「部分」と「全体」
d0017039_2412822.jpg建築・都市の計画においては、常に部分から全体を考える視点と、全体から部分を考える視点の両方が必要です。

日本の土木構造物がダメなのは細部がないから。どんなに技術が革新的でも、細部がチープだと、とたんに質が下がります。そんなわけで、この駅広を設計していたときは、1/500の平面図を書きながら、同時にサッシや橋梁の手すりのディテールを1/1のスケールで検討していました。この時のボスは大高正人という建築家。ディテールへのこだわりはアントニン・レーモンド→前川國男→大高正人と受け継がれた、この事務所の特徴でもありました。

反対に、住宅を建てるとき、建主の興味は、収納や使い勝手といった、原寸大の問題から発想しがちですが、時に鳥の目で、町の方から家を眺めてみることも大事。家の配置や外観は公共のものという視点が欠落しているので、日本の住宅地には町並みが一向にできないのです。
by iplusi | 2006-03-26 02:42 | その他いろいろ | Comments(0)
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