国立新美術館
d0017039_14384254.jpg都知事選出馬表明記念で。
開催中の黒川紀章展では、黒川大先生、ビデオで作品解説してます。曰く「自然と共生するために縁側をつくった・・・縁側というのは内でも外でもない曖昧な空間・・・縁側だ、中間領域だ、ということを強調するために縁甲板を張った・・・外壁がうねっているのは、木をよけるため・・・建築の方が自然に従う・・・」。ここを「縁側」と言い切るずうずうしさ。なんとわかりやすく、強引な説明でしょう(笑)。
でも、このホール、なかなか奥行き感があって、悪くないのです。東京都現代美術館、東京フォーラム、都庁や超高層ビルのアトリウム、都市の巨大空間で、ひとつとして良い物は思い出せませんが、このエントランスは、遠近感を強調するように高さを変えた二つの円錐、ウリンの床やPCの素材感、色(特に天井)、ディテールの密度感、モンローカーブ?のガラスルーバーがつくる複雑な光、光る壁、上等な椅子など、トータルでみても、非常に成功してるといえるんじゃないでしょうか。施設全体では、美術館をいわゆる展示場の形式でつくってしまうことで、出来の悪い施設のプログラム自体を批判してる風にもみえます。肝心の展示室がちょっと大雑把(ピクチャーレールなどなんとかならんのか)なのが残念ですが、フレキシビリティに徹したつくりは、東京都現代美術館、横浜美術館、葉山の神奈川近美別館など半端に個性的なホワイトキューブより、よほど潔いと思います。
by iplusi | 2007-02-22 14:39 | その他いろいろ | Comments(3)
Commented by 川崎H邸主人 at 2007-02-23 00:34 x
都庁の内部動線って、低層も高層も利用者にとって分かりづらいですよね。働いている職員様のご意見を代弁させていただくなら、たぶん「橋を架けてください」です。
Commented by いいづか at 2007-02-27 22:35 x
天才丹下は徹底的に各スペースの独立性を高め、孤立させ、相互の行き来しにくくすることで、役所のセクショナリズムを批判するための巨大なオブジェをつくったのです。利用者にとって分かりにくいのは、役所という不透明な組織の隠喩で、すべて設計意図です(以上すべて嘘)。
まじめに機能考えると磯崎さんのコンペ落選案みたいに低層建築になるそうですよ。
Commented by 川崎H邸主人 at 2007-02-27 23:13 x
今の役所の目指すべき方向は、市民のためにわかりやすい手続き業務のワンストップ化と彼らの施策の説明責任ですよね。であればそれが効率的に機能すべき器と内部計画に重点を置くべきだと思います。

ウチのお隣の行政のあり方にはとことん呆れかえっていて(我がブログご参照)少々感情的であることをご容赦。
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