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「新米建築士の教科書」発売
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2017年3月21日、飯塚の2冊目の著書、「新米建築士の教科書」が発売されます。帯にもある通り、設計事務所や工務店の新米建築士、あるいは建築士未満の新人や学生が、どうすれば設計者として一人前になれるかを、懇切丁寧に解説しました。先人達が上司や先輩から何年もかけて苦労して身に着けた「設計の考え方」「設計の作法」を、読むだけで俯瞰することも可能です。
出版社は某X社ではなく、「はじめての・・・」シリーズが有名な、ノウハウ本の老舗「秀和システム」。値段は1800円+税、版型は「間取りの方程式」と同じA5サイズですが、コート紙、オールカラーで272ページ、ずっしりとしたヴォリュームになりました。
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担当編集者田代さんのリクエストは、読むだけで「ビジネスマンとしての作法」が学べる、ベストセラー「入社一年目の教科書」の建築版。設計事務所の日常業務、すなわち、事例探し、スケッチ、模型作り、資金計画、法令調査、現地調査、施主ヒアリング、プレゼン、コンセプトメイク、施工者探し、配筋検査、プレカットチェック、取説づくり・・・などの作業をするときに、面倒見のいい所長ならきっと指導するであろう勘所や設計の常識を、ややおせっかいなくらい丁寧に解説しています。

本では最も身近な建築である「木造住宅」をネタにしていますから、近い将来、独立を考えている若者には最適。新人教育の教本として「ひとまずこれ読んどけ」的にも使えますので、設計事務所・工務店の経営者の方にもお薦めです。

おそらく読者の皆さんが、一番活用する可能性が高いのは、下記のような様々な要点集やチェックリストです。一部は実際、私の事務所で普段使っているリストを披露したものですが、こういうものを自分で作ったり調べたりするのは、それはそれは大変ですから、それだけでも購入する価値があるのではと思っています。

・p015 過去事例の収集順位
・p060 盗みたいディテール
・p063 所長に報告すべきこと
・p067 電話で伝えるべきこと、メールで使うべきこと
・p101 法令・インフラ調査チェックリスト
・p106 確認申請以外の法手続きチェックリスト
・p111 引き込み管径の目安
・p115 資金計画の例
・p138 中間領域のパターン
・p202 キッチンのヒアリング事項
・p209 コンセントが必要な家電チェックリスト 
・p225 工務店ヒアリングで確認することチェックリスト
・p235 配筋検査チェックリスト
・p245 羽子板ボルトの略号例
・p256 発注内容確認リスト
・p226 取説例(例)
・p268 使用材料一覧(例)

amazonのチラ見に法チェックのスキャンがあったので貼っておきます。これも、普段事務所で使ってるもの。(p102の道路やライフラインのチェックリストと一緒のエクセルファイルをもっぱら使っています)
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この本の中で最も苦労したのは「コンセプトづくり」の章です。魅力的な空間、町との幸せな関係、建築文化としての価値を生み出すコンセプトメイクの方法を解説しました。このブログにもコンセプトづくりの記事 があり、卒業設計とかのシーズンになると一定のアクセスがあるようなのですが、それを大幅に改訂、手法化したものです。
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ブレインストーミングやワークショップ的にキーワードを付箋紙に書いて貼っていく方法の発展形ですが、ここで解説した方法を使うと、キーワードが一定のルールのもとに秩序化され、建築的に処理しやすくなります。我ながらよくできてると思うので、この部分は学生を含む多くの皆さんに読んで欲しいと思っています。

