建築知識ビルダーズNo.27「成功する間取りの法則」発売
本日11/28建築知識ビルダーズ27号「成功する間取りの法則」が発売されました。表紙は弊事務所設計の多摩N邸です。ビルダーズだけあって、奥様向け間取り本とは一線を画す、実務者向けの編集になっています。
建築知識ビルダーズNo.27「成功する間取りの法則」発売_d0017039_00570027.jpg
巻頭はフォルクスハウスの生みの親、秋山東一さんの設計術を紹介するコーナー。最初の見開きには、間取りに先立つ外形の決め方が見事にまとめられており、必見です。本のリード文にもありますが、15年前、私が初めて木造をやった時は、フォルクスハウスのシステムをかなり掘り下げて研究しました。オープンな間取りを可能にする、構造体全部みせの高気密高断熱のスケルトンは今改めて見ても魅力的。そのフォルクスのシステムを使いながら多様な形態・空間を生み出す秋山メソッドが、氏の味わい深いスケッチとともに解説されています。

つづく記事は、拙著「間取りの方程式」に沿って、間取りのルールを解説するコーナー。私の設計した8軒の住宅ごとに、方程式がどんな風に反映されているか、豊富な写真と図面と共に20ページにわたって紹介していただきました。ビルダーズといえば、宮脇檀さん、西方里見さん、伊礼智さん、堀部安嗣さんといったスター建築家しか扱わない雑誌ですから、こんなに大きく取り上げていただけるのは、とても名誉なことです。ありがとうございます。

でも、間取りの方程式で紹介したルールは、どんな建物でも採用可能です。お金もかからないし誰でもすぐに真似できます。デザインのみならず、コスト、断熱、構造もきちんと押さえていますから、工務店のみなさんは参考にしやすいんんじゃないかと前々から思っていました。間取りの方程式と、このビルダーズを一緒に眺め、いい家をつくっていただければ嬉しいです。

他にも、この号は読みたい記事が目白押しです。これまた、私が最初に木造を学んだ時、建築知識の特集号を熟読した、吉田桂二さんの門下生、岸未希亜さんの「各部屋の必要面積の法則」、日建設計出身のイケメン工務店社長、関尾英隆さんの自邸計画、おそらく今、日本で一番設計がうまい工務店、扇建築工房の平屋実例、数字と仕様が出てるので、高性能住宅を設計する時絶対に参考になる、日本エコハウス大賞の詳報などなど、熟読させていただきました。

ぜひ書店にて手にとっていただければと思います。

by iplusi | 2016-11-27 20:08 | その他いろいろ
<< 町田K邸上棟 伊賀の家03案 「群造形へ」 >>