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オガスタ新潟コラボ第二段
昨日9/23土曜日はオ-ガニックスタジオ、i+i設計事務所のコラボ第二段、新潟K邸の打ち合わせでした。お施主さんには大変に喜んでいただき、2回めの打ち合わせで基本方針はほぼ固まりました。
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庭がある程度広く、メインフロアにグランドピアノを配置することが決まっているので、1階リビングが自然です。そこで、坂倉さんの飯箸邸のような非対称な切妻のボリューム構成を採用しました。先日の記事でも明らかなように、1階より2階が小さいとき、このボリューム構成は外壁面積を比較的小さく抑えられる、合理的な形状なのです。
落雪を考慮して、道路に対しては妻面を向けます。東側(向かって左)隣は新潟では珍しい3階建てだから、こちらも背を高く。
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反対に隣地がオープンスペースとなっている西側は、平屋並みの低い軒としました。東下がりの大きな屋根面となりますが、ちょうど東側には細い水路があるので、雪が落ちても大丈夫。玄関と南側は、それぞれボリュームをそれぞれ欠き取った半外部空間をつくったので、屋根は翼を広げたような感じに見えてます。
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南側は隣家の影のできにくい東寄りに窓を集めました。西寄りは地面から約1m上がったデッキスペースです。
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西側中央一階のリビングは、グランドピアノのある吹き抜け空間です。平屋側の吹き抜けにピアノを置く構成はレイモンドがカニングハム邸でやっています。加えて、今回の計画では、コンサートホールのように、各階の様々な場所からピアノを眺められるようになっています。
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ピアノ側から見た風景。勾配屋根の先にはトップライトを配置しました。教会のように様々方向から光が射す空間になっています。
by iplusi | 2017-09-24 17:56 | オガスタコラボ2 | Comments(0)
ジュンク堂新潟店トークイベントwith伊礼智さん 
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9/6は建築知識ビルダーズ主催の書店トークイベントで、新潟ジュンク堂行ってきました。共演はなんとあの伊礼智さんです。
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お昼前着の新幹線で新潟入りし、オガスタ社長相模さんの案内で各方面見学。まず、オガスタ社屋へ。写真は伊礼さんに説明中の相模さん。伊礼さんは写真をすぐさま事務所に送ってスタッフと情報共有。メールはフリック入力、進んでます。
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お次はオガスタ+造園家のコラボした超絶技巧住宅へ。とてもきれいに住まわれていました。簀戸が涼しげでいい感じです。
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そのあと、アイプラスアイ+オガスタコラボの笹口T邸へ。
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写真の露出間違えてます。ジャングルにいるかのような写真になりました、笑。
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10分前に会場へ。書店特設コーナーで、伊礼本、飯塚本、販売中。「新米建築士の教科書」、同業他社なのにすいません。以前書いたポップはここにもいました。
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「書店イベントは気楽な感じの方がいい。飲みながらでもいいくらい」という伊礼さんの提案で、ビール2杯ほどひっかけてから会場入り。ちょっとだるくなって、そんなに緊張しなくて済みました。各自40分の持ち時間でプチレクチャー。
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書店のカフェスペースのアットホームな雰囲気の中でやったんですが、質問コーナーでは司会役の美人編集長、「お二人とも標準化を考えられている。伊礼さんのはスタイルを洗練させるためのディテールの標準化。飯塚さんのは多様性を生み出すための構法の標準化。標準化といっても方向性は正反対。お二人はお互いのお話を聞いて自己のスタイルについてどう考えるか」といったニュアンスの書店イベントとは思えないような難解な質問を投げかけられました、笑。
これは、メディアサイドから見た場合「飯塚はもっと作風を洗練させるべき」という意味合いが含まれているわけで、今後の課題として考えていきたいと思います。
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イベント後のプチサイン+記念写真会。この写真は佐渡からわざわざ来てくださった、後ろの川上さん(川上工務店社長)からお借りしたもの。
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次の日の午前中も、相模さんのご案内で新潟観光。
山下さん設計のオガスタ初期案件も外から見学。スタイル確立前の初期作品ですが、表情穏やかながら攻めているし、とても品があって良い感じですね。
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ワイナリー、カーブドッジ内にある、ドイツ人建築家、カール・ベンクスさんが設計した店舗。日本の背の高い古民家の上にドイツのハーフティンバーが乗っかったような見たことのない巨大な架構。とても興味深いです。
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岩室温泉にある100年前の旅館を改装したレストラン「小鍛冶屋」。古いけど雰囲気いいので料理のおいしさ3割増しです。こうやって古い建物が活用されるのは素晴らしいことですね。


by iplusi | 2017-09-09 17:09 | オガスタコラボ2 | Comments(0)
総2階+部分平屋の外皮面積・コスト比較
i+iでは、熱的にもコスト的にも有利だし、2階リビングの採用も多いことから、ある程度家が密集している都心では、総2階を基本とすることがほとんどです。

でも、郊外では1階:2階の面積比を2:1とか5:3とかにしたくなることがよくあります。具体的な間取りで言えば、1階はLDK+風呂・トイレ+和室、2階は個室3つ+トイレで、4LDKといったよくある構成にすると、大体そんな面積比になります。では、そういった2階が小さい家はどのようなボリューム構成にするのが熱的、コスト的に一番有利なのでしょうか。CGで検証してみました。
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5寸勾配切妻屋根、3間☓5間の総二階、30坪のボリュームに、10坪の平屋をプラスして40坪にする形を考えました。比較したのは、「切妻屋根の長辺方向を葺き下ろすタイプ」と「切妻の短辺に平屋を付加するタイプ」の2種類です。

プラスした床面積(緑)は10坪で同じ、屋根勾配同一としたので、屋根の面積(水色)も変わりませんが、壁の面積は大きく変わります。「葺きおろしタイプ」は増えた壁面積(黄色)58平米、減る外壁面積45平米で、実質13平米の外壁面積増(オレンジ色)になるのに対し、「付加タイプ」は増えた壁面積(黄色)59平米、減る外壁面積21平米で、実質38平米の外壁面積増(オレンジ色)となります。

結局、外壁の面積の差25平米。床断熱、窓やや多め30平米樹脂サッシ、壁105GW、屋根200GW、というアイプラスアイではありがちな構成でUa値ざっくり試算したところ0.007しか変わらなかったので、Ua値の差は思ったほどなし。

でも、壁面積が25平米も違うのだから、コストの差は数十万ということになりますね。付加断熱などするなら、なおさらコスト差はでできそうです。もっとも、どのような形にできるかは敷地形状で決まってくることがほとんどでしょうから、両方の形が取れることはむしろ稀な気もしますが。

意匠的に見た場合は、「葺きおろしタイプ」はレイモンドのカニングハム邸のように吹き抜けの演出がしやすいし、「付加タイプ」は桁行面が南なら集熱面が取りやすいなど窓位置の自由度が高い、ということは言えると思います。

by iplusi | 2017-08-22 13:18 | オガスタコラボ2 | Comments(0)