土地探しのポイント ⑧旗竿地
以下、旗竿地購入の際のポイントについて。

建築物は、道路に2m以上接道していないと建築することが出来ない。よって、旗竿地は、敷地延長部の幅員が2mあるかどうかの確認が最も重要である。敷地延長部が道路に直行しない場合、接道部分が2m以上あっても、敷地延長部の実質的幅員が2m以下になることもあるので注意する。

住宅用の宅地として売買される以上、2mの幅員は確保されてしかるべきであるが、実測すると幅員が足りないというようなケースは意外に良くあるらしい。確認申請が提出されると、役所の担当者は現地を実測にいくことも多いので、この問題は正攻法で解決するしかない。2mなくて確認申請が提出できず、わずか数センチ分を数百万の費用を払って隣地から譲り受けたというような話も聞く。

購入時は、三斜を切った公的な地積測量図(座標データは幅員が確認しにくいので望ましくない)を入手、境界杭、幅員は、必ず現地立ち会いで確認する。

その他の法規制で注意するものとしては、地方自治体の安全条例がある。敷地延長部の幅員が狭くかつ長い場合には、ワンランク上の耐火性能が要求されることがある。

土地利用上の観点からすると、敷地延長部は車の駐車程度にしか使えないので、幅員が2.5m以上あるかどうかということにも留意する。2mの幅員では、軽自動車をとめて脇をすり抜けるのがやっと、というレベルで、駐車場としては殆ど使い物にならない。

工事の上でも、2.5mあれば、工事車両がとまれるし、地盤改良、建て方、資材搬入の上で問題が少ない。2mだと改良は特殊な杭打ち機などを利用することになるし、資材搬入では、材料の小運搬が工事費に追加されることになる。また、2mではクレーン車が入れないので、隣地が借りられない場合、建方は大工や鳶が人力のみで行うことになる。先行足場があれば人力での建方は技術的には可能だが、重機がない分手間、時間がかかり、建て方費用は数十万余計にかかる。

その他、敷地延長部の各種インフラの配管費用が必要になるので、幅員2mの旗竿敷地は、通常の宅地と比べれば、工事中の駐車場、小運搬、建方、インフラ配管などトータルで、ざっと100万以上は高くなると考えた方が良い。

d0017039_15473060.jpg左の写真は典型的な旗竿地に建つ杉並U邸。敷地延長部は将来にわたって、見通しが維持されることから、南面の窓は敷地延長部に向かって集約している。
by iplusi | 2008-03-09 11:47 | その他いろいろ | Comments(2)
Commented by たか at 2010-11-13 18:25 x
はじめまして。
土地が見つかったので一戸建て建築予定です。
構造材は、シロアリに弱い、ホワイトウッドは避けるべきでしょうか?
だとすると、最低限どんな木材を使うべきでしょうか?

また、サイデイング14ミリだと釘打ちで釘穴から錆や水が入り、よくないと聞きました。最低限何ミリにすべきなのでしょうか?
15ミリにすれば、金物引っ掛けで、釘は、使わないとも聞いています。
Commented by iplusi at 2010-11-14 10:33
たかさんはじめまして。

文面から判断して、ローコストで建てる事を考えていらっしゃると思いますが、樹種やサイディングにこだわる前に、きちんとした施工者(予算に少し余裕があれば設計者)を探されることをお勧めします。瑕疵保険の条件になっているにも関わらず、外壁通気層すらないような工事をする業者もいるんですよ。

樹種や建材については、その施工者に聞いてみてください。きちんと答えられないようなら、その施工者はやめたほうがいいです。その他、施工者選びの方法は、http://iplusi.exblog.jp/4847102/をご覧ください
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