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透過光の効果
d0017039_2254864.jpg越谷S邸の吹き抜けは全面がスノコです。上部から透過してくる光が奥行き感を暗示します。写真は固定視点なので、あまり上の世界はみえないのですが、移動するとスノコは存在が希薄になるため、体感上はもっとつながって感じられます。
by iplusi | 2007-03-30 12:49 | 越谷S邸 | Comments(0)
越谷S邸のニッチ
d0017039_1315423.jpg壁厚を有効利用した、越谷S邸階段脇の小ニッチ。内側は練付合板、ツガなどで、隣り合う建具と意匠を揃え、ニッチ用の狭角形の照明を設置しました。2階華道教室に至る動線の途中にあるので、お花を飾るのにも適したスペースとなっています。
by iplusi | 2007-03-29 13:18 | 越谷S邸 | Comments(0)
反射光の効果
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八王子みなみ野の親の家に。7年目にしてラオス松の床は大分艶が出ているようです。室内が明るいのであまり意識したことがなかったのですが、写真を撮ると相当光を反射していることがわかります。

ツルツルピカピカの新建材を拒否すると、素材は艶がないものばかりになってきて、反射光の効果は忘れがちです。でも、反射光はこんな風に、平らな材料の表面に立体的な奥行き感をつくる圧倒的な力があるのです。小さな家を大きく見せたいとき、これを利用しない手はありませんね。庭の水盤や白砂、飴色に光る縁側などによって、家の奥まで光を導く手法は、古来より日本の伝統的な建築にあったものですが、反射光には他にも色々な可能性が潜んでいると思われます。
by iplusi | 2007-03-25 18:01 | みなみ野I邸 | Comments(2)
西船U邸 看板の検討
d0017039_2011538.jpg船橋U邸、看板をパソコン上でシミュレーション。子供がみても電気屋さんとわかるように、電球のピクトグラムを書いてみる。一筆書きはいいけれど、ちょっと線が多すぎるか。
by iplusi | 2007-03-24 20:01 | 西船橋U邸 | Comments(5)
平成16年公庫平均坪単価データ
2007年4月より、住宅金融公庫が「住宅金融支援機構」に。

公庫のHPは資金計画を考えるときに便利です。平均坪単価データは「その他の情報」>「調査結果」というコーナーにひっそりと、まとまっています。(サイトマップをみてもまずみつかりません。非常に不親切。)
公庫16年データここで住宅建設費用の総額や平均坪単価データなどを知ることができます。ちなみに平成16年データをみると、

平均坪単価(東京都在来木造平均)は68万/坪
平均規模(東京都全住宅平均)は38.4坪
戸あたり総金額(東京都在来木造平均)は2640万/戸

となっています。さらに、2×4住宅の東京都の平均だと、79万/坪なんていうビックリするような数字。除却費用や設計料が入っているということなのですが、外構抜きの建物本体でこの値段は想像よりずっと多いのではないでしょうか。


by iplusi | 2007-03-23 03:41 | その他いろいろ | Comments(0)
サーモウール
羊毛断熱材、サーモウール国内生産開始だそうです。
http://www.cosmo-project.co.jp/kokunai_koujou_top.htm
国内に工場生産ラインができ安定供給されば、価格的な意味でも、どんどん使いやすくなってくるでしょう。これからエコ住宅を建設されるみなさま、検討してみてはいかがでしょう。「あたりまえの家」ネットワークの断熱材にもなっているようです。
http://www.atari-mae.com/kenzaisetsubi/dannetsuzai/
by iplusi | 2007-03-19 21:49 | その他いろいろ | Comments(2)
建主の現場確認事項
アイプラスアイ設計事務所では、現場が始まると、設計監理者と工務店管理者は、電話、FAX、メールなどを利用して、週に何度か打ち合わせを行います。性能・品質の確認、細部の納まりの確認などが主たる議題です。例えばコンクリートの配合計画の確認といった内容がこれに該当します。