ちょうど本の執筆と重なった飯能K邸のイラストの表紙が目印です。
下に目次を貼っておきます。ぜひ書店で手に取っていただければと思います。

CHAPTER 1 誰でもできる7つの成長習慣

「過去事例の収集」で知識を磨く

「30秒スケッチ」で考えを形にする力を磨く

「自宅を測り」寸法感覚を磨く

「大学で最初に習う公式を復習し」計算力を磨く

「1時間でできる模型」で設計力を磨く

「アクソメ・アイソメを活用し」3次元の画力を磨く

「街ぶら」で観察力を磨く


CHAPTER 2 「できる!」と思われる事務所仕事のこなし方

「もしも、自分が独立したら……」と考えながら仕事をする

所長、先輩から一流テクを盗みとる

一目置かれるためのホウ・レン・ソウ

一目置かれる電話とメールの使い分け方

効率のよいチーム設計を実現する7つのルールを知る

抜かりないスケジュール調整術

「7つの専門知識」を身につける


CHAPTER 3 はじめての現地調査とお施主ヒアリング

敷地の概要はグーグルマップで8割把握できる

敷地調査ではあらゆるものの「高さ」を確認する

法律のことは「役所に電話」で8割解決する

何にどれだけお金がかかるかを知っておく

初訪問時は「測りまくり」「聞きまくり」

スクラップブックでお施主の本音を引き出す


CHAPTER 4 ワンランク上の設計を実現する7つのシンプルルール

ボリューム出しの決め手は「真四角+シンプル」

間取りの前に外観を決める

開口部は「風孔」でなく「間戸」で作る

広々とした空間は「スケルトン―インフィル」で作る

骨組みや仕様は「ワンパターン」で作る

間取りの決めては「クローバー動線とたまり」

第一印象は「色と素材」で8割決まる


CHAPTER 5 はじめてのプレゼン

プレゼンはやり方を間違うと失敗する

「コンセプト」はシンプルなマトリックスで伝える

概要は「模型」で全部説明しきる

図面は「手紙のように描き」要点だけを伝える

材料仕様は現物を直に触って決めてもらう


CHAPTER 6 現場監理をスムーズに行うために6つのポイント

施工者はまず、金額以外の要素で選ぶ

「数量拾い」がコスト調整の要

現場監理の勘所

祭事や諸手続きがスケジュールを左右する

完成時に渡す建物の「トリセツ」



ps.表紙カバーや帯を取った本体にも、飯能K邸が単色印刷されています。その他、事例探し、1時間スケッチ、1時間模型、数量拾いなどのコーナーにも飯能K邸登場してます。
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by iplusi | 2017-03-27 01:25 | その他いろいろ | Comments(2)
建築と社会を結ぶ―大髙正人の方法
2/5まで、湯島の国立近現代資料館にて、私の師匠、大高正人の展覧会「建築と社会を結ぶ―大髙正人の方法」 が開かれています。大高さんはメタボリズム運動の一員であり、何度も建築学会賞を受賞している有名な建築家でありながら、極端に著作が少ないため、長らく謎に包まれた建築家でした。そんな大高さんの全体像を俯瞰できる、初の展覧会となっております。会期中にぜひご覧ください。
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看板にあるPAUは大高さんの思想を示す標語ですが、プレファブリケーション、アート&アーキテクチャー、ウルバニズム(アーバニズム)の頭文字です。今どきの設計者が見るとプレファブリケーションが、ちょっと引っかかると思いますが、ここでいうプレファブリケーションは「人手を省く生産形式の総体」のこと。いいわゆるプレハブよりもっと広い意味、「ものづくりの視点で検討された、美しさが持続する合理的な構法、およびその原寸ディテール」みたいな意味合いだと考えて頂ければいいと思います。「PAU、つまり都市から原寸ディテールまでを、ものづくりの視点で考え直していく」というのが、大高さんの終生のテーマでした。
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会場全景です。模型と図面、そしてドローンで撮影した、三春ダム周辺施設や三春体育館の空撮映像が見られます。
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若い人が一番面白がれそうなのは向井良吉邸。ランドスケープ建築です。最新号のGAHOUSEにそのまま載っててもおかしくないですよね。早すぎて時代がついてこれなかった名建築。
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また、前川事務所時代に大高さんが描いたという、岡山県庁のカーテンウォールの図面もみどころです。1枚でカーテンウォールの成り立ちが全部わかるようになっています。この図面はお手本として事務所の壁に長いこと貼ってありました。
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13年も在籍したんで、古いのでも展覧会にある建築は大体知ってますが、見たことがなかった建築がこれ。大高さんの旧自邸。親の家を年賀状の図案にしたときに、「僕も昔はこういうのさんざんやったんだよ」と大高さんに言われ、前川事務所時代のプレモスか何かのことだとずっと思っていたんですが、自邸だったとは。
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模型は建築単体のものもあるけど、都市と建築を両方表現したものがメインです。これは三春町民ホールまほら。小さなホールですが、当時30代後半のスタッフ全員、坂田充弘さん、堀越秀治さん、大友晃毅さん、飯塚の4人のチームで設計にあたりました。
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ホワイエの手書き図面の展示もあります。大高さん手書きじゃないとイメージできないので、CAD化する前に手書きで検討してたんですね。この図面描いた記憶ありますが、描いては消し描いては消しだったので、いろんな人が手を入れたはず。ちょうどCAD化する段階だったのか、一番大事な客席入り口の天井がぼかしてあるのが残念。椅子や展示パネルのアンカーを床に打つので、構造のスラブの上にもう一回コンクリート打っています。まあ、本当にそこまでする必要があるかどうかは分かりませんが、山を背後にしょってるから、地下水については細心の注意を払うべきなのは確か。そういうところは本当に用心深い人でした。
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三春は大高さんの故郷ということもあって、複数の公共施設を設計しています。このCGには続きがあるので後ほどご紹介します。
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大高事務所は、ある時期から「フラットルーフを追放せよ」の標語のもと、屋根のある建築しか作らなくなります。今なら、隈さんだって勾配屋根やりますが、当時勾配屋根をやるということは、ジャーナリズムから第一線の建築家としては取り上げられなくなることを意味しました。千葉県立美術館を除いて、内部空間はあまり好きじゃないけど(材料と光のせいですかね)、思想としては正しかったと思います。

