建築知識11月号「飯塚豊から見た最高の住宅工事」
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監修者として参加した、建築知識2017年11月号「飯塚豊から見た住宅工事」10/20本日発売されました。表紙からもタイトルからも中身が想像できませんが、内容は「木造住宅の住宅の現場監理特集」です。タイトルに私の名前が入っているのは「意匠設計者が行うべき監理」という意味合い。

設計事務所・工務店が行う現場監理の難しさは、品質だけでなく、意匠も見なくてはいけないというところにあります。建築知識は過去4回以上現場監理特集があったそうなのですが、ほぼ「現場では何を見るか」、つまり品質監理に終始していたので、今回は、プレカットチェック、サッシ発注、電気プロット図の作成など、現場チェックより遥かに時間のかかる、かつ、現場チェックと同じくらい重要な、水面下の事務所作業にもスポットを当てる構成にして頂きました。この新規に追加した意匠監理の部分は全くの書き下ろしです。構造金物の選び方のページは引張耐力や製品名まで記載するなど、明日の現場ですぐ使えるようになっています。

もちろん、メインの現場チェックの部分もイラスト、写真入りオールカラーで大充実。実際の現場では何を確認するか、不具合があったときにどうするかについても、できるだけ詳しく書きました。編集部が相羽建設さん他、いくつかの優良工務店・設計事務所で取材した内容も反映。誌面全体が「使える」チェックリストになっております。工程表もついていますから、新人でも「いつ」「何を」やるべきかがわかります。
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最初の見開きはこんな感じ。監理者がまず入手すべき3つの基準書を書きました。特に瑕疵保険法人の基準書読まずに監理するのは不可能ですが、新人はそんなことわかりませんからね。本文では、瑕疵保険法人基準書にある推奨納まりやフラット仕様書の推奨おさまりは積極的に反映(瑕疵保険の基準書やフラットの仕様書は「遵守しなければならない内容」と「推奨内容」が分けて書かれています。)、現在の建築現場で怪しげな施工がされているグレイゾーンの部分は、基準以上の書き方をしています。その方法はすべて私の事務所で普段やってるとおりの内容なので、やり過ぎは殆ど無いと思います。

ただ、この本通りの監理をするなら、「工事が3つの基準書によること」と、「3つの基準書で触れられていないこと」は設計図の特記仕様書に明記すべき、ということはここで補足しておきたいと思います。特記仕様書もなく工事を監理してる設計事務所・工務店はまずそこから対策考えないといけません。コンクリートの設計基準強度が決まらなければ、配合計画書のチェックも配筋検査もできませんからね。

ともあれ、事務所ワークはすべて書き下ろし、特集全80ページを熊澤と二人で3回チェック赤入れした渾身の作です。拙著「新米建築士の教科書」で書き足らなかった内容も全部入りましたから、新人教育には最適です。是非書店で手にとっていただければと思います。

by iplusi | 2017-10-20 12:00 | その他いろいろ | Comments(1)
Commented by 森山 at 2017-10-25 06:32 x
素晴らしい特集ですね!飯塚先生は、まさに白楽天といっていいでしょう。
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