明治村探訪
常滑見学の次の日は明治村に行きました。普通は建築関係者なら、名古屋基点だと、豊田市美術館に行くんでしょうが、私は迷わず明治村へ。明治村といえばライトの帝国ホテルロビーが有名ですが、他にも山ほどすばらしい建築があります。ちなみに、明治村の館長は、建築史家の鈴木博之さんです。
d0017039_18321220.jpg
これが、お目当てのひとつ、東松家住宅。2階~3階は自由には見られません。決められた時間に専属のガイドさんが案内してくれます。平日だったので、お客は私ひとりでガイドさん貸切でした。私は基本的にガイドが付くようなツアー嫌いなんですが、明治村のガイドさんはみなさん達者で、ガイド付きの方がむしろ楽しめると思います。
d0017039_18322999.jpg
増築を繰り返して今の形になったそうで、土間部分の3層の吹き抜けは「天空の城」といった趣き。吹き抜けは、面する部屋に光を配る役割をしています。現代のアトリウムみたいなものですね。
d0017039_0245977.jpg
1階から、ちょい低め2階に至る階段を見上げたところ。
d0017039_0261079.jpg
2階には通常、もうひとつの階段からアクセスするようになっています。ここは茶室に至る動線の途中にある部屋。畳の間に板が入っており、待合に見立てられています。
d0017039_0335745.jpg
待合隣の書院付きの広間。
d0017039_18325479.jpg
待合から雁行する露地状の廊下を抜けると茶室があります。この写真は茶室前室から、待合方向を見たところです。吹き抜けからうまく採光できてますね。入れ子された内部空間です。
d0017039_03173.jpg
お隣の切妻屋根越しに採光できるように、吹き抜け沿いの窓は斜めに配置されています。
d0017039_18331010.jpg
よりによって、内部はスキップフロアになっています。ちょい低めの3階、3階、3.5階がスキップで並んでいます。写ってませんが、手前にはちょい低めの2階から、ちょい低めの3階へ上る逆方向の階段があります。図面みても良くわからないくらい非常に複雑です。
d0017039_18332245.jpg
3階中央の部屋。お隣と床高さが異なる部屋のひとつ。茶室的な意匠の色紙窓状の下地窓で、3.5階の部屋とつながっています。部屋と部屋の間に外部建具の意匠を使ってるわけですね。
d0017039_18333877.jpg
3.5階の和室。当時は周辺で一番高い建物で、見晴らしがよかったそうです。
d0017039_1833537.jpg
これは幸田露伴の自邸、蝸牛庵。深い軒を持った建物。
d0017039_1834565.jpg
軒はびっくりするほど低いです。丸太の桁下は、和室の鴨居より低いぐらい。でも低いがゆえに、包まれ感がすばらしいのです。地面に直接おろした独立柱の表現も見事です。
d0017039_18341530.jpg
2階の和室の地窓。写真右手は床の間になっています。2階なのに地窓っていうのが、面白いですね。
by iplusi | 2012-02-14 18:39 | その他いろいろ | Comments(3)
Commented by 森山 at 2012-02-15 08:56 x
おおっ、ついに行きましたか、東松家、最高でしょ。
あの建物に齋藤裕のすべてがはいっていますからねえ。
私も2階3階すべて体験していますが、あれは上らんとわからんからね。
Commented by 松戸Nダンナ at 2012-02-20 00:28 x
何これ。素敵すぎる~
明治村ってもんを見謝ってました。
Commented by iplusi at 2012-02-26 22:04
森山さん、東松家、ホントに面白かったです。またいい建築教えてください。それはそうと、美人編集長の記事http://kcbuilders.blogspot.com/2012/02/blog-post_26.html読みましたよ。

松戸Nダンナさん。明治村、新婚旅行?で行ってみてください。
<< 高尾K邸のキッチン グーグルスケッチアップ実験 @... >>