品質・性能については、主としてこの設計・施工サイドの打ち合わせの中で行うため、1~2週間に一度の頻度で行う建て主さんを含めた打ち合わせ(定期または不定期の定例会議)では「設計内容の現場での再確認」が主たるテーマとなります。図面等ではイメージしにくかった内容をもう一度、現実の場所で原寸で確認し、工事の手戻りが出ないように確定するわけです。

このような進め方をする場合、建主さんは工事の各段階で具体的には何を現場で確認すべきでしょうか。アイプラスアイが現場で建主さんにお聞きする内容を中心に、下記にまとめてみました。

①「建物配置と高さの確認」-着工時

着工時にまず行うのが、建物の位置の確認です(確認申請の関係もありますので建物配置は設計図どおりが基本となりますが)。地面に縄を張って現場で位置を再確認します。境界塀と建物位置の関係、隣地の窓の位置、給湯器の位置、エアコン室外機の位置などの関係もあわせて再確認しましょう。

同時に、基準となる地盤面の高さを決定します。平らにみえる敷地でも以外に高低差があるものです。前面道路の高さ、隣地の高さ、全体の土量バランス、汚水マスの管底高などを勘案しつつ、設計者施工者と相談しながら決定することになります。

②「排水設備の位置、基礎貫通方式の確認」-基礎施工前

引き続き行うのは、基礎工事です。RCの施工前に予め基礎立ち上がりなどに配管用のスリーブ(貫通孔)を開けておく必要があります。特にベタ基礎の場合、メンテナンスを考慮して、外部に配管を露出させる形式が一般的になりつつありますので、排水管のおさまりについて確認しましょう。

排水、給水、ガス、給湯器配管に加え、室外機を建物から離して配置するような場合は、エアコン配管もスリーブを設ける必要があります。エアコンの配置は早めに決めておきましょう。

③「主要材料の確認」-上棟時

上棟時にはクレーンがあるので、多くの資材が搬入されます。木質系の材料やの確認は、上棟時または上棟後すぐ行うと効率が良いと思われます。直接チェックする必要はありませんが、管理者、監理者から、搬入または設置された、土台、柱梁の材料、合板類、、釘、金物について説明を受けましょう。

④「アルミサッシの開き勝手、ガラスの種類の確認」-上棟前後

工務店は上棟するとすぐ(下手すると上棟前に)サッシを発注しなくてはなりません。発注前にサッシの色、開き勝手、ガラスの種類(防犯・非防犯の別、透明・半透明の別)を再確認しましょう。開き勝手はそこから見える風景なども考えながら再考するのが良いでしょう。また、大型サッシのハンドルをどうするかとか、オペレーターをどうするかとか、決めるべきことは実は山ほどあります。サッシの取付高さも可能なら現場で確認するのが良いと思います。

④「外壁材料、色の確認」-上棟前後

在来木造では軸組が完了すると、次は屋根、外壁の順に仕上げていきます。したがって、まず決めなければいけないのは屋根の色です。都市部では緩勾配が中心になるので、反射などを考慮して決めることが多いでしょうか。外壁は原寸大の材料見本などで、色や質感を確認します。また複数の材料で仕上げる場合は、法的な制限などを考えつつ、どの部位をどの材料で仕上げるか決定します。

⑤「コンセント、スイッチ、照明の位置・数量の確認」-屋根、外壁下地がはられたころ

断熱工事、電気工事が本格化する前に、やるべきことはコンセント、スイッチの位置、数量の確認です。使い勝手を大きく左右することから、家電、家具の配置などをイメージしながら、決めていきます。アイプラスアイでは、設計監理サイドで展開図に上記コンセント類をプロットし、3者+電気屋さんで打ち合わせしています。

また、エアコンの隠蔽配管などもこの時期に決める必要があります。支給にする場合でも、エアコンがらみはともかく早く決めるたほうが現場はスムーズです。

⑦「テレビ、ネット、電話、の入力方式の確認」-同上時期

①テレビ入力(地デジ、光、CATV、衛星など)、②電話(通常回線、IP電話、CATV電話)、③ネット(光、CATV、ISDN)、④それに伴う家庭内LAN対応(有線、無線)、⑤回線を利用した番組録画等、⑥将来の見通し・・・etc、のように、ローカルで選択肢が沢山あるものは決定するのがやっかいで、決定にも時間がかかりますので、価格コムで検索したり、めぼしい業者に電話したりして事前によく調べておきましょう。

