総2階+部分平屋の外皮面積・コスト比較
i+iでは、熱的にもコスト的にも有利だし、2階リビングの採用も多いことから、ある程度家が密集している都心では、総2階を基本とすることがほとんどです。

でも、郊外では1階:2階の面積比を2:1とか5:3とかにしたくなることがよくあります。具体的な間取りで言えば、1階はLDK+風呂・トイレ+和室、2階は個室3つ+トイレで、4LDKといったよくある構成にすると、大体そんな面積比になります。では、そういった2階が小さい家はどのようなボリューム構成にするのが熱的、コスト的に一番有利なのでしょうか。CGで検証してみました。
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5寸勾配切妻屋根、3間☓5間の総二階、30坪のボリュームに、10坪の平屋をプラスして40坪にする形を考えました。比較したのは、「切妻屋根の長辺方向を葺き下ろすタイプ」と「切妻の短辺に平屋を付加するタイプ」の2種類です。

プラスした床面積(緑)は10坪で同じ、屋根勾配同一としたので、屋根の面積(水色)も変わりませんが、壁の面積は大きく変わります。「葺きおろしタイプ」は増えた壁面積(黄色)58平米、減る外壁面積45平米で、実質13平米の外壁面積増(オレンジ色)になるのに対し、「付加タイプ」は増えた壁面積(黄色)59平米、減る外壁面積21平米で、実質38平米の外壁面積増(オレンジ色)となります。

結局、外壁の面積の差25平米。床断熱、窓やや多め30平米樹脂サッシ、壁105GW、屋根200GW、というアイプラスアイではありがちな構成でUa値ざっくり試算したところ0.007しか変わらなかったので、Ua値の差は思ったほどなし。

でも、壁面積が25平米も違うのだから、コストの差は数十万ということになりますね。付加断熱などするなら、なおさらコスト差はでできそうです。もっとも、どのような形にできるかは敷地形状で決まってくることがほとんどでしょうから、両方の形が取れることはむしろ稀な気もしますが。

意匠的に見た場合は、「葺きおろしタイプ」はレイモンドのカニングハム邸のように吹き抜けの演出がしやすいし、「付加タイプ」は桁行面が南なら集熱面が取りやすいなど窓位置の自由度が高い、ということは言えると思います。

