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西船橋U邸上棟。
d0017039_18335082.jpg西船橋U邸上棟しました。
設計も大変でしたが、軸組もくさび形平面の非直角の仕口で一苦労。プレカットながら、手刻みの多い架構になっています。
南側からみると、どうみても地上3階建てですが、法的には地下1階地上2階です(埋まってる量が少ないので構造は地上3階扱いとなりますが)。
建て方は重機なし(設置場所がない)足場なし(先行足場だと足場が邪魔で通し柱が組めない)の状態で人力で、2日で無事完了。日本の大工の技術力、恐るべし。
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この住宅は地面の高低差が1m位あるので、i+i では初めて、必然性のあるスキップフロアです(笑)。左写真の撮影ポイントは食堂で、半階あがった所が居間。半階降りると浴室や玄関です。店舗併用住宅なので、日常生活は、店舗のすぐ裏で完結するようにしてあるわけです。
地下の玄関にはバイクが置かれる予定です。ところでi+i のクライアントさんはその殆どがバイク乗り。なぜなんでしょう。飯塚は車でさえほぼペーパーだというのに。
最上階は間口はせまいけど景色はなかなか。狭まった壁が遠方の景色を呼び寄せている風にも見えます。
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by iplusi | 2006-09-30 18:40 | 西船橋U邸 | Comments(0)
一方多摩N邸は
d0017039_22541839.jpg市街地に建つ浦和S邸が中庭を内包する、内に向かう持つ守りの構成なのに対し、郊外に建つ多摩N邸は、外に向かって開ききった攻めの構成。
デザインのボキャブラリーも、浦和がデザインの痕跡を感じさせる濃いめのデザインなのに対し、多摩は列柱以外は恣意的にみえないように、さらっと即物的にまとめています。南側の立面は、巨大な開口部、小波板の壁、列柱の3つ以外は一切デザイン要素なし。工業製品(建主Nさんによるとコンテナor冷凍車)のような、男らしい建築。

d0017039_2255828.jpgこれが列柱部室内側からのながめ。カーブミラーが少々目障りですが、外の緑は大体が桜。家の中から花見が出来ます。左側のサッシはワイド3m、H2.4m。住宅用サッシの最大寸法です。窓台が40cmちょっと上がっていて、約2.9mの天井高いっぱいにサッシが納まっています。
右側のサッシは一昨年あたりから住宅用断熱サッシのバリエーションに加わった、3本レール3枚引きのサッシ。南デッキ側は大きく開けたかったので、このタイプのものを使っています。

d0017039_2256232.jpg工事がしばらく停滞していたのは、断熱工事でトラブルがあったため。大工はもとより設備、電気関係他、工事に関係するすべての職方が、その断熱工法を理解していないと、完全な断熱工事はできないという考えから、i+i ではいつも工務店が最も得意とする断熱工法を採用しています。今回もその流儀を守って、工務店が数百棟の実績をもつ現場発泡ウレタンを採用。断熱施工者は責任施工で、これまた実績のあるところが、いつも通りのやり方で施工したにも関わらず、予想外の収縮現象がおきました。

机上の計算ではどんな断熱材もうまくいくはずなんですが、現場では様々な問題が起こるのです。障害物があって断熱の欠損となるとか、パッケージされててても筋交いが邪魔で現場で切りつめなきゃいけないとか、職人が穴開けちゃうとか、そういう現場で起こり得る様々な問題を一通り見据えておかなくてはならないのが断熱の世界。ウレタン現場発泡はそのあたりのムラはないけど、ポリオール(主材)とイソシアネート(硬化材)の配合、その吹き方などは限りなく専門職に依存しており、施工時の温湿度、吹き付け対象物の状態によっても、断熱材の性質は変わってくるのです。このあたりはコンクリートが現場毎に品質がちがうという話に似ています。