さて、ここから先は、大高さんに興味を持っていただくため、展覧会には展示のない蔵出し画像をいくつか貼っておきます。
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先ほどの予告した続きのCGです。大高さんの脳内にあった三春町役場新庁舎をCG化したもの。川を挟んで建ってるのが議会棟だったと思います。手帳サイズの小さなメモに基づき入力しました(大高さんのスケッチはいつもA6サイズの紙に書いた走り書きでした)。アンビルドです。
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多摩ニュータン最後の駅、若葉台駅前広場と周辺施設。これは実際できてます。とても忙しい仕事で、設計まとめの時期は、一日おきに坂田さん堀越さん飯塚のうちの誰かが徹夜してました。私は主に奥の橋と施設系の現場を担当。
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稲城市の中央図書館および健康増進施設(室内プール)。城山公園の北端部、斜面に埋め込まれるように建つ建築。構造は青木繁研究室、設備は高間三郎さん、電気は大瀧さんという豪華メンバーで、両施設とも基本設計まで終わっていましたが、PFIになって計画が頓挫。今はNTTファシリティーズの設計した真四角の図書館が建ってます。
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大友さんと2人でやった神奈川近代美術館新館のプロポーザル。葉山御用邸となりに建つ美術館です。審査員は不明、青焼きで提出せよという変なプロポーザルでした。佐藤総合に負けました。
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五浦の美術館のプロポーザル案。めずらしく大高さんに褒められた絵。今見ると金沢の美術館を半分に割ったみたいな形ですね。色がとてもきれいだったんですが、どこかいっちゃいました。これは切妻くりかえしの内藤さん設計のが建っています。

