「小さな家で楽しむスタイルのある暮らし」
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エクスナレッジから「小さな家で楽しむスタイルのある暮らし」という書籍が発売されました。

都心、郊外、新築、リノベ、平屋、3階建、13組の建築家が設計した、13軒の住宅が集録されています。共通するのは、手触りが良く質感の高い家だということ。また、どの家もそこにずっといたくなるような、居場所や光が用意されていること。
これみよがしの大げさな外観やびっくりするようなダイナミック空間といったものはないけれど、どの家もいい意味での生活感があって、とても住みやすそうです。

編集の斎藤さん、ライターの松川さん、カメラマンの石曽根さんのチームは、「建築の全体像」ではなく、そんな「生活の一側面」にクローズアップして、ドキュメンタリー映画のように住宅を切り取っています。

考えてみると、住宅というのは器ができて完成ではありません。住まい手の手が入って、植物が育ち、家具、雑貨などが置かれ、本当に落ち着ける気持ちのいい空間ができあがります。リフォームだって新築だって、設計の工夫、住まい方の工夫で、そんな快適な状態をつくることは可能なのです。

住んでから完成するように、建築はあえて一歩引いておく。でも凡庸ではいけない。設計者にとって、これはなかなかの難問ですが、この本でご紹介頂いた杉並U邸は、私たちが用意した器と、Uさん夫婦の生活がぴったり合った一軒です。本の表紙にも使って頂いたU邸の写真は、建築、緑、古家具、愛犬が、何十年も前からそうであったのだろうと思えてしまうような、完璧な調和を保っています。

ぜひ書店にて御覧ください。

by iplusi | 2015-12-06 17:47 | その他いろいろ | Comments(0)
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