⑧「建具枠、各種見切りのディテールの確認」-断熱材施工前くらい

建具枠や床見切りはボード、フローリングより先に施工するので、内装露出部では一番先に決める必要があります。引き戸を吊り方式にするかVレール方式にするか、ディテールはどうするか、現場で再度確認しましょう。枠は大工さんの仕事で、建具は建具屋さんの仕事なので、枠の方が急ぎますが、建具も先に決めた方が良いでしょう。手かけ形状や面材、カギのあるなし、塗装などを再確認します。
また、アイプラスアイでは、枠材の正面方向の見付寸法(12~36mm位)、幅木のH寸法(30~60mm位)、材料、色などもここで確定します。

⑨「下地位置の確認」-ボード類施工前

内壁の施工ボードを張る前に、予め下地を入れておく箇所をチェックします。手摺、ハンガーパイプ、タオル掛け、紙巻き器、鏡、ブラインド(天井づけするような場合)、カーテンレール、各種フックなどなど、下地が必要なものは結構色々あります。設計仕様にない金物などを追加する場合などは特に、早めに伝えておきましょう。

⑩「家具の詳細確認」-見切り類に同じ

ユニット家具はボードの後に施工しますが、大工工事の造り付け家具はボードより先行するため、見切り類のすぐ後に決めておく必要があります。各部の大きさ、扉の開き勝手、素材、色、棚板の枚数、天板の種類など、設計図の内容を現場で再度確認します。施工上の逃げなどを考慮して若干寸法を微調整したりすることもあります。キッチンを製作する場合などは特に、早めに確認するのがよいでしょう。

⑪「主な仕上げ材と塗装色の確認」-ボード完了時ごろ

フローリング材、タイル、石、メラミン化粧板、クロス類・・・現場の光の中でできるだけ大判の見本で確認しましょう。床に置くのと、壁に立て掛けるのでは光の状態が変わります。できるだけ設置する状態で、隣り合う材料を置いてみて確認するのが良いでしょう。

⑬「設備機器類の確認」

各種機器、衛生器具、照明器具などは取付は最後の最後になります。工事のからみがないものであれば変更することもできますが、ものによって変更できるタイミングが異なるので、できるだけ早い段階で変更の意志を伝達しておいた方が良いでしょう。特にビルトインの機器は、機種によって配管などの位置が大きく変わるので、早い段階でないと変更できない可能性もあります。

⑬「各種付属品の確認」-木工事完了後

インテリアの最後はつまみ、手かけ類、戸あたり、ハンガーパイプの受けなどを決定します。見積書の中でこの手の金物類の仕様が謳ってあることは希なので、通常は中程度のものから選ぶことになります。

⑬「外構舗装の確認」-足場解体前

足場がはずれると屋外の舗装工事を行います。足場設置前に配管は終わっている場合はすぐに舗装工事がはじまるので、外構舗装の種類、目地の割り方などは足場解体前に決めておく必要があります。

⑭「ダメ直し箇所の確認」-工事完了後

短時間で不具合箇所を網羅するのは非常に難しいため、事前にじっくり時間をかけてみるのがいいと思います。一般部よりもエッジの部分をなめるようにみるのがコツ。

⑮「使用上の注意事項の確認」-引き渡し時

アイプラスアイでは転落の可能性がある箇所に対する注意や、開放型ストーブ類の使用禁止などを明記した、A4用紙数枚の簡単な「建物の使用上の注意事項」をいつもお渡ししています。少しでも建物を長持ちさせ、美しく保つため、メンテナンスの方法なども引き渡し時に確認しておきましょう。