ともあれ、この現場では性能的(壁体内結露、断熱欠損、気密)にみれば重大な問題とはならないけれど、隙間なく施工できるのが売りのウレタンに隙間が出来たんじゃ、そもそも論としてウレタンを使う意味がなかろうということで、一度張った壁天井大胆にはがし、吹きつけをやりなおしました。結果的に断熱は設計仕様より強化されることになりましたが、建主さんには多大な心理的不安をおかけしました。反省です。

ウレタン現場発泡は責任施工分野なので、監理といっても特記仕様書に記述するとかくらいしかできないのが難しいところ。ただ、今回の一件でウレタンは吹き付けてからしばらく様子を見た方がいいということははっきりしました。ウレタンの一次収縮は吹き付け後24~48時間以内くらいで出るというのが定説だったのですが、ウレタンの状態によってはより長時間かけて出る可能性があるようです。

ウレタンは今後フロン系から水発泡系に移行していくらしく、こういう問題が起こるとすぐ水発泡系の新製品に目がいくことになるのですが、これについても今は良いことばかりが強調されているようです。問題点(付着性の弱さなど)が一式整理されるまでは、充分実績のある断熱材を使った方が無難かと思います。

d0017039_225735.jpgさて、話変わって、これは建具に使う予定のバーチ合板。材料が混ざるのが気になっていたのですが、天井のシナとも相性が良さそう。付き板の幅が広いので、繰り返しパターンも気にならないでしょう。このあまり見かけない合板は工務店が岐阜から取り寄せるんだそう。一方現場は今日からフローリングの施工。番匠塾出身の若くて元気のいい大工さん、断熱での遅れはすぐにリカバリしてくれると思います。
by iplusi | 2006-09-28 22:54 | 多摩N邸 | Comments(1)
浦和S邸足場とれる。
d0017039_14551484.jpg住宅の現場は普通、養生ネットが張ってあり、足場がはずれるまで、外観を見渡すことができません。設計者は大体外観に対しては思い入れがあるものですから、ネットがとれた外観を見て一喜一憂することになります。大体はうまくいかなかったところの方が目に付くもの。

で、本日の浦和S邸、足場がはずれた姿見てきました。予想に反して?すばらしい仕上がり。懸案だった、真っ黒のガルバと木の色あわせも完璧。ガルバ角波はガルスパンのような既製品の痛さがなく、
この写真で見るより遙かに上品です。大きな道路側の開口部や斜めの壁には住宅の生々しさはなく、重厚で華のある立面に仕上がりました。

写真は左手が南です。ちょうど外壁に隣家の影が出来てますが、2.5階の高さがあるので、隣家屋根から頭一つはみ出して、南窓の日照が得られていることがわかります。

d0017039_167411.jpg外が終わった関係で、内部の方が本格化。造作工事、大工さん3人で急ピッチで進みます。左写真はロフトと屋上テラス。

下写真は、インテリアラーチやガルバ波板が貼られる予定の内壁部分。
さて、この浦和S邸、10/14、10/15はオープンハウスを予定。予約制なので、見学希望の方はご連絡頂ければ、折り返し案内状お送りします。
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by iplusi | 2006-09-25 14:55 | 浦和S邸 | Comments(3)
階段手摺詳細
d0017039_22502141.jpg今日は浦和S邸の階段手摺の詳細図を作成。階高がバラバラなので、作図はなかなか大変でした。施工も逃げがなくて大変だろうなあ。でもスチールにOP塗装だから、なんとかなるか。
未決定事項も残り少なくなってきました。あとは、玄関引き戸、外構、門柱といったところ。今週末には足場もはずれます。

