さいたまO邸 妻面窓の検討
d0017039_12375792.jpg
妻面の窓をどうするか検討中。窓は1つなのか、2つなのか、3つなのか。デザイン上のキモなので、内部からの要求だけでなく、外観の見え方も考えなくてはいけません。もちろん好みもあるから、難しいところですが。
なかなか決めかねるので、堺正章の料理番組のように、過去の巨匠たちを参照してみましょう。
d0017039_12493766.jpg
私の師匠、大高正人の1962年の作、片岡農協。屋根はシンメトリーな切妻だけど、妻面内の窓はアシンメトリー。3階レベルの目みたいなところと、2階右手横スリット表現が効いています。とても現代的ですね。
d0017039_1331219.jpg
師匠の師匠、前川國男自邸、1942年。江戸東京たてもの園にあるから、皆さんよくご存知ですね。南面はぼっこりと凹ませています。家形に凹ませれば、造形的にはまとまりやすいと思いますが、わざわざ、凹ませた部分に平らな天井をつくってるのが面白いところ。内観を優先したのか、あるいは日射しをきちんと遮りたかったのか。
d0017039_13521460.jpg
同北側アプローチ側立面。南側のヴォリュームが押し出されて、こっちが出っ張ってきてるという風にも見えますね。窓と雨戸をカーテンウォールのように処理しています。
d0017039_1310191.jpg
師匠の師匠の師匠、ル・コルビュジェも、若かりし頃には切妻がありました。これは、1907年、二十歳の頃に設計したと言われるジャクメ邸です。2階も小屋裏階も、窓を3回繰り返す古典的な表現を採っています。
d0017039_18334710.jpg
さらにル・コルビュジェの師匠、ペーター・ベーレンスの建築。1907年。装飾などはサン・ミニアート・アル・モンテとか、サンタマリア・ノヴェッラなどのルネッサンス建築のようですが、浮き上がったピロティ表現は、古代ローマ、ギリシャの神殿建築を参照したのかも。1、3、5の奇数割になっています。
by iplusi | 2015-02-28 12:42 | さいたまO邸 | Comments(5)
Commented by オーガニックスタジオ新潟お相模 at 2015-02-28 14:37 x
すごくいい記事で、シェアしたいわけですが、
SNSボタンが設置されてないので、ひと手間掛かる。
どなたかに頼んで、改造してもらうとのをご提案します。
Commented by iplusi at 2015-02-28 16:50
相模さん、すいません。ボタン設置しました。(ここのところ、エキサイトブログはフェイスブックと連動してないようだったんで設置やめてたんですが、今日はうまくいってるようです。)
Commented by さいたまO at 2015-03-01 19:03 x
シンプルに正方形(真ん中に十字)がいいのかなと思っています。窓枠からはみ出た感じ(1番)もいいですね。試みに3Dソフトで外観も作ってみましたが、外壁の色、質感によって全体のイメージが大きく変わって、自分の中で収集がつかなくなっています。。。
Commented by さいたまO at 2015-03-01 19:04 x
写真だと片岡農協が素敵だと思うのですが、わが家にこの配置は難しそうですね。
Commented by iplusi at 2015-03-10 15:40
さいたまO邸では、少なくとも東道路側はシンメトリーを活用したほうが、建築が「強くなる」と思ってます。
<< 新しいお仕事 板橋T邸01案 下高井戸M邸 垂木野地完了 >>