# by iplusi | 2017-08-22 13:18 | オガスタコラボ2 | Comments(0)
千葉寺N邸04案 
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千葉寺N邸04案。今回は「間口3.5間☓奥行き4.25間」だった平面のプロポーションを、「間口3間☓奥行き5間」の王道プロポーションに変更した案を試します。「シンプルなのが好み」ということで、道路側ファサードは、前回03案のハンマーヘッド型立面のまま、上下分節表現にしてみました。全体のシルエットは、細身になって大分綺麗になりました。
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2階の左手ダイニング部分は、腰高の窓にしてレイアウトの自由度を増す形に。キッチンカウンターは壁向き、アイランドは作業台とテーブルを兼ねる国立S邸方式のキッチンをご提案しましたが、間取りの方程式「止まり木方式」の大テーブル置くプランもできそうです。
1階左手主寝室の窓は、高窓方式でプライバシーを保ちつつ室内干しに対応。
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間口が狭くなったので、縦スリット窓とバルコニーが近くなりました。今回は三宿N邸のように、バルコニ上にプチロフトがある案をご提案。ワンルームの室内に、バルコニの箱とトイレ食品庫の箱が2つ置かれた感じにまとまっています。
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1階は松戸N邸や国分寺T邸のように、北側中央に水回りコアを配置する形をご提案しました。玄関ホールに面する部分が少なくなるのでWICの入り口は主寝室からのアクセスになりますが、この模型の通り、階段も階段をスケルトン方式にすると、家の奥まで見通せ、大分広く感じられるようになりそうです。また、2階南窓から降ってくる光の恩恵を1階のどこにいても感じられるはずです。
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これは打ち合わせ中に相談した非対称イメージ(下図の30秒スケッチ)をCG化したもの。i+iならではの可愛らしい顔になるし、見通しのいい方向の壁がなくなるので、敷地状況に合ってると思いますが、あとはNさんがどう考えられるかですね。
次回打ち合わせは3週後。非対称のファサード含め、いろいろな可能性が網羅されましたので、収束に向けて方針をまとめていただくことになっています。
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# by iplusi | 2017-08-21 12:14 | 千葉寺N邸 | Comments(0)
世田谷S邸の無塗装木外壁 6年半経過した状態
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プチ見学で世田谷S邸に。外壁(西壁面、レッドシダーラフ面、無塗装)は2年前の雑誌撮影のころは、木の色とグレイが混ざり合った感じだったのですが、6年半で一様にグレイになりました。玄関脇の木は経年変化を見越して黒く塗装しているので、コントラストがあっていい感じ。
土がいいのかオリーブやシマトネリコは巨大化しています。グランドカバーのワイヤープランツとツルニチニチソウも立体的に繁殖しまくって、グランドは一切見えません。
# by iplusi | 2017-08-12 02:37 | 世田谷S邸 | Comments(0)
キッチン収納量の検討
私たちは、毎度違うキッチンをオーダーで作ります。内容は建主さんと密に打ち合わせしながら決めることになるのですが、本当に収納が足りているのか、本当に使いやすいのかどうかというのは、なかなか判断しにくい問題です。
でも、標準解を調べれば、少なくとも普通に使いやすいキッチンの収納量がわかるはず。CGで描いてみました。
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まず描いたのは、芯芯寸法2730*2275の内法に納まる典型的なI型キッチンです。カウンター上部には吊り戸棚があって、背後には食器棚と冷蔵庫が並ぶ構成です。背後の食器棚は奥行き650とっても大丈夫ですが、奥行きが深いと使いにくいので、450の奥行きとしました(なので通路幅は冷蔵庫の前を除き若干広めの設定になっています)。
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前後分かれていると、収納量がわかりにくいので、正面と背面を一列に並べてみます。黄色系は食器食品。水色はシンクとそれに関連する鍋ボウル類など。オレンジは加熱機器周辺のもので、コンロ、フード、調味料、フライパン類です。これで一通りのものは収まりそうです。ここで大事なのはシンク下がオープンになっていること。このスペースが無いとゴミ箱が通路を塞ぎます。また、最近の大型化する電子レンジの置き場も問題です。食器棚中央にオープンゾーンがあるのでうまく置けていますし、その他家電も電子レンジ隣に十分置けそうです。
ただし、食器食品用の収納のうち、巾木部分と、手が届きにくい1800より上の部分(黄色っぽいグレイで表現)は収納として、うまく使えていませんから、たまに使うおひつや重箱以外は死蔵品置き場になるはず。
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色ごとに分類するとこんな感じです。黄色部分はおよそ見付け1.5畳分くらいになりました。無理に死蔵品置き場作らなくても、断舎離して本当に必要な分だけに整理すればこのくらいで済む方が多い気がしますがいかがでしょうか。まあ食器・食品の量は人それぞれですから、足りなそうな方は設計者に必要量を伝えたほうがいいですね。
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以上を踏まえて、特殊なキッチン形状の収納量を調べてみます。これはI型キッチンに変形のアイランドがつくキッチンです。冷蔵庫や電子レンジはアイランドカウンター裏に隠しています。結果、収納量としては標準解程度は取れたのですが、食器棚がほぼキッチン外側のゾーンに配置されることになりました。食器を出してから調理をはじめればなんの問題がないという気もしますが、一般的にはやや使いにくいと判断されることになりますね。冷蔵庫部分のボリューム感も気になるところ。
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こういうタイプはどうでしょうか。一見ダメそうに見えますが、一つの通路にすべての要素が並びますから、使い勝手はI型と同じ。上記のタイプより圧倒的に使いやすいいキッチンということになります。メインカウンター下に電子レンジと食洗機納めてあり、背後の収納量も十分です。背後の食器棚の中間部には家電もたっぷりおけます。稲毛S邸はこの形をベースに進めることとなりました。
# by iplusi | 2017-08-10 02:38 | 稲毛S邸 | Comments(0)
三宿N邸 タイルの検討
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キッチンのタイル検討中。三宿N邸、妻壁には奥行き感を強調するため、ややエンジ寄り薄茶色のコルク壁紙を使う検討をしています。
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奥様のイメージは、アイプラスアイ定番の平田タイルのメープルブリック(上写真は新宿ルミネ1の地下で偶然見つけたものです)みたいなものなのですが、シンク左手部分で妻壁壁紙に取り合うので、白系、クリーム系だとちょっと浮きそうです。
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先日中野に行ったので、帰り道平田タイルのショールーム寄って、壁紙に近いタイル入手しました。中央3点、色の記憶だけで勘で選んだんだんですが、結構似てますね。こういうタイルなら、上のCGのように、カウンター奥もエンジ寄り薄茶色で仕上げる事もできそう。
他のタイルは事務所にあったもの。色の系統が似てればおかしくないとは思いますが、小口が見えるのでインクジェット系はだめそうです。


# by iplusi | 2017-08-07 20:19 | 三宿N邸 | Comments(0)
横浜M邸 工事着手10週目
横浜M邸、工事着手10週目の現場です。2人のベテラン大工、中は狩野さん、外は森さんという体制で進行中。
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外部焼杉は東西面が終わり、北面を張り始めたところです。北面下部は大和張りキシラデコール塗装となります。通気胴縁が四角いマス目になってるのは、納まり上厚を60mmとする必要があったので、エアーホールなしの30*40をダブル使いにしてるため。
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内部はフローリングの施工中。1階は青木さんの倉庫にあったチークユニ無塗装品で、2階は定番のオークユニ無塗装品です。ただし、今回のオークはMさんのこだわりで、チークに合わせた90幅の物を使っています。
# by iplusi | 2017-08-07 18:26 | 横浜M邸 | Comments(0)
千葉寺N邸03案
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千葉寺N邸03案。アシンメトリーを試す予定だったのですが、ピロティ表現とアシンメトリーの時の台形のバルコニー開口が、奥様の好みではないということで、再びシンメトリー表現を試しました。写真左手1階、玄関ポーチは半間分凹ませたので、右手子供部屋にも凹みをつけ、キノコ型の立面に。窓は、キノコを強調しつつ、2階の屋根頂部が比較的明るくなる、縦スリット窓としてみました。
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2階は前回案がセンターコアで今ひとつ広さが感じられないという反省から、切妻中央の見通しを最優先。トイレ・食品庫のコアは最小限にして、片寄せしました。また、バルコニの袖壁が邪魔くさくならないよう、バルコニ上部の屋根には一部孔を空けました。

