軒吊りすだれの効果
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軒吊りすだれの効果を検討してみます。上図は、西側2階の断面。公園の眺望は欲しいけど西日は入ってほしくないという部位。公園側の視線を阻害しないように、すだれ高さは床から1.4mくらいに設定。実際は南に振れているので、もう少し有利になりますが、窓は真西を向いてるものとして、作図してみました。(任意時期の太陽の仰角、方向角はこのサイトから)
結果、お盆の夕方4時半、真西に太陽がいる時、庇だけでは窓の2割しか影をつくれないけど、すだれだと7割くらいカバーできるということが分かりました。
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軒先にすだれをぶら下げるのは、数寄屋などでよくやる手法です。これは豊田市美術館にある谷口さん設計の建物。東側の庭に面する庇の下には、すだれが常設でぶら下がってます。
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谷口建築ですが、垂木から細い横桟を吊って、そこにヒートンを付け、すだれをぶら下げるという、すぐに真似のできそうなディテール。すだれは、景色も透過して見えるので、涼しげだし雰囲気もいいですよね。この写真見ると、すだれ越しの景色もまた良しなので高さを座ったときの目線やや上、1200~1300まで下げても邪魔くさくなさそう。もちろん、LOW-Eや内部ブラインド類で日射侵入をコントロールしますが、すだれがあれば、より快適になります。

by iplusi | 2016-06-01 12:53 | オガスタ新潟コラボ
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