしている構造家、江尻憲泰さんが20ページ以上にわたって執筆されています。プロは必読、非常にためになる内容です。西船橋案件で断念した(涙)木造ラーメンについての記事もあります。
# by iplusi | 2006-06-23 20:50 | その他いろいろ | Comments(0)
傾斜地に住む
d0017039_1545745.jpg別荘地などを想像してもらえばわかりますが、傾斜地の建築は、往々にして谷方向へのビスタが強調されます。つかれたお父さん方は、ここで風に吹かれながらビールでものめばさぞ気持ちよかろうなどと考え、みなさんデッキなどつくりますが、谷方向のビスタというのは遠景が支配的で、風景としては意外に退屈だったりします。
しかし、山方向に振り返ってみると、すばらしい緑地があったりするわけで、どうもこの山側の風景というものを、単なる建物の背景としてしか利用していなかったのではないか、とふと思うわけです。

斜面接線方向の風景というのも稜線が際だち、なかなかすばらしいものです。重なりあう稜線の間から朝日が射し込む風景などを想像すると、むしろ、谷側の風景なんかより使えるんじゃないかと思えます。まあ、たまたま今日見に行った土地がそうだったというだけのことですが。
# by iplusi | 2006-06-22 02:19 | 葉山Y邸 | Comments(0)
色彩検討
d0017039_2219034.jpg色によって室内の印象は大きく変わります。
鎌倉Y邸の塗装工事は全部施主工事だったので、着色は断念したのですが、近い将来着色することになるかもしれません。ということで、ちょっと色々なパターンで塗ってみました。
こんな風に色々やってみると、どこに色を付ければ効果的かがわかります。
Sさん業務連絡です:メーカー曰く、シナ合板に対するオスモ(色つきのオイル)の濃い色の着色は、ムラになるので結構難しいそうです。逆に白っぽいのはうまくいくとのこと。濃い色は集成材や構造用合板などだとうまくいきます。この写真眺めながらピアノの背面の色をつけるケースなど想像してみてください。
# by iplusi | 2006-06-15 20:47 | その他いろいろ | Comments(0)
四方八方からの光
d0017039_21254319.jpgクリストファー・アレグザンダーのパタンランゲージには、「どの部屋も2面採光」というパタンがありますが、カツドウノイエシリーズでは、2方向といわず、四方八方から光を導入することが一つのテーマ。

外壁下地のダイライトが張られ、窓の輪郭がすこしづつみえてきた浦和S邸。スキップ上段の左手は、建物の顔となる東面の窓。間口1間高さ3m位。右手は南面の窓で、隣家の屋根越しに採光します。スキップする床の隙間から入る玄関の光、上部のハイサイドライトから降りそそぐ光、北側キッチン横からの柔らかい光、多方向の様々な光が混ぜ合わさって、文字通り「光に包まれた空間」ができあがります。室内は太陽の動きにあわせて様々な表情をみせます。

多方向の窓は、光の効果に加え、様々な方向に「抜け」をつくり、室内に広がりを生み出します。
上下左右を隣接する住戸に挟まれたマンションなら、2方向しか開口できなくてもやむをえませんが、戸建て住宅は東西南北と屋根、5方向の開口が可能です。戸建てのくせに、南ばかりに窓を設けるのは、ひどくもったいないことなのです。
# by iplusi | 2006-06-12 21:42 | 浦和S邸 | Comments(0)
施主工事の鏡
d0017039_2343640.jpgG邸の各階洗面スペースは奥様のデザイン。何度も変更しながら楽しんで(苦しんで?)設計されました。2階の洗面鏡はイケアで購入した物(2900円)を、ご主人が取り付け。上側の爪がバネ式になっていて、取り付けはなかなか難しかったとのこと。

なお、こんな風に施主工事をする場合には、壁の下地に合板を入れておくのがコツ。合板を入れておけば、取り付け場所を選びません。
# by iplusi | 2006-06-11 23:14 | 中野G邸 | Comments(0)
中野G邸 植物と住宅
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中野G邸、今日は外構工事などの確認にいってきました。

シンプルな建物でも植物があると、ぐっと華やかに。上写真は隣接する公園のベニカナメモチの新芽。春先の風景です。

d0017039_22265545.jpg内部では、トップライトまわりの観葉植物が楽しげでした。

G邸の外構は、客土までを工務店に依頼。舗装や植栽はセルフビルドでゆっくり整備してゆきます。旗竿敷地の敷地延長部には、中木を植えて緑道化する予定。隣接する水路跡地にも植物を植えてやれば、公園の緑とつながって、次第に家が植物に囲まれていくことになります。
# by iplusi | 2006-06-10 21:40 | 中野G邸 | Comments(0)