「分割」と「入れ子」
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「間取り」とはなんでしょうか。「間取り」という言葉から直接的にイメージされるのは、一つの輪郭から部屋を間取っていく、平面の「分割」という行為です。分割された各々の単位は、大きさを除けば、幾何学的には対等な関係ですが、平面が壁で分割されるので、体感される空間の大きさは小さくなってゆきます。
一方、「入れ子」という仕組みは、空間の中で、各々の輪郭を維持したまま重ねあわせることですから、境界面を注意深く設定すれば、空間が狭くなることはありません。入れ子状態が作られると、境界の「内と外」という関係が生み出され、空間に多様性が生まれます。

写真は、杉並B邸の入れ子された部屋。省令準耐火の建築なので、ダイライトで裏打ちされた突板の不燃木パネルを張って、入れ子感を強調してみました。
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入れ子された空間の外側の空間は、もちろん内部なのですが、入れ子空間からみて「外」になります。「外、内の外、内」が3つ並んでいることに気がつくと、「内の外」空間は、外部が入り込んでくる曖昧な空間=中間領域に見えてきます。
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by iplusi | 2013-09-18 18:13 | 杉並B邸 | Comments(0)
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