土地探しのポイント ⑦地下車庫付き宅地
大規模な開発地などでは、コンクリート既製品車庫を利用した半地下車庫付き宅地もよく売られている。一見すると駐車場と広い庭を両立できるので良さそうに見えるが、このような車庫付きの宅地は、構造的に見ると不安があることが多い。

地下車庫ががあれば、掘削の関係で、特に車庫周囲の土の締め固めはまず不十分だと考えた方が良い。地下車庫が建物の一部と重なる場合は、不同沈下を十分考える必要がある。地盤が軟弱である場合は、車庫も住宅本体も杭支持にする等の措置が必要になることがある。

よって、軟弱地盤と思われる地域に計画するときは、①完全に車庫と建物のエリアを一致させて建てるか、または、②車庫のエリアと、住宅のエリアは平面的に重ねない様にして、少なくとも住宅は地盤改良をするのが望ましい。

なお、開発で整備した地下車庫がある宅地の場合は、地下と木造上屋を、一体で構造計算する必要があるか、上部木造を単独で壁量計算するだけでいいのかは、確認機関に事前に調査しておくのが良い。その際、防火上の制限や階数の算定についても確認しておく。

自力で車庫を造る場合は、上記カルバートの予算を目安にすると資金計画は建てやすい。ただし、個人住宅の工事で、既製品を利用しても、運搬費が別途かかり、工期が早まるだけで、コストメリットはないといわれている。既製品であっても、コンクリートの設置には製品代、同運賃に加え、別途、残土処分費用、山留め費用などが必要で、2台用のカルバートを設置すれば、工事費は500万は軽く超えると思われる。もし、上屋の形状や地盤を考慮して、杭が必要という結論になれば、土木的に車庫をつくるより、建築工事で地下階をつくる方がむしろ経済的になる。
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上図は敷地の高低差を利用して、半地下式の駐車場スペースを確保した、葉山Y邸の断面図。
by iplusi | 2008-03-08 12:42 | その他いろいろ | Comments(0)
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