設計事務所の頭の中
d0017039_20201737.jpgデザイン指向強いアトリエ系設計事務所の頭の中のイメージ。主要な関心はデザインであって、建主さんが心配している、性能やコストといったことにはあまり関心がありません。

こういう設計事務所は、雑誌に載る建築作品をつくるつもりならいいのですが、自分が安心して住む住宅をつくるつもりならやめた方がいいでしょう。
家づくりは沢山のお金がかかりますから、失敗が許されません。家づくりのトラブルは、金額が折り合わない、暑い寒い、雨漏りする、構造の不安、使いにくい、言った言わないに始まる意思疎通のトラブル、要望が通らない、工務店の倒産などいろいろありますが、デザインしか関心がない事務所は、この手のトラブルが起こりやすい、というのは間違いのないところだと思います。
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では、うちの事務所はどうでしょうか。 今日の私の地味な仕事がこれ。見積書の増減表づくりです。自分で内外装を一通り全部拾い、単価は過去案件と比較。見積書を細かく査定し、予定金額に近づけていきます。この作業で、金額は大きく動きます。アイプラスアイでは、確認申請の前、基本設計の完了段階でこの作業をするので、実施設計で金額が合わないといういうことは、まずありません。コストと性能を常に意識しながら設計することが極めて重要だと考えております。

d0017039_20203186.jpgハウスメーカーが信頼されるっていうのはネームバリューもあるけど、デザイン、コスト、性能のバランスがいい、というのもひとつにはあると思います。バランスが建て主さんの頭の中と比較的近いんですね。

意匠性は過去の作品を見ればわかるけど、コストや性能は、専門性が高すぎて、素人の建て主さんが見きれるものではありません。そうすると、性能面やコスト面も任せられる設計者施工者がいてはじめて、建て主さんは家づくりの一番楽しいこと=形づくりや間取りづくりに集中することができるのです。
ということで、建て主の皆さんが、設計事務所に依頼する場合は、逆説的ですが、ともかくデザイン以外の部分の技術力、すなわち、コストコントロール能力、性能監理能力、コミュニケーション能力にこそ注目して依頼先を選ばれた方がいいと思います。
by iplusi | 2011-09-06 20:00 | その他いろいろ | Comments(0)
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