国土地理院の地殻変動マップ
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国土地理院のHPでGPSを利用した地殻変動のマップが見られます。上図は、固定点を上対馬にして、大震災前後の3/9~4/9(1ヶ月)の最新の変動をマッピングしたもの。(国土地理院HPは、固定点のデフォルトは東北になってます。固定局の変更は右側のフォーム部分で固定点を変更を選び、地図上で希望の固定点をクリックして移動、「変更する」ボタンを押します。)上対馬を基準にすると、牡鹿が東北東に558cm程度移動。関東では、北茨城が169cm、銚子が65cm、東北東に移動。世田谷や秩父も30cmくらい動いています。
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震災前の地殻変動の状態は上記のHPからは読めませんが、手持ちの理科年表環境編に2004~2005年の下記地殻変動マップが載ってました。本州がうねるように移動しています。一番上の図とまったく様子が違いますね。東北、関東中部地方のベクトル方向は逆向きです。東北地方については、プレートの跳ね上がりによって、ひずみが解消する方向に動いたということなんでしょうが、この絵の比較では、まだひずみが残ってるかどうかとか、その他の地域については、ひずみが大きくなったのか小さくなたのかとか、などは特にわかりません。
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国土地理院のHPでは短期の変動以外にも過去10年の変動 が見られます。上図は固定点を上対馬にして、過去10年間の変動をマッピング。地方別の4つの地図を合成して、プレートの境界を青で入れたものです。さらに、上記理科年表のベクトルの向きを水色で入れてみました。(クリックで拡大します。)

大震災の影響で本州北東側半分と北海道が属する北米プレートの変動が顕著です。youtubeで見つけたこの動画をみても、北米プレートの境界部ばかりで地震が発生していることがわかります。このように、大震災を含む過去十年をみると、東北を境に、北海道側は反時計回りに、関東側は時計回りに回転してるようにベクトルが分布しています。

本州全体で見ると、北東側と南西側は、静岡から新潟北部に抜けるプレートの境目あたりでベクトルの方向がひっくり返ってます。対馬が固定点では、そのあたりの動きがわかりにくいので、固定点を移動してみました。
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これが固定点を松本にした図(クリックで拡大します)。過去10年のデータです。こちらの絵には、大断層を落としてみました。黄色くした本州中央部のフォッサマグナと呼ばれるゾーン。フォッサマグナ西側の赤線は糸魚川(いといがわ)静岡構造線と呼ばれる大断層線です。フォッサマグナの東側は柏崎千葉構造線、真ん中の水色は四国の方まで延びる中央構造線といわれる大断層線です。

「東日本+フォッサマグナの上半分」と「西日本+フォッサマグナの下半分」のあたりで、地殻変動のベクトルの向きがひっくり返ってます。青丸は大きな余震のあった地点。新潟中越や富士山付近で大きな地震があったことから考えると、このH型状の境界部のあたりが、ひずみが大きそうな感じがします。

構造の江尻さんは、本州中央の地震がおこって、東北の地殻変動のひずみが解消されないと、その影響が西日本側に及ぶので、むしろ本州中央ゾーンの辺の地震は、ある程度起こったほうが良いと仰ってました。

ちなみに、プレートの形状なども諸説あるようです。関東地域は、4つのプレートが重なってるなんていう研究もされてるようです。

ということで、いろいろ調べてみましたが、結論は特にありません。まあ、東大のロバート・ゲラー教授などが言ってるように、地震学者の中では「正確な地震の予測は不可能」というの定説なようなので、こんな簡単な比較で何かわかればびっくりです。

でも、地震学者の石橋克彦神戸大学名誉教授(東海地震の提唱者。原発の事故についても正確に予言してます。このHPは必読です。)によれば、日本は地震の活動期に入ったというし、5mなんていう尋常でない地殻変動があって、あちこちでひずみがたまってるというのは間違いのないところですから、今世紀中盤までは全国いつ地震がきてもおかしくないと考えて、備えておいたほうがいいと思います。
by iplusi | 2011-05-02 10:58 | その他いろいろ | Comments(0)
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