てなわけで、後半は展覧会とは関係ない絵を貼ってありますが、展覧会はぜひお出かけください。

by iplusi | 2017-01-16 03:29 | その他いろいろ | Comments(2)
建築エコノミスト森山さん「2017年の予言」
先日の平塚K邸記事コメント欄に、建築エコノミスト森山さんよりコメント頂きました。ここに転載します。(もともとは「住まい手の立場から住宅を考える」の掲示板に年末毎年書き込みくださっていたのですが、plalaの仕様変更で掲示板の情報が表示されなくなってしまったので、ここ数年はブログコメント欄へ書き込み頂いてます。)(以下引用)
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新年あけましておめでとうございます。熊沢さんちももう7年目ですか、早いものですねえ。7年前といえば、私はスガツネさん商品開発や空圧エレベーターNUVAの開発とかやってました。ちょうど飯塚さんとのコラボが盛り上がり始めたころですね。そういった意味では熊沢さんちは7年経っても古びていない、むしろ始めからそういった流行とかを追い求めない飯塚さんの地道かつまっすぐなところが、この7年で大きく世間の評価を高めましたね。
新年というか、本来なら年末に書き込む干支のはなしです。
2017年は丁酉(ひのと・とり)です。
十干の丁は、火の弟、つまり陽の火ではなく陰の火です。消えかかる火でもあります。
そして、酉はニワトリのことではなく熟した果実のことを示しています。だから酒の右側にも酉があるのですが、、、
丁酉とはブスブスと埋め火が燃える様に加え、果実の収穫のとき。合わせて考えてみれば熟しすぎて醗酵していることをいいます。「醗酵」という字なんて、まさに酉酉でしょう?
丁酉は革命の年ともいわれていまして、いわゆる転機です。
60年前の1957年に何があったかをみてみると、日本南極越冬隊初上陸、岸内閣、ロッテのグリーンガム、コカコーラ日本発売、そごう開店、東海村原子炉初臨界、スプートニク一号打ち上げなんかがあったようです。
それらをふまえ今年の日本の建築界を当てはめてみますと、これまでのやり方は実はもう昨年で終わっている。これ以上伸びることはない、むしろ爛熟し醗酵するか腐敗するしかないところまで来ているということです。これまでの方法論は今年収穫して手仕舞いにする、と同時に新しい醗酵の元をキチンと把握しておくということでしょう。
つまり、私が至近で見てきた新国立競技場問題、豊洲問題における日本の設計・建設業界の凋落は当然の帰結。同時にその澱んだオリの中では、次の時代の銘酒となるべき醗酵も進んでいることでしょう。
(引用終わり)
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森山さんあけましておめでとうございます。恒例の書きこみありがとうございます。改めて昨年の分(リンクはこちら)を読み返すと、国立競技場問題が、豊洲やオリンピック会場まで飛び火、昨年の森山さんの「燃え広がる伸びる。今年の波乱がさらに広がります。」という予言通りになってしまいました。そして「反主流派に注目が集まる感じがよいですね。」という飯塚のコメント通りに、マンガ建築系サブカル代表だったはずの森山さんが豊洲PTの委員に選出されるという、まさかの年になりました。

しかし、どうなるんすかねえ豊洲。コンクリートで床壁つくって外防水したって漏ることあるのに、あんな捨てコンと砂利と擁壁でできた空堀では地下水は絶対に止まらないはず。大規模工事の時にウェルポイントつくって地下水位さげるのは聞いたことあるけど、変な構造の地下施設のために、街区まるまる、ずっとポンプアップし続けるのなんてアホな話は聞いたことがありません。

構造や使い勝手は基準ゆるめたり我慢すれば解けるのかもしれませんが、有害物質のおまけがついてくる地下水がある限りは移転できないのだから、最後に問題になるのは地下水のはず。
杭に余裕ないから今からコンクリート打って地下構造物も作れないということだと、国立競技場の可動屋根と同じで、外野の私には解く方法がまったく見つかりません。森高さんや佐藤さんは日建の技術者守っても、結果的に市場としてはつぶす方向に事を運んでいるんじゃないですかね。でも、市場としては手仕舞いの方が納税者としてはダメージが少なそうだから、森山さん、なんとかうまい見立てで施設をより良い形で生かす方法考えてください。

でもって、私の方は今まで四半世紀の設計稼業の集大成として、春には新米建築士のための本を出版します。商売の方法をそこまで公開していいのかというくらい設計術全出ししてますが、全出しすることで「醗酵した何か」が見えるようになった気もします。その大事なエッセンスみないなものを見失わないように設計を楽しんでいきたいと思います。てなわけで、今年もよろしくお願いします。


