真夏の葛西臨海公園展望台
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このクソ暑い中、事務所のエアコンの調子がすこぶる悪い。こんな日は葛西臨海公園の展望施設(設計:谷口建築設計研究所)の内部はさぞ暑かろう。全面クリスタルガラスのこの施設は、猛烈な熱負荷があるはずだから。そう思って船橋の帰りに見学。8月7日晴れ。時間午後4時ごろ。気温33度前後。
入口部はエアコンが効いていて意外にも涼しい。が、階段を上がるにつれ、すぐ暑くなる。当たり前だが熱反でもlow-eでもないので、直射日光が射す部分が非常に暑い。表と裏でもかなり温度は違う感じで、かなりの温度ムラがある。入り口部が涼しかったのは、冷気が下に降りていたせい。

d0017039_22333279.jpg高速道路のトンネル内部にあるような、巨大なファン。意匠としても面白い。両妻面にあるので、片妻が給気、もう一方が排気ということだろうか。屋根際に溜まる暖気を、室内空気と混ぜずに効率よく排出する仕組みだと思われる。
d0017039_22335486.jpg最上階でようやく日陰。2列に並んだ床下吹出口があって、足下から冷気が出る。スポット的に空調する仕組みのようだ。降りた冷気は回収して再利用していると思われる。温室の内部のような温度を想像していたが、思ったほど暑くなかった。空調計画がうまくいってるということか。


展望施設という性格上、視界を遮るような日照調整はできない。全館冷やせば快適だがエネルギーの無駄遣いである。多少の温度ムラはやむを得ないというところ。
外に出ると潮風が気持ちよい。ちょうど、門型に抜けた中央部を、集中的に風が抜けているようだ。
by iplusi | 2006-08-07 22:23 | その他いろいろ | Comments(2)
Commented by arsnova-arch at 2006-08-09 14:04
いいづか選手へ
ごぶさたです、森山です。葛西臨海公園展望台は建ったころからすげえと思っていて、雑誌の写真などもよく見ていましたし、近くの国道や高速通るときにもあああれかと思っていましたが、実際に中にはいってみたいという気に一度もなってなかったことに気がつきました。
葛西臨海公園展望台自身が展望されるための建物なんですよこれは、実際夕焼けのときなど、なんかこう人為のはかなさとか、構造物の華奢さ、デザインのシャープさが、荒涼とした人工自然の中でほんと涙を誘うよね
くるりとかgoingとかサンボマスターとかのジャケ写に使うと合うんじゃないか
正式名称は「葛西臨海公園被展望台」というのが正解です。
さて、お知らせですが「鈴木恂研究室」のサイトは当面下記に避難中です
http://www.ars-nova.co.jp/msuzuki/
Commented by iplusi at 2006-08-12 17:31
被展望施設ですか。うーん、さすがです。森山さんは常に視点が新しい。

考えてみれば、これ、展望施設としては柱が多すぎるし、展示施設としては、全く物足りないですよね。反面、無垢の鉄でできた柱を溶接だけで納めていたりして、素人目には分からないところで、すごい予算をかけている。要は機能が無くて美しい、見られるための「芸術作品」であって、「利用する」なんて言うケチな視点ではみない方がいい施設だということですね。

この施設、これだけの予算がかけられたのは、当初展望タワーとして事業化されていたからだと聞いたことがあります。谷口さんはここで、背の高い展望タワーをつくらずに、寝っ転がった展望タワーをつくった。タワーであれば当然ランドマークとして眺められることになるわけで、そういう意味でも、森山さんの仰る被展望施設てなものになるわけなんですね。
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