# by iplusi | 2017-08-06 16:20 | 千葉寺N邸 | Comments(0)
多摩NK邸お引き渡し
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多摩NK邸オープンハウス無事終了。NKさん、暑い中お越しくださった皆様、どうもありがとうございました。エアコン、外構、ブラインドなどの工事が残っていますが、オープンハウスの後すぐお引渡しでした。
竣工写真はグーグルフォトのアルバムに。モダンだけど民芸の香りもする雰囲気のある家に仕上がっています。ぜひ御覧ください。


# by iplusi | 2017-07-31 12:33 | 多摩NK邸 | Comments(0)
多摩NK邸オープンハウス

来る7/29日(土曜日)、建主様のご厚意により、i+i設計事務所で設計監理を致しました、多摩NK邸の見学会を開催できることになりましたのでお知らせします。
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多摩NK邸は、多摩川にほど近い閑静な住宅地に建つ住宅です。今回のプロジェクトでは、「大正文化住宅のような」という建主NKさんのご要望に真正面から取り組みました。

平面は6.8m角の正方形。屋根はオーソドックスな切妻で、軒は出来る限り低く。縁側的なデッキのある南側は、ステンレスのブレースを背後に仕込んだ欄間サッシ、低い腰窓と戸袋風の外壁で、間口いっぱいの開口部を表現。すべての窓の上には庇をつけ、切妻の上には越屋根を載せました。

内部空間は、伝統的な和風住宅のように、主従の部屋の大きさをほぼ揃え、メイン空間を強調しすぎないように。家具、建具、構造体は濃茶色に着色し、白い壁天井とのコントラストを出しました。

そういった、古き良き時代の住宅が持っていた、寸法、プロポーション、色合いを守ることで、そこはかとない懐かしさ、快適さを感じさせる一方で、越屋根中央ハイサイドライトからの光で、伝統和風とは異なった明るい内部空間を実現。「間取りの方程式」のルールを厳密に守りながら、認定低炭素、省令準耐火など、性能的にも最新の基準に適合させた、「古くて新しい家」に仕上げております。

見学会は予約制となっております。お名前、ご連絡先、ご見学の人数、お越しになる大体のお時間、家づくり予定者・設計者・施工者・OB・その他の別、を下記までご連絡ください。

■住所:多摩市一ノ宮
■日時:2017年7月29日(土)、am10:00~pm4:00
■最寄駅:京王電鉄京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩10分             
■車の場合:聖蹟桜ヶ丘駅近くにコインパーキングの駐車場がございます。
■その他:トイレは駅ビルもしくは駅近くのコンビニ等でご利用ください。
■壁が白いクロスで汚れやすいので、手袋の着用お願い致します。(手袋はこちらで準備致します)
■お子様でも手袋をされない方はご入場できません。(お子様用の手袋をできるだけご持参ください)
■ご連絡先: アイプラスアイ設計事務所  飯塚 豊
  mail: yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp
■当日連絡先: 飯塚携帯 090-6156-7488
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1階のLDK。欄間サッシのある、やや背の高い空間です。基本大壁ですが、強調したい柱梁は真壁としています。
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トイレのドアは少し遊んでます。左手はお父さんの部屋です。
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中央の階段吹き抜け上部にハイサイドライトがあります。40cmの緩やかなスキップフロア。床のオークはさわやかにクリアオイル仕上げ。
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2階のセカンドリビング兼書斎。オープンハウスではサッシ回りの柱の木目をぜひご覧ください。
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和室からセカンドリビング方向を見たところ。建具ありますが、欄間部分は大きく空いています。視線だけを遮る建具ですね。


# by iplusi | 2017-07-28 21:27 | 多摩NK邸 | Comments(0)
横浜M邸 工事着手9週目
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地盤改良が5/27あたりなので、スタートから、ちょうど2ヶ月後の現場です。あと回しになっていたハイサイドライトがつきました。高さ500ですが非常に効いています。内部耐力壁合板や断熱材入れも進行中です。
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屋根工事も進行中です。ハイサイドの屋外側の部分です。これは、工場加工した竪ハゼのユニットを並べてるところです。外壁の透湿防水シートや外壁の胴縁も終わっています。
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玄関入ったところの景色。庭の方に視線が抜けていきます。ちょうどはしごのところにトラス階段がかかります。結構広範囲に合板を張ってるので合板仕上げの建物みたいですね。
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3間飛ばした梁は仕上げでくるまないことになりました。昨日階段の詳細を整理していた熊沢、今日はサッシの枠を事務所で作図中です。
# by iplusi | 2017-07-27 19:52 | 横浜M邸 | Comments(0)