by iplusi | 2017-01-10 14:44 | その他いろいろ | Comments(1)
建築知識ビルダーズNo.27「成功する間取りの法則」発売
本日11/28建築知識ビルダーズ27号「成功する間取りの法則」が発売されました。表紙は弊事務所設計の多摩N邸です。ビルダーズだけあって、奥様向け間取り本とは一線を画す、実務者向けの編集になっています。
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巻頭はフォルクスハウスの生みの親、秋山東一さんの設計術を紹介するコーナー。最初の見開きには、間取りに先立つ外形の決め方が見事にまとめられており、必見です。本のリード文にもありますが、15年前、私が初めて木造をやった時は、フォルクスハウスのシステムをかなり掘り下げて研究しました。オープンな間取りを可能にする、構造体全部みせの高気密高断熱のスケルトンは今改めて見ても魅力的。そのフォルクスのシステムを使いながら多様な形態・空間を生み出す秋山メソッドが、氏の味わい深いスケッチとともに解説されています。

つづく記事は、拙著「間取りの方程式」に沿って、間取りのルールを解説するコーナー。私の設計した8軒の住宅ごとに、方程式がどんな風に反映されているか、豊富な写真と図面と共に20ページにわたって紹介していただきました。ビルダーズといえば、宮脇檀さん、西方里見さん、伊礼智さん、堀部安嗣さんといったスター建築家しか扱わない雑誌ですから、こんなに大きく取り上げていただけるのは、とても名誉なことです。ありがとうございます。

でも、間取りの方程式で紹介したルールは、どんな建物でも採用可能です。お金もかからないし誰でもすぐに真似できます。デザインのみならず、コスト、断熱、構造もきちんと押さえていますから、工務店のみなさんは参考にしやすいんんじゃないかと前々から思っていました。間取りの方程式と、このビルダーズを一緒に眺め、いい家をつくっていただければ嬉しいです。

他にも、この号は読みたい記事が目白押しです。これまた、私が最初に木造を学んだ時、建築知識の特集号を熟読した、吉田桂二さんの門下生、岸未希亜さんの「各部屋の必要面積の法則」、日建設計出身のイケメン工務店社長、関尾英隆さんの自邸計画、おそらく今、日本で一番設計がうまい工務店、扇建築工房の平屋実例、数字と仕様が出てるので、高性能住宅を設計する時絶対に参考になる、日本エコハウス大賞の詳報などなど、熟読させていただきました。

ぜひ書店にて手にとっていただければと思います。

by iplusi | 2016-11-27 20:08 | その他いろいろ | Comments(0)
榊住建のDIY教室
榊住建のDIY教室は榊さん社員・職人さん全員参加で行う大イベントです。榊住建とのおつきあいは、もう10年になりますが、DIY教室に伺ったのは初めて。新規顧客開拓より、OB感謝デーという意味合いの方が強い感じで、うちのOB、朝霞Kさん家族、櫛引Nさん家族も参加されていました。メインの会場は、さいたま市西区にある大工下小屋です。
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電動の糸鋸、オービタルサンダーなどを駆使して、まな板、スプーン、ハンガーなどを製作しているコーナー。奥はボードに落書きするコーナー、アクセサリー作るコーナー、手前では簡単なボックスなど作るコーナーも。まったくゼロから作ることもできるけど、半分用意してくれているものもあるので、なに作っていいか悩んで一日が終わるなんてことはありません。
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材料は使い放題。各種工具も使い放題。でも、この辺の良材は逆にもったいなくてなかなか使えないんですよね。
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左官体験コーナー。飯塚もちょっとやらせてもらいました。この日は霧島壁でちょっと柔らかく、なかなか難しかったです。
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丸太でまな板やベンチなど作るコーナー。千代岡社長自ら、チェーンソーで丸太を輪切りにしてくれます。奥ではなんとかすくいやってました。
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せっかくなので飯塚も作品つくりました。カルダー的R付三角形のトレイ?お皿?凹み掘るの大変なので、手抜きして社長にチェーンソーで削ってもらいましたが、シルエットは一応デザインのプロらしいものになってますかね。
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食事サービスもあります。バーベキューの焼肉、焼きそば、餅、パン、トン汁、おにぎりなどなど、最近、綺麗になったと評判の松井さんを中心に、職人さんたちが、手作りの料理をふるまってくれます。お餅はここでついたもの。
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この日は結構な大雨でかつ会場は車じゃないと厳しいところ。ほんとにやってんのかな、という感じの日でしたが、100人オーバーの人たちで大盛況でした。雨対策は国分寺I邸のコンクリート養生で見たことある、仮設のブルーシートテントが対活躍。座ってるといろんな食べ物を、榊社員&職人さん達がじゃんじゃん運んできてくれます。こんな人たちがつくってると分かれば、建て主予備軍のみなさんは、とても安心できるはず。職種が書いてある名札があると、もっといいかなあ。
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うちのOG、大久保さんが設計した家にお住いの緑区A邸の奥様も入り口付近のテントでゲスト出店されてました。OBがマルシェ的に参加されているということは、工務店との良好な関係が竣工後も維持されているということですね。ちなみに榊さんの竣工後のメンテナンスの良さは、うちのお施主の皆さんにもとても評判がいいです。

