横須賀美術館
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横須賀美術館行ってきました。行く前に美術館HPにある平面図見て、なんだか魅力が良くわからなかったのですが、実際見ると非常におもしろい施設。金沢、青森、豊田は私見ていないので比較できないのが残念ですが、必見だと思います。

①潮風から守るために建物を丸ごとガラスで囲う。
②建物の大半を地下に埋めヴォリュームを抑える。
③地下の残土で施設前面に市民に開かれた丘をつくる。
④公園と一体となった通り抜けできるような施設。
⑤収蔵庫は入れ庫にして室内環境を維持。

というようなものが、おそらくこの建物のコンセプト。予習していかなくてもわかるくらいコンセプトは実に明快なのですが、それが幾分強引とも思える方法で実践されているのが楽しいです。例えば、凡人は、ガラスで囲むという場合でも壁全部ガラスにして終わりですが、山本理顕さんはコンセプトの純度が高めるべく、屋根までも全部ガラスにしています。
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ここはエントランスのブリッジ。(内部は撮影禁止です)。せっかくガラスのレイヤーがあるんだから、丸い開口はもっと変化があったほうが良かったか。

インテリアは基本、塗装とあんまり質感の高くないフローリング。ディテールは極力なくす方向でつくってます。でも、材料やディテールの力を借りず、空間と光の操作だけで、ここまで多様なシーンを生み出せるというのは驚きです。まっ白空間批判論者もともかくいっぺん見た方がいいです。

私が一番気に入ったのは、入れ子外側の回廊。エントランスでは吹き抜けならぬ、吹き落としというべき構成になっています。下から見ると、展示空間としては非常識に天井が高く(15m位か?)、非常に象徴的です。この神殿みたいな不思議なプロポーションどっかでみたなあと考えていたら思い出しました。湘南台文化センターのコンペ案。こういう誇大妄想みたいな空間、一度どうしてもやりたかったんたんでしょうね。

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今回は素人目線で楽しんじゃってこまかいところあんまり注目していないのですが、建築関係者は、屋根のディテールをはじめ、超大型の防火戸、縁石風舗装・・・みるとこいっぱいじゃないでしょうか。ところで一応メインの企画展示室にはトップライトはないのですが、このDPG風の屋根のガラスシールが切れたらどうなるんでしょう?

写真は偶然写ってた軒樋の部分。葉っぱでつまらない様に網?パンチングメタル?が張ってあります。わざと浅くつくって、樋があふれたら葉っぱを押し流す仕組み。確か建築文化の山本さん特集のディテール解説で、内田祥哉さんがコメントしてた方法なんじゃないかと思います。
by iplusi | 2007-06-12 23:36 | その他いろいろ | Comments(0)
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