白井T邸02案 「雁行納屋」
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d0017039_1811064.jpg一つの切妻型で全体をカバーする01案の構成はもちろん明快。だが、村上春樹(世界の終わりとハードボイルドワンダーランド)や伊坂幸太郎 (グラスホッパー)のように、バラバラな複数の世界が、どこかで繋がっている感じも面白いのではないかという話になる。
「自分の家の外壁が見える感じも好き」ということで、02案は雁行する2つの切妻の案となった。
二つの空間が並置されることで、単一の大きな空間があるより、広がり感、奥行き感が感じられることになるはず。
d0017039_1814460.jpgところで、外部には錦鯉用の池をつくりたいというのが建主さんの希望。ビオトープのようなものではなく、もう少し硬質なイメージとのことなので、雁行の入り隅に池を配置してみる。

→ 内観。切妻型は素材感を持たせなくとも、インテリアが成立するのも良いところ。

by iplusi | 2008-08-15 17:59 | 白井T邸 | Comments(3)
Commented by arsnova-arch at 2008-08-16 11:49
おおっ、第二案は何か興味深い様相を呈してきましたね
こんにちは、毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか、、と言いつつ昨日も建築世界のさまざまな事象について上位構造から下位構造まで頭脳の限界まで議論してたのですよね、お疲れさまでした。
さて、i+iさんとTさんの提案を見せていただいたときに随分深いところまで思考されているな、不可解な形態処理をされているな、と感心したのです。
ここではコメントのような物理的な二棟が連続するというだけでなく、ふたつの多義的な要素を投げ出しのまま扱おうとされていますよね
「家型」という記号と生身の空間の抽象化、連続する二次元プランニングと分離された架構、不整形だが平板な敷地と整形されているが複雑な立体、即時的なデザイン理性と納屋という象徴による記憶、そういった多義的な要素を強引にひとつにパッケージするのでなく、均衡同期させようとしているところがいままでのi+iさんの建物と様相を異にしていますね
その均衡点に析出されてきているのが二つの棟にはさまれている軸線状の物体、家型に差し込まれたカセット状の空間、住居に貫入するモノリス、といったことになるのでしょうか



Commented by arsnova-arch at 2008-08-16 11:50
ふたつの要素が浸潤する場所、離反する壁、接続する空間、光の入射、機能的なはみ出し、などなどといったものが派生して独特のエレメント、エットーレ・ソットサスとはまた違った建築語彙が生み出されようとしている印象をもちました。
ハードボイルドワンダーランドでいえば、計算士がシャフリングをする場所、僕が夢読みする図書館、孫娘、といったような謎の原因でもあり謎を解く鍵のような部位でもあります。
そういえば、孫娘はピンク色の服を着ていましたね。ここはピンク色なのか?
Commented by iplusi at 2008-09-03 00:05
書き込みすごすぎです(笑)。返信がかけないまま、大分たってしまいました。すいません。第三案は、不可解さを残しつつも、家型一度やめてみようと思っています。直行座標にのらない角度も登場させましょうかね。

ともかく、合理的な説明がつかない、ある意味、無根拠なテーマを登場させて、多様で複雑な空間をつくりたいと思っています。
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