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後半のメインイベント、子供たちが小さな家を組み立てるプチ上棟式。深読みすると、この木工教室は、「知らないうちにできてる量産型住宅の家づくり」の真逆、「自分たちも参加する手作りの家づくり」の縮図を目指したもの。子供たちが作業場・下小屋で本番の家づくりの予行演習をするというのは、重要な意味があるんでしょうね。

ともかく、家づくりで一番大事なのは「依頼先を間違えないこと」。大体元気が良くて意識の高い工務店は、こういった木工教室、現場見学会、躯体見学会、家づくりセミナーなどを、それなりの頻度で開催してるものです。これから工務店探しをするという皆さんは、機会があれば地域工務店のこういったイベントに参加してみるといいと思います。そこで、社員や職人たちの生の声を聴けば、素の工務店の姿がみえるはずです。

by iplusi | 2016-11-21 03:24 | その他いろいろ | Comments(0)
森山高至さん来所
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建築エコノミスト森山さんが、都庁方面にお越しになったついでに事務所に立ち寄られました。森山さんは鈴木恂研究室の先輩。学生時代は面識なかったんですが、OB会で親しくなり、私が事務所開設後しばらく、外苑前の事務所にスタッフごと居候させていただいたことがあります。(ちょうど、建築知識の営業特集(2009年10月号)の付録ビデオ撮影があったとき、外苑前の事務所でしたが、当時は森山事務所がスタッフ3人くらい、うちの事務所がスタッフが2人くらいという感じでした。)

写真は、宮脇壇さんの平面図のうまさについて、うちの若手?スタッフに解説する森山さん。その他、白井晟一、斎藤裕、ルイス・カーンの平面図とかのお話も。様々なジャンルの建築のデザインや技術に精通してるので、居候時代には飯塚もいろいろ習っているんです。本来は、ワイドショーじゃなくて、大学で教えるべき人なのです。

