一つの切妻型で全体をカバーする01案の構成はもちろん明快。だが、村上春樹(世界の終わりとハードボイルドワンダーランド)や伊坂幸太郎 (グラスホッパー)のように、バラバラな複数の世界が、どこかで繋がっている感じも面白いのではないかという話になる。
「自分の家の外壁が見える感じも好き」ということで、02案は雁行する2つの切妻の案となった。
二つの空間が並置されることで、単一の大きな空間があるより、広がり感、奥行き感が感じられることになるはず。
ところで、外部には錦鯉用の池をつくりたいというのが建主さんの希望。ビオトープのようなものではなく、もう少し硬質なイメージとのことなので、雁行の入り隅に池を配置してみる。
→ 内観。切妻型は素材感を持たせなくとも、インテリアが成立するのも良いところ。