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by iplusi | 2006-09-22 22:56 | 浦和S邸 | Comments(0)
葉山Y邸05案
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明日打ち合わせだというのに、施主事前審査ですでにボツになっている05案(笑)。
by iplusi | 2006-09-22 03:10 | 葉山Y邸 | Comments(1)
半地下部コンクリート型枠脱型完了
d0017039_2183764.jpg西船橋U邸、半地下部型枠脱型完了。地下には玄関兼ホビールーム、浴室を配置。
電気屋さんですから、ガスを引くわけにはいきませんが、狭小間口ではエコキュートの置き場も問題。階段下にコロナの床下設置型のエコキュートを納めることで一件落着です。
by iplusi | 2006-09-22 02:24 | 西船橋U邸 | Comments(0)
絵画のモチーフ
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「現代建築というのは絵画のモチーフにならない、ということが前から気になっています。古典建築でも、古い洋館でも、描こうと思えばちゃんと絵になるけど、現代建築は絵にするととたんにマンションのチラシにあるようなパースになっちゃう。・・・(中略)
やっぱり現代建築は基本的になんか足りないんですよ。単純に素材感や部分のディテールだけじゃなくてもっと形を支配する大きな要素が欠けている。風土にあった建物(例えば屋根)がもっているような個性、質、表情といったらいいか。その意味では最近よくある一つのシステムで覆った一見格好良く見える立面と、団地の立面はなにも違いはないような気がする。」

という先日の書き込みに対し、先輩の森山さんが書いてくださった仮想対談(笑)。あんまり面白いので再掲載。以下前記事コメント欄より。

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いいこと言った!!!!!いいづか選手に1000点

i+i 「やっぱり現代建築は基本的になんか足りないんですよ。」
森山 「そのとおり、足りないっていうかあらかじめ削除されてるのさ。基本的に足りないんじゃなくて、基本が足りない」
i+i 「単純に素材感や部分のディテールだけじゃなくてもっと形を支配する大きな要素が欠けている。風土にあった建物(例えば屋根)がもっているような個性、質、表情といったらいいか。」
森山 「形を支配する大きな要素かあ、俺は各要素を大きく支配するのが形なんだと思っている。それを補強するのが素材感やディテール」
i+i 「その意味では最近よくある一つのシステムで覆った一見格好良く見える立面と、団地の立面はなにも違いはないような気がする。」
森山 「違いがないどころか、団地にすら匹敵しないよ。なぜなら団地の設計者はデザイナーを自称していないだろ!それに比べて君の指摘するシステム屋(と読んでいる)は、創造性を放棄して統計や成り行きに任せたうえで、そのこと(これがほんとにデザインなのか?)をニヒリズムで塗固しただけの『試験管建築』なのだよ」
森山 「そういえば、あいつらゲノム語るの好きだしさ」
by iplusi | 2006-09-19 19:38 | その他いろいろ | Comments(0)
葉山Y邸 「土質標本」 届く
d0017039_2246312.jpgジオテックより土質標本が届きました。

ボーリング調査をすると、こんな風に現場で採取した土の見本が木箱入りで、もれなくついてきます。

ただ入ってるのが、泥や粘土や石ころですから、有り難いのか有り難くないのかは良くわかりません。特に粘土が(笑)。
by iplusi | 2006-09-17 22:44 | 葉山Y邸 | Comments(9)
逆出窓
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浦和S邸、現場に入ってからアドリブで決めた文庫本用本棚。非常にうまくいきました。いわば、内側に出っ張った「逆出窓」です。

d0017039_22253522.jpg一方、道路側の木外壁面は、ウォールナット色で塗りましたが、どうも真っ黒ガルバ角波との相性が悪いということで、エボニー色で再塗装。Sさん全く妥協なしです。すごく重厚な感じになりそう。足場がとれるのが楽しみです。
来月中旬にはオープンハウスも予定。現場Oさん頑張ってください。
by iplusi | 2006-09-16 22:29 | 浦和S邸 | Comments(0)
外壁のタッチアップ塗料
d0017039_22135177.jpgガルバ外壁はメーカーで、こんなタッチアップ塗料が用意されているそうです。将来ぶつけたりすることもあるでしょうから、いくつかとっておいてもらうといいかも。
クロスなど傷みやすいものや、特注の珍しいタイルなど市場に出回っていないものも、予備があればなにかと良いと思います。
by iplusi | 2006-09-16 22:15 | 多摩N邸 | Comments(2)