※なお、上記の確認の際、変更が出ることも多かれ少なかれあるわけですが、アイプラスアイでは、これを施工者に無理にやらせるということはありません。変更に伴う増減については、施工者が提出する増減見積書を建主さんが了解した後で施工することを特記仕様書に明記し、対応しています。もちろん、施工者とは設計図に基づいて工事契約をしているわけですから、原則設計図どおりの仕様で施工するのが大原則です。いたずらに変更すれば、現場の進捗に支障をきたしますので、設計内容は設計段階で十分つめておく必要があります。

by iplusi | 2007-03-15 18:22 | その他いろいろ | Comments(0)
SS試験
d0017039_17352939.jpg昨日は国分寺I邸の地盤調査でした。通常のスウェーデン式サウンディング試験ですが、今回は日東精工の「ジオカルテⅡ」という全自動型の機械を使って調査しました。ロッドを継ぐのは人力だけど、回転、計測、記録は全自動。自沈時の荷重のかけ替えも不要。作業員が手心加える余地がなさそうなのが良いです(笑)。
d0017039_17362676.jpg本体中央のボックス左手から、こんな風にレシート式に結果が出てきます。データは左から、貫入量、荷重、推定N値、自沈の早さや音。機械が勝手に記録してゆきます。自沈部のデータは1cm単位で出てくるので、ある程度丸めて報告書はつくります。なかなか優れものの機械ですが、もろもろ入れると400万もするそうで、元をとるのは大変だとか。
d0017039_1737237.jpg機械は自力で傾斜面は登れないため、擁壁上の敷地の計測等の場合は4つに分解して運ぶそうです。左写真はロッドを抜く様子。
抜き用の機械もあるけどセットが面倒くさいので、調査をお願いしたGHCサポートさんは、もっぱらこうっやってジャッキをつかって手動で抜いているそうです。

d0017039_17381061.jpgちなみに赤線が大体の建築エリア。奥が北、手前が南です。高度地区規制がかかる地域なので、南敷地境界部で5mになる斜線がかかります。撮影時刻10時でこの影の長さだから、建物の日当たりは全く問題なさそう。ダイレクトゲインでも室内は相当暖かくなりそうです。

by iplusi | 2007-03-14 17:35 | 国分寺I邸 | Comments(1)
岩下繁昭さんのHP
以前このブログで、「家づくり後悔データベース」というサイトをご紹介しましたが、このサイトの作者の岩下繁昭さんは、他にも大変興味深いページ、ブログを沢山書いていらっしゃることがわかりました。インデックスページはここ。すごいボリュームです。

私が最も興味深く拝見したのはここ「森の加工場コラム」というブログ。カテゴリー欄から過去ログを読むと体系的に記事が読めるのでベストです。「MUJI木の家はなぜ売れないのか」、「材木へのこだわりを捨ててしまった工務店」、「住宅資材メーカーのアセンブリー屋」等々、面白いコラムが目白押し。少なくとも設計者、施工者は必読の内容です。

最近は「「ヒルトップ博士の未来研究室」」というブログを良く更新されているようです。これも相当面白いです。
by iplusi | 2007-03-11 02:48 | その他いろいろ | Comments(0)
東京文化会館 幻の計画案
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グーグルマップで上野駅前をみたところ。右手の正方形は国立西洋美術館で、国内唯一のコルビュジェ建築です。園路を挟んで対峙する左手の正方形は東京文化会館。コルビュジェの3人の日本人弟子のひとり、前川國男の作で近代建築の最高傑作。当時の設計のとりまとめは私の師匠大高正人。四角いのは小ホールで六角形は大ホール客席部。

東京文化会館は当初4倍(2倍だったか?)の敷地面積があったそう。実施案は正方形の平面をしているけど、当初はL字型の配置で、西洋美術館との間に、広場を形成するような計画だったようです。下の写真がその幻の計画案の珍しい写真。大ホールは野球グラウンドのあたりに計画されていた様子。ホールが分散していてかつ裏がないので、サービスは色々問題がありそうに見えますが、駅前と、西郷さんや桜並木側とを積極的につなぐホワイエの構成(大ホールの向きから推理)や、屋外コンサートができそうな大階段など、都市計画的にみると色々面白そうな計画だったようです。しかし広場はちょっと広すぎか。
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by iplusi | 2007-03-05 23:04 | その他いろいろ | Comments(0)