多摩NK邸03案
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多摩NK邸03案。今回は高度斜線となじみのよい切妻を試してみることになっています。切妻関連ということで、要望書にあった「大正文化住宅みたいな」というキーワードに注目。きっと大正ロマンや和洋折衷様式じゃなくて、小石川大正住宅みたいな雰囲気をイメージされているのだろうと想像し、案をまとめてみました。

1階南の窓は、当初掃出しのでかいので検討していたんですが、どうもモダンになりすぎで大正には程遠い感じ。試行錯誤の結果、欄間付きのサッシという、普通は絶対に採用しない形をやってみたら、ちょっといい感じの雰囲気になりました。2階の窓も、低い腰壁~5尺8寸鴨居までのサッシを使って、それ風に。うちの事務所は壁際にとるのを基本としてますが、2階南窓はあえて中央に集め、昔風のかわいらしい表情を作りました。

デッキは02案三角平面で02案を踏襲。デッキ端部を3角の袖壁でおさえた、独特なエレベーションです。佐渡の宿根木など、船大工がつくった住宅には直交座標はずした豊かな表現が出てきます。部分的な工夫でそんな感じのイメージがでれば、面白いかなと考えました。

で、完成品、ちょっとおとなしすぎるかなと思ったんですけど、「鳥取の実家に似ている(写真を見せていただいたところ、1階の居間に欄間付きサッシを使った石州瓦の切妻の住宅でした)」ということで、NKさんにはおおむね好評。改めてみても、2階をぎりぎりまで低くしていることもあって、プロポーションは悪くないです。



by iplusi | 2016-09-11 19:53 | 多摩NK邸 | Comments(2)
Commented by NK妻 at 2016-09-11 22:38 x
03案、ありがとうございました。
小石川大正住宅、まさに求めていた外観です。感動です。引き続きよろしくお願いします。
Commented by iplusi at 2016-09-15 13:21
喜んでいただいて何よりです。言葉にならないイメージを、かたちにするのは得意なんです。引き続きよろしくお願いします。
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