木造建築の見学
先月はいろいろ、特殊木造建築を見学してます。
d0017039_019416.jpg
法政大学、網野教授設計の富士宮の住宅。製材所にストックがあった、寸法ばらばらな平角材を、ビスで横に接合して壁や床をつくるというプロジェクト。ローテクでつくる、マッシブホルツです。ビスで縫うので、もちろん耐震性も期待できます(今回は4号で出すので、合板張るそうです)。
d0017039_0193870.jpg
10m角位の2階建てボリュームですが、3/4くらいは吹き抜けてる、結構大きな建物です。床はモルタルで、薪キッチンのボイラーで床暖房するそう。
d0017039_0193296.jpg
これは、学生が見学日当日に施工実演した、ブレッドシュタッペルと呼ばれる壁。間柱材を割れないよう、位置をずらしながら釘打ちしていきます。こちらもある程度の耐震性が期待できます。ブレッドシュタッペルは間仕切りの一部に使うそうです。
d0017039_020107.jpg
これは、法政の兼任講師仲間、鍋野さん設計の併用住宅(接骨院)。150mm厚のCLT(クロスラミネイテッドティンバー)で4.4mスパンの梁柱なし空間と、
d0017039_0192568.jpg
駐車場用の2.1mの片持ちをつくっています。施工はこれまた、兼任講師仲間の溝部さんが率いる寛建設。CLTは重量が非常に大きいので、施工はとても大変そうです。でも、誰もやったことのないことを、最初に試すのはすばらしいですね。
d0017039_0204847.jpg
見学後は、溝部さん鍋野さんを、近所の遊行寺の地蔵堂にご案内。こちらは、大高事務所の先輩、保科さんの設計。間口3間、奥行き4間なのに方形屋根という難しい設計と、西岡棟梁の後継者小川三夫棟梁が率いる鳩工舎の超絶技巧に驚かれていました。
by iplusi | 2014-12-02 00:20 | その他いろいろ | Comments(2)
Commented by 建築エコノミスト森山 at 2014-12-02 07:19 x
網野先生すごいのやってますね。同時に保科さんもすげえ仕事です。本格日本建築を設計できるとはいいなあ羨ましい。この両者見て思ったのは、木の建築は出来上がったときが完成じゃなくて、これから材が日に焼けて風雨で色が落ちて多少朽ちたときに意匠が完成するということです。数年使って熟れて初めてデザインが出来て来るという日本の意匠は、あらためて洗練された大人の世界なんだということがわかります。
Commented by iplusi at 2014-12-08 15:52
そうですね。森山さんが以前やられたティンバーフレームもそうですが、こういう風に木の圧倒的な量感があると、木造でも全く別物に感じられますね。
<< 水の中のような 房総B邸 塗装工事 >>