by iplusi | 2016-11-11 14:25 | その他いろいろ | Comments(0)
中屋さんのブログ
在香港の中屋さんより、一年ぶりにブログを更新したという連絡ありました。友人知人関係者の皆さん見てあげてください。
by iplusi | 2016-10-30 16:00 | その他いろいろ | Comments(0)
水島昇研究室探訪
先日、中学高校の同窓会に参加したら、大学で先生をしている同級生が、研究室のレイアウトが行き当たりばったりで、あまりうまく使えていないと言ってたので、10/21見学に行ってきました。
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これが、その同級生、水島昇教授。略歴はこちら。先日ノーベル賞を受賞した大隅先生のお弟子さんにあたります。2013年に大隅教授と共に、細胞の自食作用=オートファジーの研究で、トムソン・ロイター賞を受賞されており、その後毎年、ノーベル賞受賞が噂されておりました。
今回、惜しくも大隅教授の単独受賞となってしまいましたが、水島君が世界的に有名な研究者であることは間違いのないところ。建築の仕事をする人間としては、どんな環境で世界的な研究が行われているか、非常に興味がありますので、見学に伺ったわけです。
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一緒に行ったのは、これまた同級生、ファンタジー営業部が有名な、前田建設工業設計部の森君。森君は自社オフィスのリノベとかもしている経験を踏まえ、いろいろアドバイスしてくれてます。ちなみにお嬢さんは、早稲田の生物医学系の研究室で勉強中とのこと。
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生物医学系の研究室はざっくりいうと、ラボとオフィスがくっついたもの。ラボのメインスペースである実験室はこんな風に机の上に棚がある形式。部外者がみると棚にはモノが雑然と並んでいますが、基本机の所有者が決まっていており、個人個人が管理しているから特に問題はないようです。机端部には、共用の遠心分離機などが置いてあります。
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実験室ゾーン内にも普通の事務机のスペースがあります。ちょっとしたパソコン作業とかはここでやるのでしょうね。水島研究室はラボとメインのオフィスが中廊下挟んでいるんですが、実験とパソコン作業をシームレスに行いたいことも多々あるでしょうから、本来はラボとオフィスはもっと密接に関係づけられた方がいいわけです。それも模様替え時ののテーマのひとつになりそうです。
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見慣れないものいろいろ。試験体を、ゆっくりゆらゆらと揺らす機械。
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こちらはラボ内ストックのゾーン。液体窒素でマイナス200度以下?で試験体を保管しています。液体窒素は1週間に一回くらい交換しなければならないそうです。
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滅菌装置。圧力釜みたいになってるんで、おそらく高温高圧にして滅菌するんでしょうね。ラボ内には、ほかにもいろいろ機器があります。
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1分間に数万回転の回るという超高速遠心分離機。
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これば試験体をスライスする機械。一種の旋盤みたいなもんでしょうかね。
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試験体に余計な菌がつかないようにする装置です。水島研の人たちは割烹着はもちろん白衣も着ていないので、あまり研究者風じゃないですね。研究室内は基本スリッパ履きで、かつぺたぺた系のシートでごみを吸着してから入室します。
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試験体のおさまる大型冷蔵庫。-60度くらいかな?。ストックスペース自体は多少余り気味なので、今は問題ないようですが、物自体が大きいので、狭ければレイアウトにも大きく影響すると思われます。
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発光する細胞を撮影するブース。暗幕もついて真っ暗にできます。研究室にとってはとても大事な部屋になりますね。
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ここから先は中廊下挟んで反対側のオフィスゾーンです。一般の大学研究室と特に変わりません。ここは院生スペース兼ゼミ室兼休憩スペースという感じの部屋。他の部屋とは仕切られているので音的な問題はありませんが、机や椅子もかなり密に配置されていて、かなり雑然としており、研究室というより「部室」という感じ。
壁側の机は本棚に机パーツをくっつけるスタイル。ちなみに、我々が見ると机下が死んじゃうのこの机配置は気持ち悪いけど、実験室的の棚付きの机に慣れているので、水島研の人たちはそんなに違和感感じてなさそうでした。
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一方、助教や院生のスペースは、机の脇にキャビネットを置いてプライバシーを強調するスタイル。普通の家具の組み合わせだと、これまた机下がデッドになりがちなレイアウトですね。通路は必要以上に広く、スペースの使い方としては、ゆったりしすぎの感じ。いずれにせよ、壁向いて作業するのは良くないなあと森建築士。
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非常に整理されている人がいる一方で、昭和の新聞記者みたいな人もいます。いくら記憶力が良くても、すぐ手の届くところに本や紙の資料がないとまずい、ということはあるんでしょうね。だから「近くにある収納」というのもテーマの一つ。
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教授室。華のないさみしい事務室です。金属パーテーションに囲まれて、視線も音も遮られているので、集中できる反面、助教や学生の気配は一切感じられませんね。

