縁側アフォーダンス
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7月29日、多摩一本杉公園の民家で毎年恒例のカレーパーティー。公園内に移築された18世紀ごろ民家です。多摩市の公共施設になっていて、団体利用が可能です。お父さんは家族サービスするふりをしつつ、民家研究です。(笑)
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公園内には2軒の古民家があります。こちらは見学だけ可能な方で、18世紀初頭の民家。土間につづく空間は全面が竹のスノコで、まさにインナーデッキの家という感じです。夏場はひんやり涼しげですが、壁と屋根は隙間が開いていて、冬は相当寒かったと思われます。使われている木材は、欅、樫、栗など広葉樹が多いそう。雑木林の木で建てたということでしょうかね。我々が利用した民家は、この部分を板の間に改造したもの。
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で、こっちが利用してる最中の風景。すごい人です。こんな風に50名以上の親子がいても狭さを感じないのは、開放感のあるオープンルームだからでしょう。この民家、竈や釜も貸してくれて、飲食も可能。なかなかお得な施設です。
d0017039_1144116.jpg2方向に屋根と縁側がまわり、開放感を強調します。こんなふうに、建物越しに南の外部と西の外部がつながれば、コーナー部に屋外的な雰囲気がでてくるわけです。
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深い軒と、縁側は乾燥した床下をつくります。縁の下にできた蟻地獄をのぞき込む子供たち。蟻を落としてみたり、蟻地獄捕獲したりして遊んでます。建物は基礎立ち上がりがないのでシロアリには食われやすそうな構造。食われたのか腐ったのかわかりませんが、柱脚部で、継いである柱も沢山あります。
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縁側空間は食事や昼寝にも大活躍。屋根や柱があることで領域感が生まれ、外に向かう方向性が心地よい「居場所」をつくります。利便性やバリアフリーの名の下に、現代の住宅はどんどん均質化する傾向があるので、「方向性を持つ」というのは、大事な概念。
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この日のメインイベントは縁側でのかき氷大会。そして縁側は最後に記念撮影の雛壇としても活用されたのでした。

by iplusi | 2006-07-31 01:15 | その他いろいろ | Comments(2)
Commented by snakamこと多摩N at 2006-08-02 14:06 x
 気持ちの良さそうな縁側。うちもこんなふうに楽しく使えるとよいのですが。
Commented by iplusi at 2006-08-05 15:36
そうですね。昔の建築には存在しない1mの高低差、どんなことになるか楽しみです。
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