カツドウノイエの五原則(仮)
1.ピロティ
2.屋上庭園
3.自由な平面
4.水平連続窓
5.自由なファサード


これは、ル・コルビュジェが提唱した近代建築の五原則です。木造建築に親しんできた我々がみると、屋上庭園以外は、あまりピンときませんが、鉄筋コンクリートの技術によって、それまでの薄暗く重々しい煉瓦造の建築とは全く別の表現が可能になった、ヨーロッパの当時の状況を考えれば、新時代のドキドキ感が伝わってくるような、いい標語ですね。

さて、私たちが家造りをするとき、こんな五原則があると良いと思いますが、私たちが普段目にするのは

1.耐久性
2.耐震性
3.断熱性
4.経済性
5.意匠性


というような、いささかさみしい役所風の五原則ばかり。いろんな事書いてあっても、大体この五つにまとまっちゃう感じじゃあないでしょうか。こんな原則では、間違いのない家は出来ても、楽しめる家はできそうにありませんね。

そこで、私も考えました。といっても、今までつくった住宅が共通して持っている特徴を、5つにまとめてみただけですが。題して「カツドウノイエの五原則」。

1.形態 広い室内空間とコスト条件を両立する     機能的なカタチ
2.平面 家族の気配を感じながら、各自が好きなこと 「分節ワンルーム
3.断面 積極的なスキップ、段差で断面を間取る   「自由なフロアレベル
4.立面 外観のリズムをつくり、光のドラマを演出する 全方位の窓
5.空間 家族のコミュニケーションを活性化する     カツドウノヨハク

この5つの原則は、

①無意味な凹凸や屋根裏や天井裏にデッドスペースが多い無駄の多い形態
②nLDK型、部屋単位を前提としたコミュニケーションの取りにくい間取り
③高さ、容積の感覚がない平面優先の設計法
④南面配置の極端な採用、間取り優先で後から決める窓割り、材料
⑤空間的ゆとりや、象徴性が排除された、ニュートラルすぎる空間


といった、商品化住宅が共通してもつ問題点と対応するように設定していますので、5つの原則は、私の設計する住宅に限らず、誰もが使えるテーマだと思います。
by iplusi | 2008-05-03 14:47 | その他いろいろ | Comments(0)
<< 住宅を断面で考える 格子の間隔 >>