ということで、少なくともオフィスゾーンは、すぐれた環境があったから、すぐれた研究が生まれた、とうわけではなさそうでした。3つの部屋に分かれるオフィスゾーンだけは見通し良くした方が、活発な風通しのいい研究環境になるんじゃないの?というのが誰しもが感じる素直な感想です。
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優れた建築から優れた研究が生まれそうな施設として建築関係者が真っ先に思い浮かべる生物医学系の施設といえば、ルイス・カーンのソーク研究所。ラボは設備階付きのフレキキシビリティの高いワンルームで、この大きなワンルームの両脇に小さな家のような研究室を並べた構成です。各研究室からは海が見えます。ラボとオフィスを一体化した上で、ラボと切り離せるデスクワークと休憩部分を、この家型研究室に入れ込んだとということですかね。ソークのラボ内のスペースはどうなってんだろうと探してみたら、こちらのページにオフィス部の写真がありました。壁向きで割と普通な感じ。
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家具並べるだけならすぐできるんで、軽く描いてみます。柱割は3.2mモジュールなので、壁に向かう机の方が簡単ですが(机800+通路1600+机800=3200)、森建築士の意見を受けて、壁向きはひとまず禁じ手に。レイアウトを水島君の研究に絡める必要はありませんが、レム・コールハースがパリの図書館で提案したモデル(書架の均質空間が不定形のボイドに侵食されるモデル)のように、均等配置の机がオートファジーして、均質性を打ち破るスペースを生み出していくイメージになると、実際の空間としても面白いんじゃないかと妄想しながら描きました。
その後、人数や予算のイメージも固まって、模様替え委員が組織されるようです。うまくいくといいですね。

by iplusi | 2016-10-29 21:44 | その他いろいろ | Comments(0)
森大建地産 森社長来所
オーガニックスタジオ新潟、相模社長のご紹介というか、相模さんのフェイスブックコミュニティ上の呼びかけで、三重県伊賀のトップ工務店「森大建地産」、森秀樹社長来所されました。情報交換の後、いきなり某案件の設計のお手伝いの話を頂きまして、来月11日三重に伺う予定です。忍者の町ならではの高性能住宅をご提案したいと思っています。
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相模さんに書き込み頂いたフェイスブックコメントによると、「飯塚さんへは、単品でお客さんの設計頼むだけでなく、工務店のデザインアイデンテティの構築・設計の標準化まで踏み込んで 設計指導してもらうというのがいいと思います。教える力が尋常でないし、変に個性を追求するエゴが無い方なので、工務店とのコラボに非常な力を発揮すると思ってます。設計顧問契約、早ものがちですね。」とのこと。協働中の相模さんから、こんな風に言っていただけるのはうれしい限りですね。

考えてみれば、「デザイン」だけが得意な建築家は大勢いるけど、弊事務所は、断熱・構造・コストコントロールなどを含む「技術」にマニアックに精通した上で、その工務店の良さを伸ばす最良の「デザインの仕組み」を提案できる。和、洋、ナチュラル、シンプルモダン、インダストリアル、どんなスタイルでも対応可能。瑕疵保険で工務店が責任を負わなくてはいけない、構造、雨漏りに対しては絶対無理をしない。また、現在執筆中の、「新米建築士1年目の教科書」(仮題)のおかげで、木造住宅設計のノウハウが体系化できているので、協働すれば若手設計スタッフの教育にもなる。「間取りの方程式」はお客様に対する営業ツールとして活用できる・・・などなど。今まで気が付かなかったけど、一般のお客様よりむしろプロの方が、そのメリットを享受しやすいはずなんです。

てなわけで、次の時代を見据えた「工務店+設計事務所コラボ」の先導事例にすべく、森大さんとのコラボも楽しんでいければと思っています。また、今まで忙しさにかまけてサボっていたBtoBも今後は積極的に取り組みたいと思っていますので、全国の工務店、設計事務所の皆さま、お気軽にお声掛けください。

by iplusi | 2016-09-23 17:31 | その他いろいろ | Comments(0)
過去事例をfacebookに
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過去事例をに入れていたpicasaのサービス、いつの間にか終わってしまいました。picasaは自動的にgooglephotoに移行してるんですが、並び替えなどが、いまいち不自由。そこで、フェイスブックのアルバムを試してみました。
https://www.facebook.com/iplusiarchitects/photos/?tab=albums
facebookユーザーはこっちの方が圧倒的に見やすいと思いますのでご活用いただければと思います。facebookを利用されちない方も、ダミーのアカウント作ってログインすると、鬱陶しいバナーが消えてだいぶ見やすくなるはずです。

by iplusi | 2016-09-07 18:56 | その他いろいろ | Comments(0)