中間領域とは?
中間領域というと、すぐ縁側と庇の話になるが、もっといろいろな表現はあるし、もっともっといろいろな可能性が試されていいはず。まず、一般的事例の分類。

縁側型    最もわかりやすい形。民家。グラバー邸。
大庇型    縁側型と組み合わせると効果的。ジャン・ヌーベルとか。
ピロティ型  広島とか。鎌倉近美とか。
中庭型    アウトドアリビング。ナントカコート。安藤とか、坂倉とか。
土間型    外部要素を内部に持ち込む。落水荘とか。オープンカフェも。
輪郭型    塀をめぐらす表現。アイレス・マテウスとか。山本理顕の広島の家とか
フレーム型  外部を領域化。格子やルーバーで囲い込むとか。蛇籠とか。
アトリウム型 必ずしもガラスの塊でない表現もある。妹島別荘とか。
分棟型    森山邸とか。箱間をガラスの廊下でつなぐとか。
木漏れ日型  ジョンソンワックスとか。
入れ子型   藤本壮介とか。
回廊型    安藤フォートワースとか。
懸造型    投入堂とか
触手型    ライトとかミースとか
屋根型    屋根の家とか
大屋根型   山本理顕・山川山荘とか
螺旋型    池原さんとか、コルビュジェのムンダネウムとか

環境に働きかけるわけですから、先日の目標設定マトリックスの、都市レベルの「価値創造」欄には、まず、この中間領域の一項目が書き込まれるはず。

内外を分ける輪郭・境界が「あるんだけどない」状態をいかにつくるか。境界があいまいになれば、自然と、外が中に入り込む。環境をやわらかく囲い込めれば、より大きな自由が手に入る。「外観のデザイン」というのは、実はその「境界のデザイン」のことかもしれませんね。
 
by iplusi | 2011-10-12 23:48 | その他いろいろ | Comments(3)
Commented by yamato-aoki at 2011-10-15 08:39
このあたり、もっと聞きたいです。
Commented by makiokubo at 2011-10-15 09:57 x
「境界のデザイン」・・なるほどですね。

「外観のデザイン」ですが、最近読んだバラガンの本に、
「建築の外観は、考えぬかれた「内側」の結果にすぎない」
とありました。
バラガンの建築は外観もそっけなく、プランも複雑でわかりにくいものが多いと思うのですが、庭や屋上テラスといった中間領域との関係が必ずあります。
また図面だけでは想像できない光と影の空間が写真から伝わってきました。
Commented by iplusi at 2011-10-18 19:49
内側の結果が外に現れるっていうのは、まあその通りですが、それだと考え方として普通なんで、境界面として直接デザインする方が、何となく面白そうって思ってるんですよ。先にお客さんのニーズなどがありきじゃなくって、外にも内にも働きかける境界面を、我々がデザインするわけ。
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