日照図
d0017039_23185861.jpg「日影図」というのは、建築物が造る影を時刻毎に平面図に書き込み、図化したもの。日照権被害がおきないように、隣地にできる影の時間を調べるのに使います。

さて、ほとんどの建築主さんは、まず日当たりを気にするわけですが、一般の住宅設計の現場では、上記日影図、夏場の日射の負荷、あるいは日射遮蔽係数といった、太陽の恩恵のマイナス面は検討されても、窓から受けられるエネルギーがこのくらい、などとプラス面が検討されることはまずありません。困ったことに、太陽の利用に関してはほとんど手つかずの状態といってもいいほどです。

太陽の利用例として、太陽光発電やOMソーラーのようなジャンルもあるのですが、残念ながら現状では、それが単なる差別化の道具になってしまっているように思います。日当たりの悪い都市部であれば、屋根の利用は効果的ですが、そうでないなら、まず、住宅を高断熱化して、普通に南面の窓から集熱する方法を考える方が先です。(まあ、これでは商売にはなりませんが)

上図はsnakamさんの挑発にのって、検討してみた日影図ならぬ「日照図」です。隣地の影でなく、建物内に日あたりをプロットしてみたもの。赤い部分は冬至日に3時間、日が当たるエリアです。
この日だまりの直下にPCM(潜熱蓄熱体)をつっこんでおけば、夏は熱くならないけど、冬は蓄熱してあったかいというような、特殊な床をつくることもできるわけです。黒く塗った水タンクをおくのも有効かも。
by iplusi | 2006-04-27 23:19 | 多摩N邸 | Comments(1)
Commented by snakam at 2006-04-28 10:20 x
 色を付けるとすごく暖かそうに見えますね。日だまりは2階の作業場付近ですが、冬の間は犬の居場所になりそう。
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