「建築家 大高正人の仕事」
d0017039_18445377.jpgちょっと前の話になりますが、エクスナレッジより、「建築家 大高正人の仕事」が発売されています。大高さんは、飯塚が13年在籍した事務所の代表で、私の師匠の大建築家です。

在籍中も、何度も本を出す話があり、その準備作業に加わったこともありましたが、大高さんから、本のイメージが違う、作品集などつくっても意味が無い、ということでその都度頓挫、構想から20年?大高さんが亡くなって3年経って、ようやく一冊の本にまとまりました。

在籍中に多摩のCGをおこしたくらいで、この本については、私は何もお手伝いしていませんが、今回撮りおろしの空撮や、編集の石堂威さん、著者の蓑原敬さん、松隈洋さん、中島直人さん他、の皆さんのご尽力で、大変すばらしい本に仕上がっています。

大高さんは、雑誌を除くと、三一書房の現代日本建築家全集(1970年)などくらいしかまとまった出版物がありませんでしたから、実に44年ぶりに本が出た形になります。私もこの本の松隈先生の歴史解説を加え、ようやく大高事務所の全体像が見えた気がしました。

本の中で、私の上司のひとりであった、都市計画家の中尾明さんの文章が印象的でしたので、その一節を引用します。

大高の一連の「傾斜屋根の建築」群は、日本の風土の中に「私たちの近代」が未来へ向けて、いかに何物かを付け加えることができるかの挑戦である。伝統そのものではなく、伝統に根ざした美しい造形やその背景としての規範を、近代の技術を透過して再構築する新しい地域主義の果実といえるだろう。

今週の金曜日には、出版記念のシンポジウムも開かれます。詳しくはこちらを御覧ください。
by iplusi | 2014-04-22 08:44 | その他いろいろ | Comments(0)
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